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出力管差し替え可能アンプのメンテナンスが終了した。真空管の構成は、初段が12AT7、2段目が12AU7、出力段がEL34(UL接続)である。各部の電圧が正常であることをまず確認した。ただ、以前チェックしたときと比べて、残留雑音が0.45mV(Lch)、0.51mV(Rch)と少し大きくなっていた。ハム雑音が少し入っているようだ。もしかすると、電源の電解コンデンサーが劣化しているのかもしれない。左右のレベル差は0.24dBほどなので、合格とする。最大出力は両チャンネルとも30Wである。ひずみ率測定も順調に進んだ。問題ないので、早速、システムに接続して音出ししてみる。常用しているEL34(T)パラPPモノラルアンプ(上段)に変えて、このアンプ(下段)を鳴らしてみた。リファレンスのAccuphase P-300V(中段)に比べて引けを取らない充実した音だ。真空管アンプらしく音につやがある。部屋を少し暗くしてみると、球の灯りが見えてホッとする。
2021.05.18
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包装をほどいてみたら、出力管差し替えアンプだった。このアンプは出力管を6CA7/EL34、6550、6L6GCなどに差し替えられる。初段管も12AT7、12AU7などいろいろ差し替えられる。ほとんど無調整ですむところがいいところだ。測定器のPanassonic・VP-7723オーディオアナライザーも修理から戻ってきた。買い直すよりもずっと安くすんだので良かった。まずはこのアンプをチェックして、次にいよいよEL34の3結パラPPアンプをメンテナンスする予定である。(メンテナンス中は使えないからね)
2021.05.16
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最近、メインシステムには出力管差し替え可能PPアンプをつないであるのだが、久しぶりに聴いてみた。おや…、何だか音が悪くなった。リファレンスに比べて、詰まった感じのつまらない音になっている。スピーカーに耳をつけてみると、入力を入れなくても右チャンネルからワサワサとノイズが聞こえて来るではないか。これは、真空管が原因だ。試しに初段の12AT7を左右入れ替えてみると、ワサワサは左チャンネルに移動した。というわけで5分で解決。 GEの軍用白箱\1,000.ですからね。手持ちの中から、Mullard復刻のECC81を取り出してみる。\2,000.というお値段は安売りで買ったらしい。 両チャンネルとも取り替えて試聴してみた。美しい音だ。リファレンスのように鋭い音にならず、適当に張りと艶と伸びがあってバランスの良い音に戻った。
2008.06.07
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システムを入れ替えたので、また同じアンプで試聴してみた。 初段管を12AU7にした場合、前回はその輝かしい金管楽器などの音が素晴らしかった。しかし、CDプレーヤーの交換とスーパートゥイーターの追加によってシステムの帯域が広がってみると、少し中音域が張り出し過ぎていて超高音までパーンと伸びない感じである。 一方、前回は初段管を12AT7にしたらあまり印象が良くなかったわけだが、むしろ今回は良い感じである。リファレンスアンプ(Accuphase)のように鋭い音にならず、適当に張りと艶と伸びがあって一番バランスの良い音であった。 このようにシステムを替えてもいろいろ対応できるところが、このアンプの実に便利なところである。
2006.03.19
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出力管EL34のときの周波数特性、入出力特性など測定済みのものをいろいろファイル化しておいた。(PDF形式ファイル) 初段管が12AT7の場合、5.5Hz-150kHz(-3dB)と極めて広帯域である。負荷抵抗を8Ω、開放、0.1μFのみにしたときの方形波特性(10kHz)を見ても、容量負荷のみの場合に少しリンギングが出る程度で極めて安定である。 初段管を12AU7にすると少し帯域が狭くなるが、それでも12Hz-90kHz(-3dB)であるから問題ないレベルに収まっている。また、方形波特性(10kHz)はこのように全く問題がない。詳しいデータは、こちらにある。
2006.03.18
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ようやく出力管EL34で初段を12AT7と12AU7に変えたときの出力対歪み率のグラフができた。EXCELで描くとなかなか見やすくて良い。初段管12AU7の場合、初段管12AT7の場合 (PDF形式ファイル) 10kHzでの測定値が悪くなっているのは歪み打ち消しがうまく働いていないためと思われる。100Hzと1kHzの特性は全く同じである。
2006.03.17
