としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2007年02月

【HP:7+】トキ・アンディーノ・カベルネ・ソーヴィニョン・レセルブ(2005) 今日のワイン (15019)」
[ 【HP:7】複数項目が優れバランス ]    
トキ・アンディーノ・カベルネ・ソーヴィニョン・レセルブ(2005)
2007/02/02 自宅にて



近所のセブン・イレブンのワンコイン(500円)ワインを買いだめしておいたもの。(^^;)
チリ、セントラル・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニョンです。
コメントは以前しているので省略しますが、チリ臭さ(赤土の匂い)がなく、果実味タップリで500円にしては素晴らしく美味しいワイン。
どんな料理にも合わせられるミディアムボディーで、開栓して2、3日おいた方が美味しく飲めます。

HP:7+

以前は8点をつけましたが・・・やはり感動が薄れた?(^^;)
でも凄いコスパのワインだと思います。
【HP:8】シャトー・ラネッサン(2000) 今日のワイン (15020)」
[ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
シャトー・ラネッサン(2000)
2007/02/07 自宅にて



シャトー・ラネッサンは、サン・ジュリアンの南、グリュオ・ラローズの畑の南側に位置する、キュサック村、アパラシオン・オー・メドックのワインです。
樽の香りを強くつけるために、新樽の使用比率が高まる傾向にある中、シャトー・ラネッサンは熟成に古樽を使うというこだわりをもったシャトーとして、逆に知られるようになっています。
古くから著名なシャトーだったので、その自信ゆえ1855年の格付け時にサンプルを提出せず、格付け対象外になったという逸話もあります。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、カベルネフラン3%、プティヴェルド2%。

ボトルは、しっかりした上げ底のボルドータイプ、コルクは上質ですが4.5センチとやや短めです。
開栓直後の香りは「醤油?」を連想する、旨み?を伴った醸造香と黒系の果実の香りです。
色は黒とも思えるような深い赤紫。
かなりのボディーが想像できますね。
流石は2000年です。
グラスからは、はじめは閉じた固めのカビっぽいブラックチェリーなのですが、時間とともにカシスや完熟したイチゴ、フルーツケーキ、キノコといった複雑な香りがどんどんあがってきます。
口に含むと、しっかりした骨格の中にほのかなヴァニラを感じます。
あくまでも黒系の果実味が主体ですが、時折感じるイチゴのようなフレッシュな酸味が面白いです。
フィニッシュも強靭なタンニンが長く舌に残り、酸とのバランスも良好です。

HP:8

やや上品さに欠けるところがやはり格付けものとの差でしょうか。(^^;)
でも、立派な骨格をもった、2000年ボルドーの名に恥じない逞しいワインだと思います。
今飲んでも美味しいですが、5年~10年置いてもきっと美味しく熟成していくことでしょう。
【HP:8】ドン・ペリニョン(1999)&【HP:7】キャンティー(2004)&【HP:9】シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(1997) 今日のワイン (15020)」
[ 【HP:9】感動的 ]    
ドン・ペリニョン(1999)&キャンティー(2004)&シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(1997)
2007/02/10 Yさん宅にて

Yさん宅で遅い新年会でした。
食べ物を持ち寄り、楽しい話に花が咲きました。(^^)
その時飲んだワインがドン・ペリニョン(1999)&キャンティー(2004)&シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(1997)です。

【1本目】ドン・ペリニョン(1999)



