
PHASE-41~PHASE-50
今回は総集編
「俺は…アスラン・ザラ ジャスティス出るっ!!」
byアスラン
今回はオーブ沖戦闘激化。そして自由と正義の話
復旧したアークエンジェルは、戦闘に参加するため発進準備。
そのブリッジにやってきたアスランは、一緒に来たメイリンに相手がザフトだから降りろと言うが、メイリンはそれを拒み、いや自分の居場所が欲しかったからこその志願だった。
その間にも戦闘は激化し、シンの駆るデスティニーは黄金の機体、アカツキを追いつめていた。
瞬く間にアカツキに迫る二刃のビームブーメラン。が、それが当たることはなかった。
大気を切り裂き現れた自由の翼、フリーダムは鮮やかにビームブーメランを打ち落とし、デスティニーの前に立ちはだかった。
シンからすれば亡霊。撃ち落としたはずの存在。
だがその機体は、シンに力量の差を見せつけ、一次帰投にまで追い込んだ。
カガリは前線を離れ国防本部へ降り立ち、ユウナに問いただす。「ジブリールはどこだっ!?」と。
しかし、期待する答えはなく、総司令官として迅速発見の命を出した。
∞ジャスティスでアークエンジェルに降り立ったラクスは、それの眼下でアスランを前にし、話す。
「あなたは、アスランでしょ?」
かつて同じ事を言われた。そしてアスランは迷い、悩み、倒れ、ここに至った。
パトリック・ザラを父に持ち、自分はその蛮行を止められなかった。アスラン・ザラとして。
俺は、一体、今まで。俺は…。
アスランは翔ぶ。人として。戦士として。アスラン・ザラとして。
「私は、ラクス・クラインです。」
byラクス
今回はオーブ沖戦闘の終末。世界の困惑の話
亡霊となってあらわれたフリーダムを、何とか追い込んだシンとレイ。
だがそこに割って入ったのは、紅の戦士、ジャスティス。アスラン・ザラ。
「裏切り者」と殺したはずのアスランまでも目の前にあらわれ、シンは困惑する。
アスランはシンに、かつての自分の姿を重ね、問いかける。『何が欲しかったんだ』と。そのために、お前は矛盾した事をしているんじゃなのか…
『欲しかったモノ』は…そして『手に入れたモノ』は。
シンの目に映っていた「未来」が、ゆらめき、動いた。
戦闘が激化する最中、ジブリールは周到に用意されたルートを使ってシャトルに。そして宇宙へ、月へと上がった。
それが決定打となり、オーブ沖戦闘は終わった。
だが、世界は終わらない。人々は決意し、立ち上がる。強い想いの元に。
カガリがメディアを介し行った声明はプラント側によりジャックされ、塗りつぶされそうになった。
しかし「ラクス」と名乗るミーアの姿が人々に語りかけるのも、また同様であった。
強い想いが、ラクスを表舞台へと舞いあげた。
「さぁ奏でてやろう、デュランダル。お前達のための鎮魂曲をっ!!」
byジブリール
今回は二人のラクス。いやでも一人は本物だからの話
ラクスの決断は、その状況、その言葉で、世界を困惑させた。
疑い、よく知る
そう伝えたラクスの言葉は、人々に届くのだろうか?