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ようやく出力管EL34で初段を12AT7と12AU7に変えたときの特性測定が終了した。初段を12AT7にすると10W出力時の歪みは0.28%で最大出力は30Wであった。周波数特性は5.5Hz-150kHz(-3dB)で、DF値は4.3である。10kHzの方形波応答の写真を撮ってみた。初段を12AU7にすると10W出力時の歪みは0.50%で最大出力は30Wのままであった。周波数特性は11.5Hz-95kHz(-3dB)で、DF値は2.0である。10kHzの方形波応答の写真を撮ってみた。なお、EL34の場合の最適負荷抵抗は10Ω程度で、出力は31Wである。少し最適負荷より低めになっていることが分かった。出力対歪み率のグラフはその内アップしたいと思っている。
2006.02.19
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このところ忙しかったのだが、この週末はようやく秋葉原に足を運ぶことができた。差し替えて楽しむために、いろいろ真空管を仕入れてきたところである。 下段は出力管。左から中国製6L6GC、MullardマークのEL34、EHの6550である。6L6GCは足が6本しかないのはちょっと寂しい。6550のマークは触るとポロポロと落ちてしまうことに気が付いた(なんてこった…)。 上段は前段用の球。左からμが高い順に(括弧内はμ)、12AX7(100),5751(70),12AT7(60),5965(47),12AY7(40),ECC99(22),12AU7(17),12BH7(16.5)である。E80CC(27)も欲しかったのだが、1本9,500円ということで見送った。12RLL3(30)は残念ながら在庫が1本しかなかった。μ25-30あたりが手薄ですな。そうはいっても結構散財してしまった…。 ついでだが、カソード抵抗は燃えてはいなかった。外してみたところ、こびり付いた半田のヤニが燃えただけであった。一応交換しておいたが、さすがはKOAの不燃抵抗である!
2006.01.22
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アンプの写真をこのページに載せたのでご覧下さい。例えばこんな感じです。
2006.01.08
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アンプが試聴室から工作室に戻ってきた(といっても隣の部屋だが…)。実は完成の前に恐ろしいことが起こっていた…。主に片チャンネルに注目して、部品交換と測定を繰り返していたのだが、ふと他チャンネルも測ってみたときのことである。カソード抵抗は330Ω、60mA流して20Vに調整したはずだったのだが、測ってみると52.2V…何と160mA近く流れているではないか。プレート電圧も365Vと低いが(本来は390V)、計算するとプレート損失は50Wになっている! これには驚いた。よく見るとカソード抵抗が焼けて穴が空いているではないか…。先日、アンプが転落した際にセンターガイドが折れた球であった。もっとさかのぼれば、初めからグリッド電流が流れやすく、プレート電流も多い球であった。ついにここでご臨終となった…。もっとも外見では分からない。このMullardマークの入った球はなかなか頑丈らしく、定格の2倍のプレート損失でも、プレートが少し赤熱する程度であった。早速交換したことは言うまでもない。それにしても、もし半自己バイアスでなく固定バイアスにしていたならば、他に被害が及んでもっとひどいことになっていたであろう。
2006.01.07
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パワーアンプがほぼ完成した。結局、トータルのNFB量を減らして安定度を重視して仕上げた。いま出力管はMullardマークのEL34/6CA7を差していて最大出力は30Wである。初段管を12AX7にするとDFは6.0となるが、12AU7にするとDFは2.0である。つまりこの間で変化させることができる。一応、DFが4.2の12AT7と、12AU7で試聴してみた。(試聴システムの説明はこちら) まず、12AT7で聴いてみる。リファレンスのアキュフェーズP-300Vと比較して、音に艶があってなかなか良い音である。ただ、解像度は今一歩でピアノは僅かにこもる感じもある。次に初段管を12AU7にしてみた。残響の豊かなホールで演奏しているような感じで、少し付帯音が付く感じだが、臨場感があってむしろ音を引き立てる感じだ。そして、輝かしい金管楽器の音にびっくり! これはこれで生き生きとした良い音である。うれしくなって金管の活躍する曲を次々と聴いてしまった。
2006.01.04
