例題:以下の文の話法を変えてください 1. He said to Mary, "Did you sleep well last night ? " 2. He said to me, " What are you doing now ?" 3. I said to him, " Don't do that again."
1.は「彼はメアリーに言った。『昨晩良く眠った?』」という疑問文で、 What, Where, Who などの疑問詞がない(YesかNo で答える場合) には if (~かどうか)を使います。そして『』内が過去形ですから、 He asked Mary if she had slept well the night before.(○) となります。 2.のように疑問詞がある場合には疑問詞がそのまま生かされます が、間接話法では、間接疑問文になるので、「疑問詞+S+V」の語 順になるのがポイントです。また、その時は 今(now )だったかもしれ ませんが、後日伝えているのですから、その時( then )となるのも忘れ てはいけません。時制の一致や、副詞を適当な言い方に変える必要 があるのは、疑問文も平叙文も全く同じです。従って、 He asked me what I was doing then.(○) となりますね。 最後の3.は命令文なのですが、一般的には to 不定詞を伴って、 tell ・・・ to ~(・・・に~するように言う)という形に書き換えます。この 形の否定後は不定詞の直前に置きますので、お間違えなく。従って、 I told him not to do that again. (○) と書き換えられれば合格です。 ただし、何度も言うように書き換えは単に言葉を取り替えるパズルでは なく、内容が第三者に正しく伝わるように言い換えることが一番のポイ ントですので、tell 以外の動詞が使われる場合もあります。 たとえば、 The doctor said to the patient, " You had better take a rest." とあれば、 The doctor advised the patient to take a rest. (医者は休養を取りなさいと忠告した) と、advise ・・・ to ~(・・・に~するのが良いと忠告する)を使った方が良 いですし、 order ・・・to ~(・・・に~しろと命令する)とした方が良い場合 もあります。 要はどの動詞を使うと最もよく意味が伝わるかであって、絶対の決まり があるわけではありません。「話法の転換」は言葉の入れ替えパズルで はなく、ある事実を別の視点から伝える、という気持ちを大事にしましょう。