ドン・ペリニョン(通称ドンペリ) はモエ・シャンドンのプレミアム・シャンパンです。モエ・シャンドンのグランクリュ格付け畑でとれたピノ・ノワールとシャルドネを用いて醸されます。
アルコール度数は12.5%くらい。
もちろん、製法はシャンパンの祖、ドン・ピエール・ペリニョン神父の志を引き継ぐ、いわゆる「シャンパン製法」で、簡単に言うとピノ・ノワールとシャルドネで作った白ワインに若干量の砂糖を加えて瓶内で発酵させ、それによって発生した二酸化炭素を使って泡を発生させるというもの。ただ、瓶内発酵のために使った酵母が瓶内に残ると美しくないし、場合によっては味を悪くするので、逆さまにして毎日少しずつ瓶を回転させて酵母の死骸を瓶口に集め、瓶口を凍らせてから栓を抜き、瓶口に集めた酵母の死骸が瓶内の圧力に押されて出てきたところを切り捨てて再度栓を打つという、非常に手間のかかる作り方です。
シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方の限定された地区で収穫された葡萄を、前述のような「シャンパン製法」で醸造・貯蔵した発泡ワインにのみ与えられる呼称。
それ以外の発泡ワインは、実はシャンパンとは呼べません。(発泡ワインということで、ヴァン・ムスーと呼びます)
ドンペリは、そんなシャンパンの中でも、モエ・シャンドン社が誇る最良の葡萄畑で、よい葡萄が収穫できた年にのみ醸される特別のもの。(毎年作られるわけではないのです。)
さらに、ドンペリはセラーで7~8年寝かせてから出荷されるので、今年出回っている一番新しいビンテージが1999年もの。
使う葡萄もプレミアム、作り方も大変な上に長期の熟成を経てから出荷される手間のかかりかた・・・だから高価なんですね。
高価といっても、普通のドンペリ(って変な言い方ですが)は「ちょっと高いシャンパン」といったものですが、上には上があり、更に熟成を重ね、2回目、3回目の「プレニテュード(熟成のピーク)」に出荷される「 エノテーク 」、特に見込みのあるヴィンテージの特別なキュベをシュール・リー(澱と一緒にワインを寝かせる)で20年間熟成して瓶詰めする レゼルブ・ド・ラベイ(通称ドンペリ・ゴールド) 、ロゼ・カラーが美しい「ピンドン」の通称で憧れられる8~10年寝かせられた ドン・ペリニョン・ロゼ があります。



ふー、久々の長い解説(笑)

さて、飲んだ1999のことですが・・・
まずドンペリでムカツクのが開栓の難しさ。(^^;)
あの取りにくいシールは何とかなりませんかね。
今回も毟り取るのに苦労しました。
何とか無事に開栓してからは・・・やはりいいですね、シャンパーニュは。
特にドンペリの細かい泡立ちは、優雅な気分にさせてくれます。
味わいはフレッシュな柑橘系をベースに若干のクリスピーなナッツのニュアンスで、特に口当たりの滑らかさが魅力です。

HP:8

【2本目】コンティ・キャンティー(2004)



Hさんがイタリアから「ハンドキャリー」で持ち帰ってくれたキャンティーです。(^^)
フレッシュな果実味のライトなボディーで、イタメシにベストフィットでした。
ゴクゴク飲みたい感じの家庭的なお味でした。

HP:7

【3本目】シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(1997)



5大シャトーの次のワインの筆頭に挙げたい、としのすけの大好きなワインです。
ポイヤック村の底力ですね。
味わいは、昔の「オーパス・ワン」を上品にした感じ?(^^;)
本当に魅力的な甘いバニラの香りは、毎年半分ずつ更新されるフレンチオークの樽で18~20ヶ月も熟成される賜物です。
ちなみに、セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロー35%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド8%。
メルローの柔らかさも良く出ていますね。

HP:9
【HP:8】ル・オーメドック・ド・ジスクール(2002) 今日のワイン (15020)」
[ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
ル・オーメドック・ド・ジスクール(2002)
2007/02/15 自宅にて



名醸ワインの産地、マルゴー村の第3級格付け、Ch.ジスクールのオーメドック版がこのワインです。
シャトー・ジスクールは、軽めのボディーで若くても美味しく飲める上に、いかにもマルゴーというスミレ系の香りが楽しめる、としのすけのフェイバリットの一つ。



Ch.ジスクールは、マルゴー村から南に下りカントナック村を過ぎた「ラバルド村」という辛うじてACはマルゴーというすごい村外れの地域にあるのですが、そこを更に南に下ったオーメドックにも広大な畑があり、そのオーメドックの畑で採れた葡萄でつくるワインがこのル・オーメドック・ド・ジスクールというわけ。
あ、そうそう、ちなみにこのワイン(ル・オーメドック・ド・ジスクール)、所謂シャトー・ジスクールのセカンドワインではありません。
セカンドワインは、ラ・シレーヌ・ド・ジスクールですので、お間違えなく。



さて・・・
ル・オーメドック・ド・ジスクールについては既に何度もコメントしているのでおなじみなのですが・・・一応コメント。(^^;)

ボトルはごくごく一般的なボルドータイプ。
コルクは中庸の品質の5センチ級、年々質は落ちている気がします。
開栓すると、チョコレートの香りがするのはほんと魅力。
毎回楽しみです。
色は透明感のある深い黒赤紫色で、まだまだ若い色をしています。
完熟イチゴのジャムのような深みのある香りが特徴的で、樽香とスミレ、ビターなチョコレート、腐葉土等々、なかなかの複雑さを示します。
やや強めの酸味が甘さをキリッと引き締め、ジスクール譲りの水のように滑らかなタンニンとともに、心地よいフィニッシュをもたらします。