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アンプの調整に予想外に手こずっている。負荷解放時のみに起こる発振の原因は、NFBループ内において超低域の大振幅信号が出力トランスに加わるため、トランスの非直線性によるもののようである。多重帰還(MLF)を試したり、NFB量を少し減らしたり色々調べていた。低域の発振を防ぐためには、時定数の選び方が最も重要だ。ドライブ段と出力段の間の結合コンデンサーを0.033μF以下の小さな値にするか、0.68μF以上の大きな値にするか、悩んでいるところである(負荷は220kΩ)。小さくすると初段管を12AU7としてNFB量が少なくしたときに低域特性が悪くなってしまうし、大きくすると過渡現象への反応が鈍くなってしまう。 ところで、アンプ調整の様子はこんな感じである。中古で買った松下のオーディオアナライザーとケンウッドのオッシロを使っている。アンプを調整するときは裏返しにするので、アンプを作るときは必ず出力管よりも背の高いトランスを使うようにしている。写真では見えないが、自作のダミーロード(8Ω100W)をつないでいる。このままだと熱がこもるので、横からファンで冷却している。
2005.12.26
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このところ色々あって、アンプの調整がなかなか進んでいなかったのだが、ようやく発振の正体を突き止めた。やはり低域の発振であった。出力段への結合コンデンサーを思い切り小さくしてみたら簡単に止まってしまった。なーんだ、という感じであるが対策はなかなか難しい。今は0.01μF×220kΩなのでカットオフ周波数は70Hzなのだが、これではひどい…。 私はアンプの安定度の基準として、負荷を開放した状態で信号を入れて連続発振が起きないこと、その状態で0.1μFのコンデンサーのみを負荷にしても発振しないこと、10kHzの方形波でひどいリンギングを生じないこと(1回オーバーシュートするくらい)、などを必ずクリアーするようにしている。 しかしこのアンプでは、初段管をμ=100の12AX7からμ=17の12AU7まで差し替えることと、出力トランスの時定数が大きく変化することにより、なかなかスタガー比を確保することが難しいのだ。出力トランスのカットオフ周波数は3Hz~10Hz程度なので、結合コンデンサーの時定数をその上に取るか下に取るか迷うところである。まずいことに出力管6550は自己バイアスでもグリッド抵抗は250kΩ以下という規格なのであまり時定数を大きくはできないのである。 こんな状態なので、あれこれ取り替えている内に手書きの回路図も書き込みだらけになってしまった。まあ、年内には片を付けたいところだ。
2005.12.05
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2階にある私の書斎の前に柿の木があって、私の部屋から道具を使って柿を取ることになった。長い柄の付いた剪定用の鋏を持って押したり引いたり、いつもはアンプの調整をしている机に乗って柿を取っていたのである。 悲劇はそのとき起きた…。柄がアンプに強くぶつかったらしく、ドシンというすさまじい音と同時に15kg以上あるアンプが高さ70cmの机から床に転落した。調整用に裏返しにしてあったのだが、そのまま床に落ちた…。被害は以下の通り。1.出力管6CA7の4本の内1本がプラスチックのセンターガイドの部分が折れてしまった。出力管のタイトソケットが一部欠けた。2.初段管12AX7が1本1m位吹っ飛んだ。1は接着剤で付けてみたら外観は判らなくなった。もっとも、グリッド電流が異常に多く流れる球だったので、交換してもらおうかと思っていたのだが、これでは無理である。 異常がないか調べてみたところ、結局全ての動作に問題はなかった。アンプの外観に傷も全くない。アンプの上にプラスチックの部品箱の引き出しを置いておいたら、ちょうどその上にアンプが落ちてクッションになったらしい。床が薄いカーペット敷きであったのも良かった。測定器と接続していた線がちょうどぎりぎりの長さで、ブレーキとして働いたのかも…。 まさに幸運としかいいようがない。
2005.11.27
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いろいろな場所の電圧を測っていて重大なことに気が付いた。初段を12AX7にするとカソード電圧が-0.7Vとマイナスの値になってしまう。入力側のグリッドにも-1.0Vと電圧が生じて、グリッド電流が流れているようである…。よく考えてみると、定電流ダイオードで設定した電流値1.4mA(片側0.7mA)に対して、プレート電圧が120V(負荷抵抗100kΩ)というのは低すぎるようである。何と12AX7の場合、グリッドをプラスにしない限りこの電流は流せないということに気が付いた…(トホホ)。 そこで、プレート電圧を高くする(180V)ことにした。2段直結なので、2段目の定数も変更しなければならない。しかしこれでもカソード電圧は+0.2Vにしかならなかった。グリッド電流もまだ流れている。おかしい! 何かがおかしい! 試しに真空管をクラシックコンポーネンツの12AX7からテレフンケンのECC83に変更したところ、ようやく+0.9Vになって、グリッド電流も止まった。どうも、ゼロバイアス付近の特性がだいぶ違うようだ。まあ、だからテレフンケンの方がいいというわけではないのだが、特性が規格と違うのは困りものである。
