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2006.07.13
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前編から読んでね

後編だよ





その人影は,徐々に・・・,近付くに連れ「男性」であることが判別出来るようになり,そして,じっとしているのではなく,何かごそごそと動いているのも分かって来ました.
更に近付くと,夏で有るにも関わらず,その男性・・・おっさんは,茶色のコートを身にまとい,帽子を深々と被っていました.
そして,明かりの方に手をかざして,何やら,素手で昆虫を採取しているかのような動きをしていました.

やがて,そのおっさんの脇を通り過ぎようとしたとき・・・・・・
おっさんは,動きを止め,
「君たち,こんな時間に何してるん??」
「(そりゃ,こっちのセリフやろ(^_^;))」


「それは大変やな.気を付けなアカンぞ!!」っと,おっさんが一言.
僕はもうその場から立ち去りたい心境でした.
しかし,友達が・・・
「おっちゃんは何してるん??」
っと言う質問を投げかけました.
しばらくの無言のあと・・・おっさんは,こう答えてきました.
「わしは,子供のために虫捕りに来たんじゃ.カブトムシをさがしてるんじゃ・・・」
っと言いながら,また,虫を捕るような動きを始めました.
「君たちは,カブトムシが好きなんか?? カブトムシを見たことがあるんか??」
っと,突然言ってきたので,
「カブトムシは,最近売ってるけど,街中じゃ見ないよ.」


帽子のせいか,そのおっさんの顔はハッキリ見えませんでした.
そのおっさんは,妙に焼けこげた臭いがしました.
そして,そのおっさんの声は,心なしか,水中で話するような,ゴボゴボと反響するような声でした.
聴き取りにくいと言うか・・・

おっさんは,

と言いながら,電柱付近をゴソゴソと動き回り,そして,ガードレールを乗り越え,崖のほうへ駆け下りていってしまいました・・・
草が生い茂っていたので,そのおっさんの姿は見えなくなってしまったのですが,ガサガサと草の中で暴れている感じがしました.
「ジジジッ,ギーーーギーーーー」っと虫の鳴き声が一斉に響き渡りました.
僕は,
「今のうちに,ここから離れようぜーーー.」
っと促したのですが,友達は,
「もう少し様子を見てみよう!!」
っと言って,その場から離れようとしません.
仕方なく,僕は,少し距離を置いて,いつでも逃げれるように,自転車にまたがったまま様子を見守ることにしました.

しばらくすると,そのおっさんは,すーーーーーーっと崖から戻ってきました.
あんな険しい崖・・・,周りは草ボーボーなのに・・・.
服も乱れず,息も切らさず・・・,すーーーーーーっと,姿を現しました.
距離を置いている分,僕は冷静に,みんなの行動を見つめることが出来ました.
・・・ガードレールをまたいだ気配が無いんです・・・
ふと気付くと,その外灯,その周りのガードレールは,他の場所よりも少しキレイで・・・後で作り直したような感じがしました.

僕だけだったのかもしれませんが・・・その時ものすごい寒気がしました.

崖から戻ったおっさんの手に握り締められていたのは,カナブンでした.
・・・にもかかわらず,おっさんは
「カブトムシ,カブトムシ・・・下には,よーけおったわ!!(たくさん居た)」
っと,興奮気味に僕達に見せました.

さすがに,この言動には,友達も焦ったのか・・・少し引き気味になりました.
この場を立ち去ろうと言う気持ちが沸いたのか,
「んじゃ,僕らは行くわ!!」
と言って,友達二人も自転車にまたがりました.
「そーか,行くんか・・・」
っと言うおっさんの寂しそうな一言に,愛想の良い友達Bが・・・
「おっちゃんは,ここまで何で来たん?? 車?? ・・・ペンチとか,ドライバー持ってないかな??」
Aが付け加えるように,「そうそう,こいつ(僕)の自転車,壊れてしもて・・・」
って,僕を気遣ってくれました.

「わしは,車で来た. 道具は持ってない・・・」
っと,おっさんは掌を返したかのように態度は急変し,冷めた一言を返してきました.
さらに友達は,
「どこか,近道無いかなぁ.この自転車で峠を越えるのキツイわ・・・」
っと言うと,
「こ・・・こ・・この先に,・・・脇道に逸れる,ほ・・・細い道があるから・・・そ,そっちに曲がればいいんじゃ・・・」
っと,峠の先を指差しました.