『どちらが本物か』そのことを人は気にする。
やはり人は「ラクス・クライン」を信じていた。それによって、想いも変わる。だから真実を求める。「ラクス・クライン」だから。
オーブ沖戦闘後、地球軍月面基地ダイダロスに身を潜めたジブリールは、超大規模戦略兵器"レクイエム・システム"の使用を決断し、声をあらげる。
照準をアプリリウスに取り、トリガーを手にし、ボタンを押す。
そのたった一つのボタンが、何を意味するのか。知りながらも、理解してはいない。一本の光の鞭は、人々の生活を貫き、焼きちぎって、虚空へ散らせた。
一撃でプラントを6基壊滅。「ユニウスセブンの悲劇」の比ではない損害。
その情報は世界を巡り、絶望と怒り、悲しみと憎悪を広げる。
こんな連鎖は断ち切りたい…でもそれは、今の自分達では到底出来ない。だからといって、議長の言う『平和』を望むわけじぇない。そんな世界にしたくない。
アークエンジェルのクルーは、決意を新たに、宇宙へと、未来へと飛び立つ。
運命に抗いながら
「でもそれを知らないんだ。オレ達はみんな…」
byアスラン
今回は、どうなるレクイエム。どうするレクイエムの話
"レクイエム"による被害でプラント市民は困惑し、混乱した。
デュランダルの命により、ザフトは月の地球軍と戦闘を開始。こちらは主に屈曲用廃コロニーを破壊するためであったが、ミネルバに下った命令は"レクイエム"本体、ダイダロス基地への奇襲攻撃だった。
シン、レイで基地に陽動をかけ、ルナマリアが砲に潜入、制圧。本隊相手じゃないとはいえ、敵の巨大兵器に単体で乗り込み沈黙させるというのは、あまりにも大きな危険と責任のあるモノである。
ルナの身を案じシンは役を変わろうと言うが、ルナは受け入れなかった。
互いに思い合い、必要とし、自らに替えても守りたい。そして、そう思ってくれる人がいるから自分がいる。
互いの胸の中で相手の存在を感じ、また自分を見つけ、二人はそれぞれ戦場へと飛んだ。
だが実際、基地のMS・MA数は多いものの、数機固まってもデスティニー、レジェンド、そしてミネルバの勢いには増されない。
ジブリールは攻め急ぎ、レクイエムに発射態勢を取らせたそのスキに脱出しようと企てたが、既に終焉の準備が整っていた状態でいた。
鎮魂曲は再び流れることはなく、奏で手は"世界の正義"の前に倒れる。
そして、奏で手までをも掌で踊らせた指導者は、その死に静かに笑う。
地球、オーブのドック。アークエンジェルの甲板上で話すキラとアスラン。
止まっていれば動かない。でも、止まってはいられない。だから動く。
戦っちゃいけないのか 戦わないといけないのか
"人間"のアイデンティティーとは
答えは出ない。答えが出ないから、人は生きているんだ。
翌朝、オーブ軍第二宇宙艦隊所属となったアークエンジェルは月面都市のコペルニクスへと発進する。
カガリの、オーブの、そして人としての強い意志と共に。
同じ『夢』のもとに。
「キラ・ヤマト…お前の存在だけは、許さない」
byレイ(withクルーゼ)
今回はステーションワンの攻防。そして『運命の闘い』へ…の話
レクイエムを止める最善の策として、一方はステーションワンに、他方はレクイエム本体へと船首を向けるクライン派の戦艦隊。
ラクスのかける言葉は、ザフトに同様と焦りを生み、互いの総力戦へと発展した。
絶望的なまでの戦力数差の中、『人として』の未来を、希望を守るため、キラとアスランは流星となり戦場に飛び込んでいった。
その最中、シンはメサイアの議長室で一緒に招集されたレイ、そしてデュランダルに決断を迫られていた。
争い、足掻きながら、見えぬ未来へと進む運命か
争いのない、生まれながらに知る未来へと進む運命か
レイの言葉、想い、存在がシンに覆い被さる。
見知った友は、人の欲望とエゴの『副産物』であり、『失敗作』であった。
誰が悪い?誰が悪かった?
まるでそれは、人それぞれの想いが二重の螺旋のように深く絡まった、連綿と続く人の歴史。
辿れば限りが無く、知らぬうちに螺旋はまた伸び、絡まり、ただそれを繰り返す。
でもそんなことはもう、止めなくちゃ。
信じがたい現実は、シンに深く訴えかけ、デュランダルの目指す『未来』へと加速させた。
戦場は、出会いと別れを生みながら、微かな希望と絶望が鬩ぎ合っていた。
目指す未来を、運命を、人はそれぞれ持っている。
そしてそれは、『力』になる。
ミーティアの超大なビームサーベルが、ステーションワンを切り裂いた。
だがそれは、デュランダルにとっては唯の時間稼ぎ、消耗戦でしかなかった。
かつての将が"コーディネーターの創世記"を目指し使用した"ジェネシス"を、デュランダルは自らの目指す"新たな人の創世記"のために蘇らせ、再び創世の光を輝かせた。
たたみかけるようにメサイアからデスティニー、レジェンドが発進する…
キラ・ヤマト
人類の夢 最高のコーディネーター
と、その人物を言ったのは、もう一人の自分。
その"夢"の為に自分達は造られ、テクノロジーと欲望の暴走は自分達を不完全なモノ、生まれながらにテロメアが短く、長く生きることが許されないモノとして運命付けた。
私にはあるのだよ。この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がなぁっ!!
