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以前、CQ出版社の回路シミュレーターを紹介したが、そこで真空管モデルを提供していた中林氏が真空管アンプシミュレーターの決定版を出版されたらしいので、早速注文してみた。技術評論社から出ている「真空管アンプのしくみと基本」という本である。 あくまで書籍であるが、回路シミュレーターTINA7が付属し、氏の製作による真空管モデルは200種以上、なんと6RA8や6GB8まで揃っている。それでいて価格はたったの2,980円(税別)である。中林氏による真空管アンプの解説もなかなか分かりやすい。まだ少し動かしてみただけだが、ソフトもCQ出版社のものより使いやすそうだ。今後、真空管アンプ設計者には必須のアイテムとなる予感がする。
2009.06.11
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回路シミュレーターは以前紹介したことのある、CQ出版社のSIMetrix/SIMPLISスペシャルパックである。同梱されているKoren氏の簡単な真空管モデルのソースを調べたところ、結構良くできていることがわかった。GlassAudioのモデルを元にしているらしい。特性曲線測定回路を作って、作成したモデルをグラフ化しているところである。 3極管のプレート電流を計算するパラメーターは5つもあり、グリッドがプラスになったときのグリッド電流も一応表せる。以前自分で特性曲線をグラフに描かせていたときのことを思い出すと、これでも十分なモデルだと言うことがわかった。よく使われる双3極管のモデルを作ってみようと思っている。
2008.09.14
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最近、回路シミュレーターを使ってみようと思って、いろいろ試しているところである。一昨年作った、出力管差し替え可能パワーアンプの回路を入力してみたところ、なんとかシミュレーションができることが分かった。 ただし、中林氏の詳細な真空管モデルは使えず、全てKoren氏の簡単なモデルでないと、回路が大きすぎる(too large)と言われてしまう。できれば出力管だけは中林氏のモデルを使いたかったのだが、それもだめだった。たった6球なのに…。 出力トランスはTANGOのFX-40-5を使っているのだが、UL巻線の付いたPP用出力トランスモデルとしてはTAMURAのF2021しかライブラリが登録されていないので、それにしてある。負荷は同じ5kΩであるが、インピーダンスの周波数特性は相当異なる。Koren氏の真空管モデルは電圧増幅管がほとんど含まれていないので、自分でモデルを作らなければならない。モデルのソースコードを見ると、Koren氏のものは比較的分かりやすく自分でも作れそうである。おいおい作って行こうと思う。
2008.08.31
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回路シミュレーターをいろいろ試してみた。ラジオ技術の黒田氏の記事に載っているEL34シングルアンプの回路を入れてみた。出力管は中林氏の詳細なモデルで、前段はKoren氏のモデルを使ってみた。回路エディターは大変使いやすい。動かしてみると、シミュレーションは一瞬である。 出力管モデルは大変良くできているようだ。問題点としては、出力トランスモデルの種類が少なく、モデルが簡単過ぎると言うことが挙げられる。漏洩インダクタンスや浮遊容量は入っているが、1次インダクタンスは定数であり、非線形性が入っていない。中高域の周波数特性を見るのにはよいが、低域特性を見るには不十分であることが分かった。この点は今後の課題であろう。プリアンプやOTLアンプなら絶大な威力を発揮するはずだ。
2006.02.05
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回路シミュレーターSIMetrix/SIMPLISが届いた。このソフトはラジオ技術誌で黒田氏が連載している実験トランジスタアンプ講座で使われているものだが、今回出たスペシャルバージョン(\15,750)には、なんと中林氏による真空管モデルや出力トランスモデルまで付属している! 基本的にはP-Spiceと呼ばれるシミュレーターソフトである(CQ出版社)。 以前、Design Centerなるソフト(これもP-Spice)の評価版を購入して電源のシミュレーションなどをやったことがあるが、真空管アンプのモデルが付属しているとは驚きだ。中林氏と黒田氏に感謝。本日はインストールしただけだが、これからが楽しみだ。
2006.02.01
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