指された方を確認すると,ちょうど5つ目先の外灯付近でした.

「ありがとう・・・」
っと言って,その場を立ち去りました.

振り返ると,そのおっさんは・・・さっきの沼亀,野良犬と同じように,じーーーーっと僕達の方を眺めていました.
それも,ずーーーーーーっと・・・.

「気味悪いよな・・・」
「あれ,カナブンやし,カブトムシちゃうわ!! アホやし・・・」
とか言いながら,その5つ先の明かりを目指して上り続け,大きなカーブを曲がるとき・・・さっき,おっさんが居た外灯の場所が見えたのですが・・・そこには・・・まだ,おっさんの姿があり,こっちを見ているかのような感じがしました.

そして,5つ目の外灯に到着.
もう一度,さっきの場所を確認したのですが,おっさんらしき人影は有りませんでした.
「どっか行ったのかな・・・,しかし,細い道って・・・無いけど.」
っと言いながら,もう少し上ってみると・・・脇道に逸れる細い道を見つけることが出来ました.

「ここかぁ,おっさんが言ってた道は・・・. 行ってみよう!!」
っと友達が切り出し,その細い道に入って行きました.
薄気味悪かったですが,僕達は後を着いて行きました.
その細い道は外灯も無く真っ暗.
自転車のライトだけを頼りに,しばらく進むと,鋪装がなくなり,凸凹な山道になってしまいました.

それでも,しばらく進むと,広い草むらに出ました.
そして,その脇道はそこで行き止まりの気配.

「おいおい・・・あのおっさん騙したなっ!!!!」
「ほんまやなぁ,腹立つわ!!」
「引き返そうか・・・」
っと,自転車のUターンを試みようと,3人が一斉に右前方に目を向けたその時,・・・一台の交通事故車両が放置されているのに気付きました.

前部は激しく潰れ,フロントガラスは蜘蛛の巣のようにひび割れ,少し火災も有ったのか・・・,全体的に焼けただれている感じがしました.

その時,僕は・・・
「ん,この焼けた臭い・・・さっきのおっさんもそう言えば,こんな臭いが・・・・」
っと思って,もう一度,その車を見ました.

何故か,3人同時に,車の方を見たのを覚えています.
まるで,3人同時に,その臭いで,同じ事を思い出したかのようでした・・・

すると,その車の中・・・,ひび割れたフロントガラスの向う側に・・・・・・・さっきのおっさんが居ました・・・・・.
運転席側に,ボーーッと座ってこっちを見ていました.
・・・助手席には子供が居ました.
ハッキリは見えませんでしたが,きっと男の子です.
おっさんは,帽子を被らずに,顔全体,火傷したような感じがしました.
目を疑いましたが,僕が友達の方を見ると,2人とも,硬直状態で車を見つけていました・・・
どうやら同じ景色を見ているようです.
少しして,硬直状態から解き放たれたのか,3人それぞれ顔を見渡し・・・一斉に
「ぐわーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
っと言う叫び声を発するとともに,その場から逃げ去りました.
振り返ると,車の窓から,おっさんは手を出して・・・
「戻ってこい・・・」
のような手招きをしているように見えました.

身が縮むくらいの恐怖でしたが,一段変速のままで有るにも関わらず,僕の逃げる速度は一番でした(^_^;)
そのまま一気に,ほぼ山頂まで,僕達3人は黙々と必死に自転車を漕ぎ続けました.

少し落ち着いてから,さっきの話をすると,車の中のおっさんの状況,子供が居たかなど,3人それぞれ食い違いがあるものの,みんな,車の中に居るおっさんを確かに見ていました.

山頂到着が午前4時でした.
さらに気持ちも落ち着いてきたので,僕達はこんな仮定を想像しました.

あのおっさん,子供と一緒に虫獲り(カブトムシ)に来て,あの外灯の辺りで事故を起こしたのではないか・・・と.
中学生の僕達にとって,事件,事故のニュースなど,日常気にしていませんからね.
きっと数年前に事故があったのでしょう.