と、自らの事を言ったのは、もう一人の自分。
自らの運命を呪い、"人"に絶望し、自分をこんなモノに造りだした人への復讐をしようとして、彼は死んだ。
だがレイは違う。
憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬモノ
と人を見ながらも、もう一人の自分とは、対極を行く道を選び取った。
いつかは、やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされ、一体どれほどの時を戦い続けてきた
と世の常を見ながらも、クルーゼが決して信じない道を選べ取った。
自らは結果ではなく、この時代の結果だと言い、この先の未来をデュランダルに、シンに託す。
争いのない、自分のような子が産まれない様な世界を。
戦場に飛び立ったレイは、もう一人の自分、クルーゼが乗った機体を継ぐレジェンドを駆り、クルーゼを討った機体を継ぐフリーダムへと飛びかかった。
キラ・ヤマト
目指したものは違えども、ただこれだけは
キラ・ヤマトの存在だけは、共に許さない。
二人の自分が、重なった。
『運命』を巡る戦いの、終末は近い
今回は、ずばり最終回
『運命』の戦いはその勢いを増し、多くの命、希望、想いを飲み込み、潰して、終焉を目指す。
キラとエターナルはメサイアを、アスランアークエンジェル達はレクイエムを停めるために、それぞれ走り出す。
立ちはだかるのはシン、レイ、そしてミネルバ。
互いの想いは、世界は、未来は…
「明日…?」
byシン
レイにうながされレクイエムに向かうと、アスランの駆るジャスティスがインパルス、ルナを中破させていた。
シンは、またも不可解な行動をとり、ルナまでをも撃ったアスランへの怒りが頂点に達し、『種』が弾ける。
速さを増したデスティニーが長剣をジャスティスに振り下ろす、が剣は折られ、放つ攻撃は次々とかわされてしまった。
当のジャスティス、アスランはとどめをさそうとはせず、シンに語りかけてくる。
その言葉は、対極する想いの矛盾、また希望を生み、その混沌がシンを飲み込んだ。
掌を光らせ、デスティニーがジャスティスに迫る。
しかし、立ちはだかったのはインパルス。ルナの叫びが響き渡る。
がシンには、その言葉を受け入れる余地は残っていなかった。
力を貯めた掌は目の前のインパルスへ迫ったとき、ジャスティスが寸前でそれを受け止め、はじき飛ばした。
ジャスティスから振り下ろされた剣が、重くのしかかる。
デスティニーは翼を失い、地へ伏した。
ステラがいた。
オレに、ちょっとだけ会いに来たんだ。
言葉通り、すぐに行っちゃった。ちょっとって。
でも、明日になれば、また会えるって。
あるのは今日だけじゃない。明日になれば、また会えるんだ。
翼なら、あるはずなんだ。
ステラ、オレ、明日が楽しみだよ。
また、明日な…。
シンが目を開けると、ルナが涙をためて、シンを見つめていた。
オーブが撃たれなかったことを知り、シンは泣き崩れ、ルナに抱きかかった。
シン・アスカとルナマリア・ホークが、互いを感じ合い、認め合い、許し合う。
シンは戒めが無くなり、それが許されたかのように、声を上げて泣いていた。
「このっ、馬鹿野郎ぉぉぉっ!!」
byアスラン
キラ達を信じ、アスランはアークエンジェル達と共にレクイエムへ飛ぶ。
待ち受けていたのは大量のザク、グフ、そしてインパルス。
出来ることなら撃たずに、説き教えたいと思うアスランだが、その想いは通じない。
どんなに敵を撃とうとも、戻るモノなど、何もない。そのことを。手遅れになる前に…
だが頑なに言葉を拒み、我を失うシンに、アスランは力をぶつける。
何としてでも、気づかせるために。
月面に墜ちていくデスティニーを後目に、アスランはムウと共にレクイエムへ向かう。
オーブへとその矛先を向けるレクイエムを、撃たせるわけにはいかない。
カガリっ…
高く高く昇る火柱は、鎮魂歌なのか、それとも始まりの序曲か。
でもただ、この火柱が、アスランの出した答だった。
「すまないねぇ、タリア…でも、嬉しいよ…。」
byデュランダル
ラクス・クライン キラ・ヤマト
まったく、厄介な奴等だな。二人とも。
戦いを無くすために戦う
そのことに、何の意味も意義も、皆無だというのに。
この世界が、混迷の闇から抜け出さない限り
なにも、変わらないのだからね…
一気に片を付けようと、デュランダルはネオ・ジェネシスの発射を命じる。
