そよ風のように☆

そよ風のように☆

君に恋した夏(4、美華編)


トゥルルー トゥルルー呼び鈴が鳴り響く。
「あ・た・しっ!!」
「・・・酔っているのか?」

低いトーンで彼は言う。

「ピンポーン。なんで分かったの?」

おどけて言ってみたが、返ってきた言葉は

「おい、今どこ?今から行くから」

一番言って欲しい言葉を彼は言ってくれる。

でも、なんであんだがそれを言うのよ。

そう思うと、溢れてくる涙を止められなかった。

ヒックヒック。
「・・何年たってると・・思ってるの・・よ・・。」
嗚咽交じりの言葉はほとんど言葉にならなかった。

「ん?ナニ?すぐ行くから待ってろ」

いつの間にか切れた電話をボーっと眺めていた。

何年たってると思ってるのよ?

彼の中にいる、今でさえ彼女には勝てないことを知った。

☆★☆★

気付いた時には、ベットとシャープの液晶テレビに鏡台が備わってるくらいの
シンプルな自分の部屋にいた。

激しい頭痛に襲われていた。2日酔いか・・。情けない。
私、竹中君に会って、夜は一人でいつも寄るAObに寄ったところまでは
覚えているけれど。AObとは、、マスター曰く当時好きだったACE OF BACEという歌い手のグループから、つけられたとか。

私、あれから、どうしちゃったんだろう?


リビングへ足を運ぶとダイニングテーブルの上に栄養ドリンクがのっていて、
白い紙が備えられてるのが目に映った。



           美華へ

何があったか知らないけど、意識失うまで酔うなよな。

おまえ、今晩どうせ暇だろうから、お礼に奢ってくれ。

              悠一
P・S・ お前少し太っただろ?


手紙は悠ちゃんこと鈴木悠一からだった。
「悠ちゃんだったのか。・・・太ってないもん。」

いつも酔っ払っては幼馴染の悠ちゃんが何故か運んでくれる。
お決まりのパターンとなっていた。

台所に立ち、コップに水を入れて一気に飲み干した。




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