おはなし大好き!!

~運命の日~



ガタン、ガタン。ドン、ドン。
朝から騒がしい、ゆきこの部屋。
クーちゃんもこの物音で目が覚めました。
(なんだ、なんだ。うるさいなぁ。)
ふと見ると、ゆきこがダンボールにいろいろ詰め込んでいます。
「ふぅ~。あとは、このぬいぐるみ。どうしようかな。少し整理するか。思い切って捨てちゃおう!」
ぬいぐるみたちはドキドキです。プーさん一族たちもソワソワしています。

「これは、う~んまだいる。これは、もういらないや!!」
ゆきこはポンポンと「いる、いらない」と分けてゆきます。
さよなら、うさぎさん。さよなら、ワンちゃん。さよならネコちゃん。・・・。

(えっ!!)みんな声をつまらせました。
(まさか!!)息をのみます。
なんと、あのミッキーまでもが捨てられてしまったのです。
自分たちは「大丈夫!」と安心していたプーさんたちもザワザワ、ザワザワ。
顔色もどことなく青ざめてきています。

いよいよ、プーさん一族にゆきこの手が。
「プーさんも、いぱいあるなぁ~。これは・・・いらないや。」
なんとプーさんたちの1/3がいなくなってしまいました。
(あっ!)ヒョイとクーちゃんの体が宙に浮きました。
ゆきこの手の中で(お願い!!)張り裂けそうな胸で祈るクーちゃん。
「なんだこれ。たしか・・・さとしがくれたやつだよなぁ~。赤いTシャツなんか着てたかな?
なんか、ニセプーさんって感じ。」
そんなゆきこの言葉を聞いたクーちゃん。
(あ~、だめだ~。ここで終わりかあ~。最後にさとしに会いたかったなぁ)
短い思い出を振り返りながら覚悟を決めたクーちゃん。
ポン!!
(あれ?)
「ま、いっか。さとしがくれたやつだし。とりあえずとっておこう。」

(おう。命拾いしたな。おれたち。)
(新宿プーさん!!)
『持っていく』の箱の中で、2人は再会を喜びあいました。

さてさて、これからクーちゃんたちはどこへ行くのでしょう?
狭い箱の中で
(あっ、今日はディズニーランドで皿洗いのバイトなのに~。怒られちゃうよ~。
出してよ~)
などとバイトの心配をしているクーちゃんです。



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