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2014年07月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類



 白衣姿の裏松俊光先生は、白チョークで黒板に、

 細胞の発見―17世紀

 ロバート・フック(1635-1703)の登場

 →フックが初めて細胞を目にした。

 と、書いた。

 茂美は黒板の文字をノートに書きうつしながら、
〈ほおー17世紀に、はじめて細胞を見ているひとがいるんだ!そうだよ、1635年から1703年といえば、あたいたちが今取り組んでいる、バッハ大先生の生きた時代とちょっと重なっているよ!〉とつぶやく。

 そう、第二音楽室に掲げてある、ヨハン・セバスチャン・バッハの肖像画、その人のことである。バッハは、1685年から1750年に生きた大作曲家なので、ロバート・フックはちょっとバッハよりも早く生きた人である。



「みなさん。いいですか。人類と細胞との、初めての出会いは17世紀であります。イギリスのロバート・フックがその人であります。フックは、イギリスの科学学会である、王立協会という所で、実験装置を管理する仕事についていた。その彼が、倍率30倍ほどの顕微鏡をみずから組み立て、そしてカビや蚤といった生物や鉱物を観察して、1665年に『ミクログラフィア』という本にまとめて出版しているのです、みなさん。そして、フックはこの本で、コルク、つまり、ワインなどのコルクですね。そのコルクの切片を観察した様子を報告しているのです。そのスケッチには、ここがポイントなのですが、コルクの断面に無数の穴が空いている様子が描かれています。そして、フックはこの穴を、ラテン語で、〈小部屋〉を意味する〈cellua〉にちなんで、〈cell〉、つまり、セル、と名付けたのです!」と、裏松俊光先生がいった。

 クラスメイトも茂美も、

 細胞、セル、そういうことだったのか!

 と、大いに納得した。なんと細胞の、セルという言葉がラテン語由来で、しかも、コルクの切片の無数の穴から来ていたことに驚き、感心したのである。

 茂美は腕組みしながら、

 ふむふむふむ、と大きく頷いた。

 そして、

 〈やっぱり、学問って、おもしろいよ!〉とつぶやく。

 茂美のどんぐりまなこが大きくなる。

「ちなみに、ロバート・フックは、物理学の分野でも、バネの伸びちぢみに関する〈フックの法則〉も発見しているんだよ!」裏松俊光先生は自らも感動するかのように、いった。

「ただしだ。フックは、細胞がすべての生物に共通する基本単位であることには気付かなかったようである。それでもフックが最初に顕微鏡を使って細胞を見た、という意義は大きいものがあると、先生はそう思うよ」と、裏松俊光先生はいった。そして、裏松俊光先生は、茂美やクラスメイトみんなに、



 茂美も外山桜も三室戸志乃も豊岡美園もクラスメイトたちも興味深そうに、そのイラストを見ていた。

 ロバート・フックが使ったのは、接眼レンズと対物レンズを組み合わせた顕微鏡である。おもしろいことに、油を燃やして照明にしていることである。さらに、その光をレンズで集めて観察物を照らしているのである。どうやら倍率は、30倍程度が限界のようであった。

 茂美は含み笑いをし、
「そーだよ、おとうとの、いくら、としすけがなんでも知っているからといって、さすがに、ロバート・フックのことや、フックが使った顕微鏡のことは、きっと知らないはずだよ。帰ったら、としすけに、教えてやろうーと!なんていったって、ここは天下の、あたいたちの、白雪学園高校だからね!」と、ぶつぶつぶつといった。そしてまた、いつものように低い声で、

 えへへへへと無気味に笑う。



 しげみ、だいじょうぶかー?

 まあーしげみさん、だいじょうぶかしら?

 という表情になった。

 茂美のすぐ後ろの席の豊岡美園は、
「おい、しげみ。うるさい!このーたんさいぼうせいぶつがー!」と、いった。

 やれやれである。





















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最終更新日  2014年07月01日 20時37分34秒 コメントを書く


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