としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2005年06月(2)

2005年06月に飲んだワイン

モンテス・アルファ・シラー [2003] モンテス・エス・エー / チリ / 750ml / 赤モンテス・アルファ・シラー(2003)
2005/06/17 自宅にて

今日は モンテス・アルファ のシラーです。
インポーターであるエノテカのHPによりますと、

「収量制限を厳しくし、フレンチオークで熟成。濾過は軽く1回だけ。
ブドウ品種はシラー90%で、残りの10%にカベルネ・ソーヴィニョンを使用。
鮮度の高い果実味がとても特徴的なワイン。
予想に反してオーク樽の要素は控えめで、あくまでも完熟したブドウのパワーが炸裂した印象です。
エレガンスを感じると言うと大げさですが、インパクト至上主義からの脱却を図ろうとする造り手の意図が感じられる1本です。
その高いクオリティから欧米のレストランやエアラインにも採用されています。」

とのことですが、うーん、言えてる部分も多々ありますが、十分オーク樽のニュアンスを感じるけどなぁ・・・(^^;)

ボトルは超重量級で、加州のオーボンクリマ並、コルクはモンテス・アルファ・カベルネと同じ5センチ級のものです。
開栓すると、やはりシラーらしく、フルーティーな香りが強烈。
ちょっと樽香もあがります。
(フレンチ・オークの樽で12ヶ月熟成なのですから当然ですね)
色は非常に濃い赤紫。
いかにもパンチが効いてそうです。(^^)
口に含むと、たいそうなボディー。
おそらくかなり高いアルコール度数なのでしょうが、洗練された果実味と樽のニュアンス、スパイシーななかに、はっきりとしたカシス系の酸味・・・
なかなか素晴らしいです。
タンニンもタップリなのに、舌や口腔に優しく溶け込みます。
フィニッシュは、柔らかな収斂感とカシス・フレーヴァーの酸。

HP:8+

カベルネに続き、こちらも大変結構なお味でございます。
早飲みシラーの模範?(^^;)
2003年、もちかしてチリの当たり年?
そうでなくても素晴らしいモンテス・アルファを、もう一段高いものにしてしまった感がありますね。
最近のモンテス・アルファは畑をコルチャグア・ヴァレーのアパルタ・ヴィンヤードに移し、葡萄を厳選した超低収穫量にこだわった創りをしているのですが、その成果が着実に現れてきているようです。
アライアンス [2000]カベルネ・メルローアライアンス・カベルネ・メルロー(2000)
2005/06/19 ルポレン@自由が丘にて

今日は家族のお誕生日ディナーで 自由が丘のルポレン にお邪魔しました。
今日は結構満席で、途中訪れたカップルさんは席が無くて可愛そうでした。
としのすけ一家が長いことスペースを占有してしまい、申し訳ありませんでした。<(_ _)>

ルポレンの料理は、相変わらずの温かい愛情のこもったもの。
前菜のパテ、人参のスープ、メインの牛ホホ肉のマディラワイン煮、てんこ盛りのデザート、コーヒー・・・どれをとっても非常に美味でした。
ありがとうございました。
(ここのデザートの盛り合わせは素晴らしいので、ぜひ。)

さて、今日頂いたワインは、今月のお勧めワインにリストされていた豪州お得意?のカベルネ&メルローの混醸、アライアンス・カベルネ・メルロー(2000)です。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー45%。

アライアンスは、オーストラリアのワイン・メーカー、オーストラリアン・ドメーヌ・ワインズが、バロッサ・ヴァレーの中心近く、マラナンガにあるバロッサ・ヴァレー・エステイトと協力して生産しているワイン。
バロッサ・ヴァレーの葡萄生産協同組合と「協力」してつくりあげているワインだから名前が「アライアンス」なのでしょう。

お店の方で開栓してくれたので、コルクの状態はわかりませんが、恐らくプラスチックでしょう。
ボトルは、光沢のあるブルーを基調にした非常にオシャレで洗練されたもの。
重さは中庸です。
口にして驚いたのは上品さ。
確かに、果実味タップリの元気系オーストラリア・ワインであることには間違いないのですが、意外な程の「薄さ」(←良い意味で)で、洗練された印象があります。
豪州ワインに特徴的な「タルタル」の創りではなく、樽のニュアンスを控えめにしながら、カシス系の果実味とメルローの熟成感で飲ませる感じ。
ですから、開栓後30分もすると、いっぱしの「腐葉土」や「トリュフ」のニュアンスが現れてきます。
濃い味付けの肉料理はもちろん、これなら魚にもいけそう?
フィニッシュもタップリの果実味が長く残ります。
(逆に、タンニンはしっかりあるのに目立ちません)

HP:7+

レストランで3000円台で飲めるワインにしては大変優秀だと思います。
また、「甘&樽・ガッツン」系のオーストラリアに辟易している方のお口直しにも宜しいかと。(笑)
[2003] モンテス・アルファ・メルロ モンテス・エス・エー / チリ / 750ml / 赤モンテス・アルファ・メルロー(2003)
2005/06/22 自宅にて

