おはなし大好き!!

~赤いチビT~



クーちゃん、ゆきこのマンションに傷心の帰宅。
一段とド~ンヨリ~とした雰囲気です。
窓の外を眺めながらまた「さとし~」とつぶやいています。

(ふぅ~、今日もいそがしかったなぁ。疲れたぜ!!)
新宿プーが帰ってきました。文句を言う気にもなれずただ窓の外を見ているクーちゃん。
何も知らず新宿プーは
(よう!どうだった?ディズニーランド、よかっただろう?)
(・・・・)
(ん?どうした。暗い顔して。また、ホームシックか?)
(おまえは「プーさん一族じゃない」って。「ただの黄色いクマ」だって。)
目をうるうるさせながら訴えます。
(あはははは。ただの黄色いクマかぁ。)
(わ、わらいごとじゃないよ!!最初からこうなるってわかってたんだ。
 新宿プーさんは、わかっててディズニーランドに行けって言ったんだ。だましたんだ!!)
(・・・ごめんよ。でもだましてなんかいないよ。プー一族に見えなかったのはきっと・・・)
何かごそごそ探しています。
(あった、あった。これこれ。おれのお古だけど、やるよ。)
新宿プーは赤いチビTをクーちゃんに渡しました。
(プー一族はみんな赤いチビTを着ているんだ。まぁ、これが一族の「あかし」みたいなもんだ。
着てみろよ)
さっそく、着てみました。鏡に映った赤いチビT姿の自分を見て驚きました。
(プ、プーさんだ。プーさんが映ってる!!)
なんだか、ちょっぴり照れくさそうな、でも大喜びのクーちゃん。
(これで、大丈夫だろう。正真正銘「プー一族」の仲間入りさ。)
(あ、ありがとうございます。新宿プーさん。)

赤いチビTを着ただけで本当にプーさんになれたのでしょうか?
そんなに大喜びして本当に大丈夫なの?ちょっぴり心配です。

(よーし、明日こそ頑張るぞ!!)またまたやる気満々。

(おはようございま~す!)
「おはよう。よろしくね。」
ディズニーランド入園成功!!あら、本当にプーさんになれたんだ!?

「いおぎプー、はやくしろ!!それが終わったら、こっちもやっとけよ!!」
なぜかクーちゃん、レストランの奥で皿洗いをしています。
「プーさん」としてパレードやアトラクションでお客さんから黄色い声を浴びるのを想像していたクーちゃん。
(話が違うよ~)
目をうるうるさせながら、お皿を一枚一枚丁寧に洗ってゆくクーちゃんです。


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