『クローズド・ノート』


小学校の先生を目指している女子大生・香恵は
引っ越しの際、前の住人が忘れていったノートを見つけます。
ある日バイト先の万年筆屋にやってきた
イラストレーター・石飛リュウに恋をした香恵は
もやもやした気持ちを紛らすように、
いけないと思いつつもあのノートを開きます。
そこには小学校の新任教師・伊吹先生の
教え子達と恋人への思いが綴られていたのです。
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話題の『エリカ様騒動』はとりあえず置いておいて

映画そのものは優しく温かで心地の良いものでした。

行定監督と言えば今年『遠くの空に消えた』で初めて
オリジナル脚本を手掛けていましたが
今回は再び原作アリの作品で、どちらかというと
『世界の中心で、愛をさけぶ』テイストでしたね。
セカチューが好きな方にはピタッとくるのではないでしょうか。

香恵の成長物語とも言えるかもしれませんが
ピュアな恋愛ストーリーといった方がしっくりくるかな。

竹内結子さん演じる伊吹先生が素敵でした。
本当に生徒達をいとおしく大切に思っている笑顔でした(*^o^*)

沢尻エリカさん演じる香恵は
淡々とした(どちらかというとちょっとおとなしめ?暗い?;)
普通の女子大生。
普通の役を演じるのって、逆に凄く難しいと思いますが
地味な中にも香恵の細かい心理とかが読み取れたと思います。
ただ、小学校の先生を目指しているようには
ちっとも見えませんでしたが・・

彼女が恋する相手、石飛リュウには伊勢谷友介さん。
この人の演技についてはなんかビミョーな感じもするけど
何かあの‘わからなさ’内面の見えなさ?が
あの役には適してたような気がします。
まさにこちらがどんなに想っても気持ちが届かなさそうな
『あなたは何を考えてるの?』的な。
その不思議さが芸術家っぽい。
行定監督は『沢尻エリカとのギクシャク感も良かった』
と語っていて
なるほど、あれは狙いだったのね~(^_^;)

作品の内容に関しては・・
非常に淡々としていて、時間がゆっくり流れてる感じ。
自分の前の住人が忘れていったノートを読み進めていくうちに
その人の人生と自分とが徐々にシンクロしていき、そして・・

せつない恋物語と夢と『心のちから』

つまらないなぁと感じる方と、ぽろぽろ涙を流す方と
ぱっくり2つに分かれそうです。

あとは自分の小学校時代の先生を思い出してみたり・・
恋をしたときの自分でも信じられないパワー、行動力とか・・
ちょっとした誤解や傷付き、居心地の悪さ等・・

主人公と共にノートのページをめくる度、
観ている自分ともシンクロする場面があるかもしれません。

どちらかというと女性向きですねo(^-^)o







Last updated 2007.10.06 18:32:50

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