06/22に開栓して味わったのですが、どうも夏風?をひいたらしく鼻が詰まって味がよくわからず。(^^;)
その後、2日間発熱してしまいワインは飲めず・・・結局コメントを書くのが今日(25日)になってしまいました。
2/3残ったワインは、バキュバンで引いて室温保存されたいたものです。
でも、意外にヘタってなくて、美味しく飲めました。
流石はモンテス・アルファ。(^^)
(って言うか、健康でワインが飲める幸せをかみしめております)

モンテス・アルファ・メルロー(2003)は、最近のモンテスの例にもれず、コルチャグア・ヴァレーのアパルタ・ヴィンヤードの葡萄が使われています。
ブレンド比率はメルロー:85%、カベルネ・ソーヴィニョン:15%、新樽比率は約30%、濾過はごく軽くしてあるようです。

開栓時は、鼻詰まりの状態でさえも感じ取れる程の果実味とカラメル化した煮詰めたイチゴジャムのようなロースト感溢れる印象でした。
色は、真紅の薔薇の花弁を絞ったような、気品のある赤紫。
透明感、艶も十分です。

3日間、バキュバン保存されていたワインの味わいは、意外にも優秀で、まさに煮詰めたイチゴジャムのニュアンス。
ちょっと、早穫りしたプラムとかチェリーのような酸味もあります。
メルロー主体ながら、ブレンドされたカベルネの影響でしょうか、しっかりしたスパイシーさも兼ね備えています。
ボディーは、チリのメルローらしく非常に重く、アルコール度数も高そうな舌当たりです。(不快なアルコールのアタックはありませんのでご心配なく)
甘みを抑えて、綺麗な酸味としっかりしたタンニンの収斂感でここちよいフィニッシュを味わわせてくれます。

HP:8

深いロースト感のある樽のニュアンスが印象的ですが、決してくどくなく、チリワインに特徴的な赤土のような香りも弱く抑えられており、美味しく飲めるワインです。
ただ、メルローだと思わない方がいいかも?(^^;)
このスパイシーさだと、カベルネ主体のメルローブレンドと言われても素直に納得してしまいそうです。(笑)
サンタ・ヘレナ・シグロ・デ・オロ・カベルネ・ソーヴィニヨンサンタ・ヘレナ・シグロ・デ・オロ・カベルネ・ソーヴィニヨン(2003)
2005/06/26 ロメロ@大倉山にて

最近、日記をなかなか当日に書くことが出来ません。(^^;)
少し遅れて書くなんて・・・なんかホリエモンチック?
そういえば、このところ何故かライブドアの株価は好調の様子。
少しだけ嬉しかったりします。(笑)

さて、06/26は・・・
一日遅れの○○記念日ということで、お友達のS家の皆さんとジョイントで大倉山のロメロにお邪魔しました。

ロメロ は知る人ぞ知る美味しいピザ屋さん。
定休日が月~水と週3日もあり、営業は木曜日~日曜日の週4日営業という「ヤル気あんのか!?」状態のお店でもあります。
創業1970年の老舗ピザ屋で、「ロメロ」という店名はキューバの詩人ジョセ・マルチの孫でハリウッドのスターのシーザー・ロメロにちなんで名づけられたのだそうです。
2000年に改装された店内には、ハリウッド・スター達の写真(何故か最近のラスト・サムライの写真多数)や古い柱時計(昔から店内に飾られていました)が、手作り風の不思議な照明やインテリアに囲まれて微妙なバランスで飾られています。
(割と、嫌いじゃない雰囲気です)
このお店、メディアにも時々取り上げられていて、「出没!アド街ック天国」大倉山特集でも放映されたらしいです。

そんなロメロにて、ミックス・ピザやらシーフード・ピザやら、ハワイアン・ピザやら、いろいろ注文して、 メキシコのコロナ・ビール でまずは乾杯?
「?」って書いたのは、このコロナ、ライム片を押し込んだボトルから口のみするのが正当?な飲み方なので、乾杯っていう感じじゃないんです。(笑)
ほどなくサーブされたピザは生地が極薄でモチモチ&香ばし~で◎。
チーズもちょっと色のついたコダワリを感じさせるお味です。
(ゴーダチーズらしい)

ビールの次はもちろんワイン。(^^;)
サンタ・ヘレナ・シグロ・デ・オロ・カベルネ・ソーヴィニヨン(2003)をセレクトしました。
と言っても、ここでは、赤ワインはこれともう一種類(銘柄忘れたけど・・・確かフランスもの?)の2銘柄だけです。

