つみき部屋♪

お腹の中の赤ちゃん

《2003年11月末》
第2子の妊娠が確認出来ました。
もう生理予定の日を待たずして姉の里桜は気がついており甘えん坊は始まる。
生理予定日当日。1週間なんて待ちきれずに検査薬で調べる。
陽性反応あり。
1番に長期出張中のパパに連絡。
パパも大喜び。嬉しいグリーティングカードまで送ってくれる。

《2003年12月18日》
早く病院に行き過ぎてはと思い3週間待っての初受診。
胎嚢の確認は出来たが胎児・心拍の確認が出来ない。
安心して新しい年が迎えられるようにと年末にもう１度来る様に勧められる。
悪阻の症状も妊婦になったら出る寒がりも出始める。

《2003年12月29日》
もう3ヶ月に入ろうとしているので
今日こそは胎児も心拍も確認出来るだろうと
里桜も連れてワクワクして診察に行くが
全く胎児の確認出来ず。胎嚢2.4㎝
先生の口調が少し曇る。
1週間後年明けにもう1度来る様に言われる。

《2003年12月30日～2004年1月4日》
お腹の赤ちゃんにいっぱいいっぱい話し掛ける。
頑張れ！頑張れ!!
パパもママもお姉ちゃんもみんなみんなあなたを待っているよ！！

年末から風邪からか鼻が凄く詰って耳まで苦しくなる。
どうやら中耳炎を起こしてしまったらしく32歳にして初めて中耳炎で鼓膜切開を経験する。
妊婦でも服用大丈夫な薬を出してもらう。

《2004年1月5日》
パパも一緒に病院に付いて来てくれる。
祈りながら診察台に平気を装って先生に挨拶。
エコーで確認するが･･･
やはり確認できず。

隣の診察室のドアをあける手が震えていました。
染色体異常か何かで受胎しても育たなかったんだと説明を受ける。
このまま置いておいても流産しちゃうだけだし
胎嚢が3センチ以上大きくなってるので痛みも強いだろう
私の体に良くないと早めに処置を勧められる。
『主人と相談して良いですか？？』
『もちろんです。』
待合室のパパを呼びに行く。
パパと里桜の顔をみたら涙が出てきそうだったが抑えた。
先生がもう1度パパに同じ説明をしていた。
涙がじわりと出てくるが　どうしたら良いのかわからない。
4日後の9日に決まり
看護婦さんから当日の説明を受ける。
その途端抑えていた涙が止まらなくなった。
私がしっかりしなければ。っていうより
まだ実感がなかった。。。
帰りの車ン中。
里桜が隣に居るのに泣いて泣いて駄目なママだったね。
でも里桜も察してたみたい。
大人しく外を眺めていたよ。
里桜には泣いてるとこ見せちゃいけないって思った。
中耳炎の治療もあったのでパパに里桜を任せて耳鼻科へ。
家からすぐ近くの耳鼻科なのにパパが車で送ってくれる。
先に帰っててと言ったがそのまま待っていてくれた。
きっと私のこと心配してのことだろう。
耳は順調に治っている。

パパは仕事の途中に抜けてきてくれてたので
そのまま会社へ。
里桜と家に帰って来たらほっとした。
なんだかぼ～っとしてるが家の事はしなきゃいけなくって
洗濯物片付けたり忙しくしてるけど
ふと1人になるとみるみる涙が零れた。
久しぶりに声まで出してないてしまい。里桜に聞かれたらマズイと
思って踏ん張った。
がんばれ！　がんばれ！！
自分にお腹の赤ちゃんに言い聞かせました。

実家の母に電話する。
年末の時も心配してただろうけど
大丈夫。大丈夫。。って力付けてくれてたから
言い難かったけど。
電話の向こうの声が震えていました。
お母さんごめんね。
姑さんには自分で話す自身が無かったのでパパにお願いした。

時々夢を見て泣く事のあるパパ。
シクシク泣いてるのを気がついたらトントンしてあげると泣き止むんだけど
翌朝『知らんな～』っていつもだと笑い話なんだけど
今回は違った。
『明け方なんか見た？？』とパパから言われて
『あぁ～なんか記憶ある。。。』
パパもショックだったんだね。
ワンワン泣いて目が覚めたらしいパパ。
30分位涙が止まんなくて枕もびっしょりだったらしい。
そんな事聞いたら　『いやぁ～～ん。。。』また涙がでたよ～

《2004年1月6日～8日》
ふと気が抜けると涙がでちゃう。
里桜はどう思ってるかな～泣いてると心配そうな顔で覗き込んでくる。
やっぱり感じてるよね。
里桜ごめんね。里桜まで不安になっちゃうよね。
体を動かしてる方が気が紛れるだろうと普通に過ごす。
今まで悪阻で辛く出来なかった家事もこなす。
なんだか悪阻で辛かったのがウソみたいに楽になった。
気がした。
きっとお腹の赤ちゃんが私に辛い思いをさせないようにって
そうしてくれたんじゃ･･･
ありがとう。　
ママはそんなあなたに何もして挙げれなかった。
ほんとごめんね。
今度はいっぱいいっぱい抱きしめてあげるから。
絶対またママのところに帰ってきてね。

手術の日から里桜は実家で預かって貰う事になった。