山頂から一気に坂を下ろうとしたとき,野良犬の群れが再び僕達の背後に現れました.
さっきよりも犬の姿は大きく,そして数も多い・・・
しかし,今度はさっきとは逆に僕達を追い払うように,吠えながら追いかけてきました.

必死で逃げました.
坂道に差し掛かり,いよいよ加速が増すぞ!! と言ったポイントで,野良犬は追いかけてくるのを止め,こればかりはさっきと同様に・・・じーーーと僕らを見つめていました.

自転車はその後勢いを付け,あっと言う間に峠越えに成功.
上り2時間強・・・下りはホンの数分・・・.
峠を下り終えると,時刻は午前5時・・・辺りはほんのりと明るくなっていました.

鳴門を出て,ちょうど5時間・・・・ですが大回りしているので,距離は残すところまだまだ50km・・・
疲労感も数倍・・・,到着は大幅に遅れ,僕達が友達の前に姿を現したのは,もう夕方になっていました.

友人宅で,昨晩起こった霊体験を話すると,その友達は「大坂峠」の恐怖話を知っていて,
「よくもまぁ,あんなところ通ってきたねぇ~(^_^;) 車で通行するのも怖いくらいだよ・・・」

思い返してみると,僕達がその峠を越える途中,すれ違った車,人は,あのおっさんと,事故車両のみ.

後から聞いたところによると,友達Aのオヤジさんが,折角行くのであれば,そっちの方が(怖い体験も出来た方が・・・)楽しいだろうと・・・わざわざ大坂峠を通行させるプランを考えたとか・・・.

迷惑な話です.
&ものの見事に霊体験が出来ました.
ひょっとしたら,これもAのオヤジが仕組んだドッキリなのか・・・
真相は不明です.

友人宅で一泊し,昼間に香川県を出発し,今度は国道を通って徳島に戻ったのですが・・・約6時間で戻ることが出来ました.
往路16時間が嘘のようでした・・・.

数年後,車の免許を取得した僕は,その友人達と一緒に大坂峠にドライブに行きました.

あの日のことを思い出しながら,
「おっさんと会ったのはこの辺だよなぁ」
とか
「確か,この脇道の先に車があったよなぁ.」

・・・車を止め,恐る恐るその脇道を歩いて進むと,あの時と同じ草むらに出ました.

・・・事故車両は無く,しかし,そこには,数年前に手向けられたであろう枯れた花束数本と缶ジュースが添えられていました.






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Last updated  2006.07.13 15:31:27
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Re:怖い話・・・後編(07/13)  
toco_66  さん
怪談話は大好きなんだけど、とーるちゃんの体験はリアル…。

何度か霊を見てるんで、好奇心や悪ふざけはできないんです。 (2006.07.13 15:41:45)

Re:怖い話・・・後編(07/13)  
yumi...9  さん
本当にこうゆう経験ってするんだね・・・
ちと、ぞぉ~としながら読みました。
何か、とーるchanが後に居るようなぞぉーと感!!
これは、冗談ですが・・
思い出さずに寝れると良いけど・・・怖っ(--;。 (2006.07.13 15:48:44)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
toco_66さん
>怪談話は大好きなんだけど、とーるちゃんの体験はリアル…。

>何度か霊を見てるんで、好奇心や悪ふざけはできないんです。
-----
リアルでしょ(^_^;)
思い出しながら,ちょっとビビった(T_T)

(2006.07.13 16:00:14)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
yumi...9さん
>本当にこうゆう経験ってするんだね・・・
>ちと、ぞぉ~としながら読みました。
>何か、とーるchanが後に居るようなぞぉーと感!!
>これは、冗談ですが・・
>思い出さずに寝れると良いけど・・・怖っ(--;。
-----
思い出してね(^_-)

(2006.07.13 16:00:30)

Re[2]:怖い話・・・後編(07/13)  
toco_66  さん
手招きされたらついていくとヤバイよね。
野良犬って幽霊ではなくて本物? (2006.07.13 16:11:44)

Re:怖い話・・・後編(07/13)  
yumi...9  さん
いやいや、とーるchanの発言?で忘れた!!

とーるchanの臆病さに、少し笑えた・・・ (2006.07.13 16:14:40)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
yumi...9さん
>いやいや、とーるchanの発言?で忘れた!!