2005.11.20
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先週、6CA7にとってはカソード抵抗が大きすぎて、固定バイアスを0Vにしても電流が流せない、と書いたのだが…嘘だった。固定バイアスの調整範囲が-11V~-34Vだったので、-6Vまで変化できるようにしたら、330Ωのカソード抵抗に20V食わせることができるようになった。これでちょうど60mAになる。 ただ、出力管を6CA7にしたら初段管が12AT7でも発振するようになった。10Hz前後の大きな信号を入れると8Ω負荷でも発振してしまう。これを何とかしなければならない…。どうも低域だけが原因ではないようである。 ところで、クラッシクコンポーネンツで12AX7を買ったところ、シールド板が入っていると言うことだった。はたして、このシールド板はどのピンにつながっているのだろうか…。謎である。
2005.10.30
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このアンプの前段は2段差動増幅になっているが、初段管を差し替えることでNFB量を変化させ、歪みやダンピングファクターを変えることができる。2段目はいつも12AU7である。初段が12AT7だと10W出力時の歪みは0.25%でダンピングファクター(DF)は4.9であるが、初段を12AU7に変えると歪みは0.45%に増加しDFは2.0に減少する。これは我ながらなかなか良いアイデアだと思う。 次に出力管を6CA7に変えてみた。このアンプは6550, KT88, 6L6GC, 6CA7など大抵の出力管が使える。この中では6CA7だけがカソードと第3グリッドが別のピンに出ているので、1ピンと8ピンの両方に配線しておかなければならない。デザイン的にはずんぐりした6550よりもむしろ6CA7の方がしっくり来るようである。初段管12AU7で比較すると、6550が最大出力35W、DFは2.0であるのに対して、6CA7にすると最大出力30W、DFは2.5になった。ただ、バイアスが半自己バイアスになっているのだが、6CA7にとってはカソード抵抗が大きすぎるらしく、固定バイアスを0Vにしても電流が55mAしか流せないことが判明した…。
2005.10.23
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変な雑音が出るので配線を見直してみたら、出力管のヒーター配線の片側をアースするのを忘れていた…。これを修正して配線の引き回しを整えたら、Rchの雑音も0.6mVrms程度になった。雑音に関してはひとまずこれで良しとする。 左右の特性を測ってみると歪み方が異なるのが気になった。Lchの方が歪みが半分程度になっている。Lchは10W時の歪みが0.85%で37Wでクリップするのに対して、Rchは10W時に1.6%でクリップは35Wである。出力管と前段の歪み打ち消しのせいかもしれない。ダンピングファクターはそれぞれ0.84と0.81であった。やはり負帰還が必要なようだ。 いよいよ負帰還をかけてみる。Lchの測定では、初段管が12AT7だと10.8dB負帰還をかけて、10W時の歪みは0.25%にまで減少し、ダンピングファクターは4.9に向上した。少量の微分補正を施すことで、負荷をオープンにしても安定になった。雑音も0.25mVと優秀だ。ただ、初段管を12AX7にしてみると、負荷をオープンにしたとき低域で発振してしまう。モーターボーティングによるものか、低域のスタガー比が取れていないせいかはよく分からない。 早速試聴してみることにした。音は明るく艶のある感じだ。タンノイのスピーカーから、美しい弦楽器の音色が響いてきた。もう少し綿密に調整していけば、良いアンプになるだろう。
2005.10.16
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今日は真空管オーディオフェアに行ってきた。ソフトンの善本さんがFull Musicの845,211,805を紹介していた。鍋つかみ用手袋で、熱い真空管を差し替えるところが面白かった。エイフルの若林さんは巨大なWE-308を良い音で鳴らしていた。終了近くに行ったので、会場はもうかなり空いていて、片づけを始めているところもあった。 ところで、現在製作中のアンプの、入力ショート時の雑音を測ってみた。まだNFBはかかっていない。LchはSP端子で1mV以下で、真空管を指で弾いても大した雑音は出ないのだが、Rchは真空管に少し触れただけで、数100mVの振動波形が出てしまう。これは、マイクロフォニック雑音である。早速フェアの帰りにまたクラシックコンポーネンツに寄って、12AT7が一本雑音が多いというと、またまた交換してくれた。差し替えてみると、今度はきわめて優秀で、叩いてもほとんど雑音が出ない。 雑音を再度測ると、電源から遠いLchは0.3-0.4mVrmsだが、電源に近いRchは0.8-1.0mVrms程度のハムとパルス性雑音が出る。雑音についてはさらに何か対策が必要かもしれない。