射線上には友軍の艦もありながら、放たれた光は否応なく進み、破壊し尽くした。
しかし、その一撃はアスランとムウへ道を開いただけであった。
画面の中で高く上がる火柱は、ラクス一派の勝利を意味するようなものであり、デュランダルは驚きを隠せない。
すぐさまキラのフリーダムがメサイアを攻撃し、メサイアはまるでデュランダルの夢と共にするように、崩れだした。
暗く、もはや『夢の跡』の議長室に一人座るデュランダル。
そこへやって来たのは、キラ・ヤマト。
互いに銃を向け、それぞれの想いを、願いを、未来を話すも許さず、認めない。
どちらも、酔狂なのかもしれない。でも時代は、デュランダルに一発の銃弾、終末を与えた。
気が付くと、デュランダルはタリアの膝に頭を乗せて横になっていた。撃ったのはレイだという。
遺伝子という運命によって裂かれた仲を取り戻したのは、人の想いだった。
ああ、そうか
運命とは…
愛しき人と共に、新世界の指導者は爆風の中に消えた。
「おかあさん…」
byレイ
『キラ・ヤマト』を殺すため、レイはフリーダムに襲いかかった。
互いにドラグーンを駆り、ビームの雨の中、二機は深い因縁を紐解いていく。
許さない許さない許さない…
クルーゼと同じく、同じ遺伝子を持つ者として、『自分達』をこんな者にしたキラを、許すわけにはいかない。
これが、『運命』だから…。
今さら、どうしようというのだっ
過去は戻らず、変わらないのだから
だからもぉ終わらせる、すべてをっ!!
だがレイは、思いもよらぬ事をキラから教えられる。
君は、君だと。
怯んだ隙をつかれ、レジェンドはフリーダムによって大破した。
大破してもなお、レイは『すべきこと』の為に、レジェンドをレクイエムへと向かわせる。
議長室では、あのキラが先にデュランダルと銃口を向け合っていた。
キラとデュランダルの未来が錯綜する中、レイは、一つの決断を下す。
自分は自分、レイ・ザ・バレルなんだと、素直に思いたかったのだ。
遺伝子が何だろうと、関係ない。
オレは、レイ・ザ・バレルだ。
タリアに抱かれ、その存在を認められたレイ。
オレは、アル・ダ・フラガでも、ラウ・ル・クルーゼでもない。
なぜなら…
その口から出た言葉は、レイの、レイとしての『証』。
『おかあさん…』
「覚悟はある。僕は、戦う。」
byキラ
レクイエムをアスラン達に任せ、キラはメサイアに。
行く手を阻む灰色の機体に、キラには感じるモノがあった。
あなただけはっ!!
そう言って撃ったはずの、世界を滅ぼさんとした者、ラウ・ル・クルーゼ。
何でまた…そう思う間にも、相手のドラグーンは火を噴き、フリーダムに迫る。
だからもう終わらせる、全てをっ!!
レイの言葉の節々に、クルーゼの幻影を見ながらも、キラには確信があった。
『命』は、何にだって一つだっ!!
だから、彼らは別人だ。それを示すためにも、キラはレジェンドを、レイを殺そうとはしなかった。
過去の戒めを乗り越え、キラは飛び立つ。
メサイアに突入し、議長室でデュランダルと銃口を挟んで対立するキラ。
デュランダルの言葉は、痛いような真実だ。過去にも聞いた、あのラウ・ル・クルーゼが言っていたような。
でもキラは、もう過去のキラではない。
強く、意思のある想いを持ち、覚悟がある…
誰だって、未来なんか知らない。
だからまた、争い合うかもしれない。
人だから…
でも、知ってるんだ。
『わかっていけること』、『かわれること』を。
人だからっ。
それでも、また争いが起こったなら
僕は、戦う。
空は飛べないかもしれないけど、
『翼』なら、持っているから。
それを知っているから。
僕も、人だから。
目の前の指導者は、キラが撃たずして、その夢を断たれる。
キラと同じく、造られた人、レイによって。
レイもまた、人だったから…
爆煙の中から、フリーダム、キラは仲間の元へと舞い戻った。
共に『明日』を守った、仲間達の元に。
メサイアはついに、噴煙を上げながら月面へと墜落した。
まるで呪われた『運命』が、終焉を迎えたかのように。
黒く、大きな、砂煙を立てて…
シンとルナは手をつなぎ、その光景に『未来』を見た。
キラ、アスラン達は、その光景に『覚悟』を見た。
また夜が明け、明日が始まる。
終わらない、際限のない未来へ。
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