『キサラギ』


D級グラビアアイドル・如月ミキが自殺して一年。
一周忌追悼会に集まったのは、
家元・オダユージ・スネーク・安男・イチゴ娘という
如月ミキファンサイトの常連である5人の男達でした。
思い出話で大いに盛り上がるはずの彼らでしたが、ある男の
「彼女は殺されたんだ・・」
この言葉を引き金に男達の怒涛の推理が始まり、
事態は思わぬ展開へ・・!?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

いやぁ~っ!
久々に来ましたねっ
面白い!ドキドキ・・!ハートフルっ!
たった一つの部屋の中で繰り広げられる推理劇・・
いわゆる‘ワンシチュエーション’サスペンス。
密室に男5人・・ほぼこの材料だけで、
最初から最後まで突き進みます。
普通なら途中で疲れてきますよ~
だってシーン変わらないし、派手な映像があるわけでなし・・

でも、108分間ずっと魅せられっぱなしでした。
ワンシチュエーションにもかかわらず、目まぐるしい展開!
その成り行きに1秒たりとも目が離せませんでした!

これはなんといっても脚本の素晴らしさと
役者陣のコンビネーションが成せる技でしょうね~。

とにかく話がおもしろい
おそらく脚本読むだけでも面白いだろうなぁー。
原作・脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』で
日本アカデミー賞を受賞した古沢(こさわ)良太さん。

この脚本に魅せられて集まったのが、
小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之
という色んなタイプの役者達。

言葉のやりとりがテンポよくって、実に気持ちよかったです。

小栗クンは最近イケメン役が多かったけど
今回(アイドルおたく)のような
ちょっとなんかどこかイケてない感じの方が
かえってカッコヨク見えました
小出クンのテンションの高さも
「のだめ」を観てなかったおいらには新鮮で
ユースケ・サンタマリアのシリアスっぷり
(後半はいつも通りにもみえましたが;)、
塚地さんのいい意味での芸人っぽい間の外し方や
香川さんに至ってはもう~なんてーか~
さすがっ
小栗くんが香川さんを大尊敬しているらしく
この後撮影された「花より男子2」では
周りのあまりの幼稚さやる気のなさにうんざりしたとかいう話も。
(まぁ、あちらは若いキャストばかりですしね;
真央ちゃんのことは誉めてたようです)

今回のキャストもすんばらしいけど、
本が面白いし、もともと演劇仕立てなので
色んなヴァージョン(キャストの)での舞台化も期待したいですね。
(まずは今回のキャストでの舞台化希望!)
そして、飽きることなく最後まで惹き付けられた要因のひとつに
しっかりした?コメディーであること。
いや、作品自体のカテゴリーは‘サスペンス’なんですけどね。
映画館で観てても周りに遠慮する前に
勝手に声を出して笑ってしまっているという・・
実に自然に笑いを引き出してくれます。
(面白いんだけど、笑いにくいってよくあるじゃないですか)

今回共演した5人は撮影を通して、大の仲良しになったとか。
ほぼストーリーの進行通りに撮影したということなので
自然に5人の結束力とテンションがラストに向けて高まっていきます。
ここが観ていてもキモチイイ
撮影の裏話としては、現場がめちゃくちゃ面白すぎて
出演者は笑いを堪えるのに必死だったとか。
「パート2があるなら絶対出ます!」と声を揃えての回答だったので
そうなれば、おいらだって「絶対観ます!」

とにかく上質な作品でした。
邦画頑張ってますね★
あんまり映画を観ないって方にも(こそ?)「キサラギ」は
超・オススメですっ



久々に力入って、長なってしもたわ・・・





Last updated 2007.07.20 23:54:34

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