2005.10.09
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今日、クラシックコンポーネンツに行ってペアーチューブのバランスが悪いのだが、と言ったらあっさり交換してくれた。それもマークの同じものを探し出してくれた。なんて親切なのだろう。ま、当たり前かもしれないが、なかなか真空管屋さんはこうは行かない店が多い。ついでだが、Electro-Harmonixの6550は、6ピンがないのでちょっと違和感がある。 今回は部屋を暗くして撮ってみた。逆電圧をかけたコンデンサーも一応交換しておいた。これからの調整が楽しみである。
2005.10.01
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一応配線が終わったので、チェックしてから前段の球だけを差してスイッチを入れてみた。ブーンという変な音が…。そしてヒューズが飛んだ! 配線をもう一度念入りに調べてみると、バイアス電源用の電解コンデンサーの極性が逆であった(トホホ)。外してみるとまだ生きているようなので、一応正しく配線する。アルミ電解コンデンサーは逆電圧をかけると、大電流が流れてひどいときには爆発を起こす。私は爆発させたことはまだないが、ぷっくり膨らませたことはある。恐ろしや恐ろしや…。一旦逆電圧をかけたものは、寿命が短くなるのでホントは交換した方がよい。 これを直すと正常に電圧が出たので、今度は出力管を差してからスイッチを入れる。蛇足だが、スイッチを切った後コンデンサーの電荷が自然に放電されるように抵抗をつないでおかないと、いつまでも高圧のままで感電することがある。 チェックしてみるとアンプとして正常に動作している。なかなか良い感じだ。出力も30W近く出るようだ。ただ、4本の出力管の内1本だけ電流が15%程少ない。ペアーチューブなのに困ったものだ。
2005.09.25
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この連休もアンプ製作に勤しんでいた。配線をするときは音楽をかけながらやるのが常である。最近はブルックナーの第2交響曲にはまっているので、配線しながら、大体1時間の曲を昨日は4回、今日は3回聞いた。時間の目安になるので好都合なのだ。現在の進行状況は、こんな感じである。残すところ、出力管周りだけになってしまった。あまり急いでもつまらないので、のんびりやっている。 配線は7色に色分けしている。たまたま秋葉原の鈴喜電気で7色組の配線コードを買ったためである。旧JISには5色配線と9色配線の指定があるので、その中間という感じにしているが、あまり1色だけに偏らないようにするのは難しい。少なくとも、ヒーター配線の青色だけはたくさん必要だ。
2005.09.19
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実は組み立て中に大問題が発生した。鈴蘭堂のシャーシーキットは出力管の取り付け板を少し沈めて(ナット1個分だが)取り付けるようになっている。そうするとその隙間が通風口となり、出力管をうまく冷却することができるという仕掛けである。 ところが、である。出力管として6550を買って来たのだが、穴が小さくて差し込めないのである。6CA7のように比較的細い球は大丈夫なのだが、6550, KT88などベースの部分が大きく広がったタイプは穴が小さくてぶつかってしまう。これは困った…。 結局、出力管を沈めるのをやめ、取り付け板をシャーシーにピッタリ取り付けるようにした。これで一応、太い球も何とか取り付けられるようになった。 しかし、6550の場合少し出力管同士の間隔が狭いようである…。まあ、しょうがない。あまりプレート損失の大きくなるような無理な使い方はしないようにしよう。アンプを作っていると、いろいろ思わぬアクシデントが起こるものだ。
2005.09.05
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いま、真空管パワーアンプを作っている。昨年の夏に鈴蘭堂がシャーシーキットの製造をやめるというので、早速購入しに行った。シングルアンプ用とプッシュプルアンプ用があったのだが、プッシュプル用のSL-550Pを買うことにした。そのままほったらかして置いてもしょうがないので、出力管をいろいろ差し替えられるパワーアンプを作ろうと思い立った次第である。まだこの夏に配線を始めたばかりで、現在はこんな感じである。 出力管は6550, KT88, 6CA7, 6L6GCなどが差し替えられるように、前段も12AU7, 12AT7, 12AX7などが差し替えられるようにする予定である。調整が簡単なように、前段はDCをカットした2段差動増幅としてACバランスを不要とし、出力段は半自己バイアスとしてペアチューブを用いればDCバランスも不要となる予定である。
2005.08.28
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