>とーるchanの臆病さに、少し笑えた・・・
-----
だって怖いもん(T_T)
(2006.07.13 16:25:41)

Re[3]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
toco_66さん
>手招きされたらついていくとヤバイよね。
>野良犬って幽霊ではなくて本物?
-----
野良犬は本物・・・
何か訴えてるような気配だよね.
(2006.07.13 16:26:26)

心霊スポットかぁ・・・  
ドジ虎  さん
何処にでもあるんだね~!福岡にも有名な心霊スポットがあります。
犬鳴峠(通称キャン鳴き)ここに行った時の話を思い出してしまいましたよ。
旧トンネルの中で「おいで・・・おいで・・・」と言う声が!
トンネルの奥に進むと、段々声が大きくなって・・・「早く・・・おいで!」
ε=(ノ><)ノキャ~ッ!怖くなって猛ダッシュで逃げたよ~!
詳しく話すと、本当に長くなるからね~!しかし、恐怖体験って・・・
恐ろしいほど記憶が鮮明に残るもんなんですよね~!
でも、良かった~!読んだのが真夜中じゃなくて。(-。-)ボソッ・・・ (2006.07.13 16:48:56)

Re:心霊スポットかぁ・・・(07/13)  
とーるchan  さん
ドジ虎さん
>何処にでもあるんだね~!福岡にも有名な心霊スポットがあります。
>犬鳴峠(通称キャン鳴き)ここに行った時の話を思い出してしまいましたよ。
>旧トンネルの中で「おいで・・・おいで・・・」と言う声が!
>トンネルの奥に進むと、段々声が大きくなって・・・「早く・・・おいで!」
>ε=(ノ><)ノキャ~ッ!怖くなって猛ダッシュで逃げたよ~!
>詳しく話すと、本当に長くなるからね~!しかし、恐怖体験って・・・
>恐ろしいほど記憶が鮮明に残るもんなんですよね~!
>でも、良かった~!読んだのが真夜中じゃなくて。(-。-)ボソッ・・・
-----
んじゃ,今日の阪神結果の時に,もう一度読むようにコメント入れます♪(^_-)
(2006.07.13 16:59:38)

あまり近づかない方が好いのでは・・・  
私はもう、あちらの世界の方が近いのか・・・
よく見ますよ~~~霊を・・・
とくに、古いビルやマンション、ホテル等で・・・ (2006.07.13 18:12:43)

Re:あまり近づかない方が好いのでは・・・(07/13)  
とーるchan  さん
元気ハツラツ爺さんさん
>私はもう、あちらの世界の方が近いのか・・・
>よく見ますよ~~~霊を・・・
>とくに、古いビルやマンション、ホテル等で・・・
-----
そんな寂しいこと言わないで・・・(^_^;)
・・・でも,笑っちゃいました(^_^;)
(2006.07.13 18:25:22)

Re:怖い話・・・後編(07/13)  
hirokun7735  さん
余計な物を読んでしまった・・・。
この手の話は好きなんだけど、ダメなんだよね・・・・。
夜中トイレに行く時、付いて来てね。

(2006.07.13 18:31:53)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
hirokun7735さん
>余計な物を読んでしまった・・・。
>この手の話は好きなんだけど、ダメなんだよね・・・・。
>夜中トイレに行く時、付いて来てね。
-----
いやん,わかったわん(^_-)-☆
(2006.07.13 18:35:16)

Re:怖い話・・・後編(07/13)  
まじかよー。 (2006.07.14 12:46:41)

Re:怖い話・・・後編(07/13)  
ちなみに・・・この話を読んで、昨日は眠れたのが深夜3時(新聞配達の音にビビリました)今日は寝不足で全く仕事になりませんでした (2006.07.14 19:14:16)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
しらたまだんご3682さん
>まじかよー。
-----
まじだよ♪ (2006.07.17 22:38:46)

Re[1]:怖い話・・・後編(07/13)  
とーるchan  さん
フミフミ2323さん
>ちなみに・・・この話を読んで、昨日は眠れたのが深夜3時(新聞配達の音にビビリました)今日は寝不足で全く仕事になりませんでした
-----
あはは♪
ごめんね(^_^.)
(2006.07.17 22:39:16)

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