とねりのテケテケノベル

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第7話

ところで、元老院とはいわゆる内政者や宗教者などで構成されている議会である。だから、なにかとよく軍部とはぶつかりあう。

 近頃は、大きな戦争もなかったので元老院の発言権が増していた。基本的に、俺たちの国は二院制である。元老院と軍事院の二つの議会からなる。元老院の議長は代々ヒョードル家、軍事院の議長は代々うちクライフ家が務めている。

 どちらも、エリートという部類である。その中の出がらしが俺で、なんで今日ここに呼ばれているのか、未だによく分らない。ただ、次の瞬間自分のするべきことの一端が見えた。

 「ところで、リキノアに応援を要請しようかと思う。」とファウルスが言った。場内が静まりかえった。なぜなら、リキノアは建国以来永世中立を掲げており、何人たりともそれを覆すことはできないという精神である。実のところ西の辺境の地にあるため地外や天外と呼ばれ何世紀もの間全く相手にしなかった。

 ただ、リキノアの精神は大地の神カーオが汚された時は何人たりともリキノアの鉄槌をくらうといわれている。だから、いまこの世界異変の際には仲間になってくれる可能性がある。

 「ジーク。お前がいってくれないか?」ファウルスが冷静に言った。
「しかし、いくらクライフ家の三男だからといってこれは少し重荷では?」キョウが訝しげに聞いた。

 「ウェルスは、どう思う?」ファウルスが同意を求めるような感じで聞いてきた。
「もちろん、陛下の言うことに従うまでです。しかし、ジーク一人では心もとないので誰かついて行くことが望ましいでしょう。」

 「うむ。それもそうだな。誰か適任者はいないか?」
 「恐れながら、陛下!」
 「うん?どうした、キョウ?」
 「私の妹ではいかがでしょうか?」
 「ああ、ルレアか。そうだな。文武両道だし、たしか、ジークと二つ上だよな?」
「はい、左様でございます。」
「そうだな。それがいいな。ジークどうだ?」

「ルレア?別の奴がいいな。キョウには悪いけど苦手なんだよな。同じ学校だったけどあんまり話したこともないし、それに女を辺境の地に連れて行くのは正直どうかと思う。」俺は、思いのままに言った。キョウとはよく遊んだし年も近いから正直に言える。

 それに、もしかしたら帰ることが難しい任務だ、それならばこっちが悪役に徹した方が丸くおさまる。
「そんな、気遣いはしなくていいぞ、ジーク。ルレアは、今、諜報部隊にいる。だから、ジーク一人で行くよりこちらとしても安心だ。」
「そんな、ことは心配していないけど・・・。皇帝に決めてもらおう。」
もう、めんどくさかったのでファウルスに決めてもらうことにした。


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