とねりのテケテケノベル

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第3話

俺の配置先は、どうやらまだ決まってないらしい。その代わりに宮殿の謁見の間へ向かって欲しいとのことづけが父からあったらしい。何やら別の任務がある感じがする。父が何も用もなしに俺を呼ぶはずも無い。

 俺は、ことづけ通りに急いで宮殿へと向かった。この宮殿は、皇帝54代目カエサルウスが自己の権威を象徴するために100を超える諸侯たちに造らせた豪華の代名詞みたいなものである。現在は、それを増改築したようなものが残っていて、皇帝の住居ともなっている。俺は、すぐさま謁見の間に行った。

 そこには、皇帝ファウルスがいた。実は、皇帝ファウルスは竹馬の友である。王子誕生の時には、御学友が定められる。いわゆる、王子が唯一遊ぶことを許された遊び仲間である。一月早く生まれ血筋もよかった俺が身分相応だとして選ばれた。だから、二人の時はお互いがため口である。「ジーク来てもらってすまん。この国の危機は知っているよな?」

 「ああ、知っているよ。いったい、なにがあったんだ?」俺はいきなり本題に入った。

 「まあ少し待て。」ファウルスはそれを手で制した。どうやら前置きがあるようだ。


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