HP:8

とにかく、とても飲みやすい!
デイリーワインとしては最高のクラスと申せましょう。
安価にマルゴーの片鱗を垣間見たい方は、このワインを飲むのが良いと思います。
【HP:8】ドメーヌ・デ・クレ・リカール・ヴァン・ド・ペイ・ドック・メルロ(2005) 今日のワイン (15020)」
[ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
ドメーヌ・デ・クレ・リカール・ヴァン・ド・ペイ・ドック・メルロ(2005)
2007/02/21 自宅にて

今日のワインは結構凄いです!
ドメーヌ・デ・クレ・リカール・ヴァン・ド・ペイ・ドック・メルロ(2005)。

ドメーヌ・デ・クレ・リカール・ヴァン・ド・ペイ・ドック・メルロ(2005)

一昔前のヴァン・ド・ペイ・ドックと言えば、南仏の安ワイン産地という印象だったのですが、最近はトレヴァロンとか、ボルドーの有名シャトーとか、レベルの高いワインがどんどん出てくる地域に変わってきています。

トレヴァロン

ドメーヌ・デ・クレ・リカール・・・それにしても聞いた事ないですねぇ・・・
見ると、2001年がファーストリリースのようです。
が、
・2004Vinalies Nationalesで最高賞!
・2004マコンコンクールで銀メダル!
・2003パリ農業コンクールで銅メダル!
・2003ラングドックルーションコンクールで、金メダル!!
となかなかの大物のようです。(^^)

ボトルは普通のボルドータイプで上げ底は緩めです。
が、エチケットがカッコイイ!
何故かシャトー・シュバル・ブランを連想するシンプルで高級そうなエチケットです。

シャトー・シュバル・ブラン

そして感涙なのはコルク。
このクラスにしてはあり得ない品質(といっても絶対評価では中庸品質ですが)の4.5センチコルクが打たれています。
お金がかかっていますね。(笑)

開栓すると・・・またまた凄い!
いかにも「ヴァン・ド・ペイ・ドック」の「元気いっぱいフルーツ爆弾」です。(笑)
流石に樽のニュアンスこそありませんが、高アルコール&2005年という若さながらスムーズでアタックが殆ど無く、完熟したイチゴのニュアンスが炸裂しています。
こんなワインが出てくると、フランスもまだまだ捨てたものではないと感じます。
オーストラリアの、ちょっと品のない、元気いっぱい・樽いっぱいのワインとは違った「オトク」感?がありますね。
時間がたってもフルーツ爆弾は衰えず、フィニッシュも心地よい酸味と甘みを残す優秀さです。

HP:8

この価格としては素晴らしく良く出来たワインです。
このようなフランスの良心?を絶やさないで欲しいですね。
【HP:8+】ピエール・モンキュイ(1996)&【HP:9】リッジ・ガイザーヴィル(2001)&【HP:8】シャトー・レオヴィル・バルトン(1993) 今日のワイン (15020)」
[ 【HP:9】感動的 ]    
ピエール・モンキュイ・キュベ・ミレジメ(1996)&リッジ・ジンファンデル・ガイザーヴィル(2001)&シャトー・レオヴィル・バルトン(1993)
2007/02/23 シノワ@渋谷にて

以前から気になっていたワイン・ダイニング、シノワ渋谷店にお邪魔しました。
「まるでN.Yのペントハウスにいるような、そんな贅沢な雰囲気の大人の為の、ワインバー&レストランです。コンサートやお芝居の帰り、渋谷シノワなら、その余韻に心ゆくまで浸って頂けます。ラストオーダーは午前1時、アールヌーボーの柔らかな曲線と吹き抜けの開放感あふれる空間のなかで安らぎに満ちた一時をお過ごし下さい。」がお店のPR文句。

ジャリジャリ(失礼)した渋谷の喧騒の中、少し奥まったところにある狭いエレベータを8Fまで登ると・・・いきなりかなり暗いエントランス。
大丈夫か?と思いきや、両サイドはユーロ・オリエンタル調のなかなかゴージャスなお店でした。
天井が高く、2フロアが吹き抜けになっていて、昼間なら天窓から自然光も入る設計かもしれません。
ほんと、ペントハウスっぽいですね。
次回は是非入り口左側の半個室っぽいスペースを指定したいところ。