サンタ・ヘレナは、としのすけのワインハウスのハウスワイン、サンタ・ヘレナ・セレクションを産み出す優良なチリのワイナリー。
創業は1942年、葡萄畑の歴史は1865年に遡る、チリにおけるワイン輸出のパイオニアです。
銘醸地クリコバレーに2000ヘクタール以上の畑を持ち、サン・ペドロ社の傘下でボルドーから著名醸造家を招いたり、最先端醸造設備を導入したりと品質の向上に努めていましたが、最近(2002年)再びサンタ・ヘレナ社として高品質チリワインではお約束のコルチャグア・ヴァレーに700haの葡萄畑とワイナリーを擁して独立したようです。

ボトルは普通、コルクは低品質&極短の3.5センチ弱。(^^;)
全くのチリ産デイリーワインの創りです。
色はお店が暗めのオレンジ色の照明なので良くわからず。
香りは、樽のニュアンスは殆どないものの、充実感のある果実香です。
なかなかボディーがあり、所謂「チリカベ」らしい印象。
ピザの濃厚なチーズによく合います。
(もう少しライトなボディーでも良いかも)
フィニッシュも凝縮感のある果実味。

HP:7

干し葡萄のような濃厚な果実味のワインです。
若干のチリ香(赤土やユーカリのような香り)がありますが、ピザを食べながら歓談しているぶんには殆ど気にならず。(^^;)
大変美味しくいただけました。

その後、Sさんのお宅でコーヒー&お菓子をご馳走になりながら、ネットの話をしたり、オシャレなお店や美味しいお店の話をうかがったり。
(Sさんの奥様の「アスママ」は本当にハイセンス!「雑誌好き」とおっしゃっていますが・・・人脈もなんだか凄いです)(^^;)
そうこうしているうちにすっかりいい時間に。
(その間、子供たちは子供たち同士で別室で勝手に遊んでいた模様です)
結局、アスママに自宅まで車で送っていただきました。(^^;)

S家の皆様、楽しい時間を本当にありがとうございました。<(_ _)>
頂いたお花、散らかったとしのすけ家の居間のテーブルを、今日もそこだけゴージャスに飾ってくれています。(^^;)
ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン [2003]ロス・ヴァスコス・カベルネ・ソーヴィニョン(2003)
2005/06/28 自宅にて

またまたコメントがちょこっと遅れました。(^^)
28日に開けたロス・ヴァスコス・カベルネ・ソーヴィニョン(2003)です。

ロス・ヴァスコスは、ボルドーの1級格付け筆頭シャトーであるシャトー・ラフィット・ロートシルトがチリで手がける鳴り物入りの創り手です。
高品質チリワインではお約束のコルチャグア・ヴァレーはペラリージョ区カニェテン盆地の全て、約2000haを単独所有。
三方を山々に囲まれ、日中は暑く、夜間は海風のために涼しい独特のマイクロ・クライメイトが葡萄に理想的な完熟をもたらしています。
ロス・ヴァスコスとは「バスク人たち」の意。
1750年、チリに移住したバスク系スペイン人エチェニケー族によって葡萄栽培が始まったことからつけられた名前だそうです。
また19世紀半ばには、チリで最も早くフランス系の葡萄品種を植え付けた高品質チリワインの創始者でもあります。
シャトー・ラフィット・ロートシルトと手を組んだのは1988年から。
ラフィットの醸造技術、ラフィットの樽を使い、ロス・ヴァスコス&ラフィットの提携のシンボルとしてリリースしたル・ディス(10年の意)は、本当に素晴らしいワインでした。

ロス・ヴァスコス・カベルネ・ソーヴィニョンは、そんなロス・ヴァスコスの主力ライン。
(その上のクラスには、グラン・レゼルバ、更に上にル・ディスがあります)
非常に安定した品質で、としのすけが味&財布の両面で安心してレストランで飲めるワインの中の1本に数えられています。(笑)

ボトルは標準的なものですが、エチケットがラフィットを彷彿させるので、なかなか高級感があります。
コルクは、最近のチリにしては品質の良い4.5センチ級のもの。
ロス・ヴァスコス、チリ、コルチャグアとの刻印が入っていて、お金をかけている感じです。

開栓すると、いきなり軽めの果実香が漂ってきます。
色は、透明感のある赤紫で、チリにありがちな「特濃」な感じではなく、明らかにラフィット譲りの上品な外観です。
(が、ラフィットのような青黒いインクのニュアンスはなく、あくまでもチリです)
口に含むと、ミディアムボディーの品の良い味わい。
樽香やカラメルは強くありませんが、奥行きのあるカベルネ系のスパイシーな果実味で楽しませてくれます。
甘みと酸味のバランスもよく、タンニンもまろやかにまとまっていて、あまり2003年(若さ)を意識せずに飲めます。
フィニッシュは、爽やかな果実味とほのかな収斂感。

HP:8

チリ特有の香りも弱く抑えられており、この価格帯のチリワインとしては、申し分のない品質だと思います。
(もう少し樽香をお望みの場合は、グラン・レセルヴァを選べば、満足できると思います)
しかし、逆に言うとモンテス・アルファ程の上品さはなく、サンタ・ヘレナ・セレクションのようなチリっぽさもなく・・・個性に乏しいかもしれませんね。(^^;)
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