3つのたから

3つのたから

健心のできるまで。


次男・悠が10ヶ月になったある日。私には、確信があった。お腹の中に・・・

『何かいる!!』と・・・。

パパッチは、「検査薬を買いに行こう・・・」と浮かぬ顔。子供は2人と思っていたようだ。実際、私も悠太で子供は終わりと考えていた。しかし、心の中ではもう1人いてもいいかも・・・と、実は思っていたのだ。

スーパーの中の薬屋さんへ行こうと歩いていると、そこで「どうぞぉ~使ってみてくださいね~!!」と渡されたもの。生理用ナプキンだった。(笑)
パパッチ「イヤミか?!」とご立腹!彼の中では、3人目の子供は考えられなかったようだ。

無事購入し、家へ入ると「早くっ!検査薬!」とパパッチ。私は、もう『いる』のが判っていたので、とくに焦ることもなくトイレへ。

『陽性』   

嬉しかった。ただ、純粋に嬉しいと思った。
検査薬片手に、パパッチの元へ行き渡した。「・・・。」固まった。(笑)

その後、夜まで「どうするんだ?!」ばかりのパパッチに、キレタ。

あきらめる気はなかったけど「堕ろせばいいのっ?!」とわざと言ってみた。
涙が出た。

パパッチは言った。
「俺とお前の人生は、子供が3人生まれる事になっていたんだなぁ・・・。
 頑張って行くかっ!!」と。

3人の子を育てていく責任の重さに、すぐ決断出来ずにいたらしい。
でも、決断した後は本当に幸せな空気が流れてたなぁ・・・。



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