なかなか素敵な空間でワインリストを眺めましたが・・・スゴイ!
ボルドーの古いビンテージも多数オンリストしていて、結構いろいろ楽しめそうです。
お値段もほぼ酒屋さんの倍程度で、リーズナブル。
ボルドーの古いビンテージでは、ものによっては酒屋さん価格で出ていたりもしています。
早めに飲まないと無くなりそう?(笑)

そんな初シノワで飲んだワインは以下の3本です。

【待ち時間】ハウスシャンパンをグラスで

銘柄は忘れました(^^;)
ボトルも見せてくれたのですが・・・シャンパーニュは殆ど知らないもので・・・
酸味がきれいなドライなお味でした。
ただし、ナッツや明快な柑橘は弱め。
NVの若いものと思われます。

【1本目】ピエール・モンキュイ・キュベ・ミレジメ(1996)

ピエール・モンキュイ

リストにお気に入りのジャック・セロスがあったので、それを頼んだら品切れとのこと。代わりのオススメとして、ジャクソンのグラン・クリュ・アヴィズを挙げられたのですが、ジャック・セロスが美味しかった的な話をしていると、オススメがありましたといって紹介されたのがこのシャンパーニュ。
リストには載ってません。
はじめは温度がちょっと高くて、泡が暴れており甘みも強すぎて「イマイチ」って感じだったのですが、少し冷やしてもらうと見違えるように。(^^)
繊細な細かい泡がフリュートグラスを細く長く立ち昇り、コントロールされたナッツと林檎・蜂蜜といったフレーヴァーが去来、最後は明快な柑橘で終わります。
もう少しナッツが強ければかなりシャック・セロス。
チャーミングな女性AM、Iさんの見立てでしたが、なかなか正解でしたね。

HP:8+

【2本目】リッジ・ジンファンデル・ガイザーヴィル(2001)

リッジ・ジンファンデル・ガイザーヴィル

のんべ3人の集まりなので3本は軽いと考え、2本目は軽めの赤で検討、カリフォルニアのピノとかにしようかと思ったのですが、リストにリッジのガイザーヴィルが載っていたのを思い出し急遽ジンファンデルに。
リッジ・ジンファンデル・ガイザーヴィル、何度飲んでも素晴らしいですね。
中継ぎ投手として、これ以上の赤はなかなかないでしょう。
適度な果実味と上品な樽、ジンファンデルらしからぬ複雑性とコク・・・
ソノマ郡アレキサンダー・ヴァレーにあるガイザーヴィルは、古くからのブドウ樹が多く残るエリアで、中には樹齢120年を超す超古木のジンファンデルもあるとか。
そんなジンファンデルをメインに、カリニャン12%、プティ・シラー4%がブレンドされて出来るリッジ・ジンファンデル・ガイザーヴィル、高PPでも有名ですね。
今回も文句無く脱帽でございます。

HP:9

【3本目】シャトー・レオヴィル・バルトン(1993)

シャトー・レオヴィル・バルトン

3本目はビシッっと美味しいボルドーで〆ようと、97辺りのグランヴァンから探しておりましたが、これが今一番飲み頃と薦められたのがこの93のレオヴィル・バルトンでした。93のサン・ジュリアンだから、ガッツン系ではないと思いましたが、そこそこの熟成感も楽しめるかなとちょっと期待しながら早めに開栓してデキャンタージュ。
でも、これはちょっと痩せてたかも。
酸味がちょっと勝っていて熟成香も弱め。
サン・ジュリアン特有のやや線の細い杉っぽい香りは楽しめましたが、これではパワーでもジンファンデルに負けてるよ~(^^;)
ま、十分に美味しかったのですがね。
鴨、イベリコ豚、前沢牛にも少し負け気味でした。

HP:8


ということで、全般的にはかなり満足感の高いお店でした。
とにかく料理が美味しい!

【前菜】
タラの白子のムニエルと下仁田ネギのロースト アンチョビ風味のブールノワゼットソース
沖縄産ヤンバル豚の田舎風パテ
フレッシュフォアグラと青森産リンゴのソテー 蜂蜜風味のシェリーヴィネガーソース

【メイン】
シャラン産鴨もも肉のコンフィ 生姜風味のバルサミコソース
スペイン産イベリコ豚のグリル ゲランド塩とレモン添え
前沢牛の網焼き ワサビソース

をいただきましたが、いづれも質・量ともに大満足。
安心して楽しめるよい店が1つ増えました。(^^)

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