ことこと@チェンマイ! タイ移住ドキュメント&北タイ通信♪

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2013年12月10日
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カテゴリ: よもやま
ここ数年、ワタシが読む本といえばノンフィクションか時事モノばっかで、「小説」をほぼ無視してたのですが、周囲の複数の方が絶賛していたもので、頑張って読んでみました。



『海賊とよばれた男』 百田尚樹著/講談社刊
かいぞく




いやあ、これは驚きました!

「小説」+「ベストセラー」というNGワードでこの本をやり過ごしていたら大変な損失でした。

小説といっても、本書は実在の人物「出光佐三(出光興産の創業者)」がモデルで、ほぼ史実に沿って描かれているので、実質はノンフィクションの「伝記」とみなしてよさそうです。

念を入れて、出光佐三を実名のまま取り上げた本も副読本として参照しました。



『出光佐三語録 士魂商才の経営者』 木本正次著/PHP文庫
いでみつ




門司の小さな石油商からスタートして満州、台湾へと事業を拡大しながら、太平洋戦争で全ての事業と海外資産を失い、残ったのは借金のみ。そのとき佐三(小説では国岡鐵造)既に60歳。
そういう状況でもひとりの店員を解雇することなく、国内石油業界・政府・海外石油メジャーを敵に回しながら、日本人による民族会社としての信念を貫き通し、出光興産(小説では国岡商店)を国内外のどこからも干渉も手出しもできない強力な会社に導き、95歳で亡くなるまでの人生を描いています。



本書からは現代日本人が学ぶべき色んなことが盛り込まれています。



『士魂商才』

『黄金の奴隷たるなかれ』


いろいろ細かく書きたいのはヤマヤマですが、ワタシのぐだぐだ駄文で誤解を与えるより、とにかく本作を読んで考えていただきたいと思います。



今までこれほどの人物がクローズアップされなかった理由は何となく推測できますが、本作が書籍として大ヒットし、今後映画化や派生書籍の刊行などが進めば、出光佐三が生涯を賭けて体現してきた理念が多くの日本人に受け継がれていくことを期待できそうです。



単に出光佐三の立志伝というだけでなく、現代史を「石油」という切り口で俯瞰できるという意味でも本書は絶好の書と思います。

日本はなぜ戦争に突入したのか?

なぜ敗戦したのか?

戦後にアメリカは中東に何をしてきたのか?

出光佐三の創業時には海のものとも山のものともつかなかった「石油」が、急速に世界の覇権を左右する物資となり、その結果日本は敗れました。

時代は変わって国家間の争いは「兵器による戦闘」から「経済戦争」に移行しただけで、緊張状態にあることは変わりありません。

当時と変わらないのは、日本は「エネルギー」という戦略物資を完全に国外に依存していること。さらには「食糧」すらも自給できなくなっている現状は、いつ日本が海外諸国から「命綱」を絶たれて再び「敗戦」の日を迎えても不思議ではありません。(まさか今どきアメリカ様が守ってくれるから大丈夫などと言ってるお花畑民はいないとは思いますが・・・)

敗戦の日に佐三は 「日本人がいるかぎり、この国は必ずや再び立ち上がる」 と予言し、 「日本人の誇りと自信を失わないこと」 と唱え続けて、日本の奇跡的な復興を自ら具現しました。





暗澹たる気持ちになっている場合ではありませんね。

まずは自分自身が「士魂ある日本人」になるよう、前に進むのみです。







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最終更新日  2013年12月10日 20時17分21秒
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Re:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
Lamyai_daeng  さん
書名は何度となく目にしていたのですが、出光興産創業者の伝記でしたか。
スパンブリー県のサームチュック百年市場で木造商店に「出光」の看板が掲げられていて驚いたことがあります。あの看板もこの方が道を切り開いたからこそあそこにあるんでしょうね。
(2013年12月10日 21時35分24秒)

Re[1]:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
Tui☆  さん
Lamyai_daengさん
>書名は何度となく目にしていたのですが、出光興産創業者の伝記でしたか。
-----
ワタシも長らく書店で平積みになってたのを目にしてたんですが、違う話と思い込んでました。旧知のひとで本当にフィリピン近海で「海賊になった男」がおりまして、そういう話かと・・・(汗)

>スパンブリー県のサームチュック百年市場で木造商店に「出光」の看板が掲げられていて驚いたことがあります。あの看板もこの方が道を切り開いたからこそあそこにあるんでしょうね。
-----
ワタシはクルマに乗らないんで石油会社はエネオスだか何だかどれも区別できなかったんですが、海外メジャーの干渉を受けずに独立を貫いた稀有な会社ということを初めて知りました。キレイごと並べても結局企業って金儲けだよねと思ってたんですが、そうではない会社が本当にあるってのも驚異でした。創業者から何代か変わっていますが、今でも出光イズムは濃く残っているのかな?それも興味あるところです。
(2013年12月10日 21時50分43秒)

Re:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
なんでしたっつけ、ドラマを思い出しました。唐沢運チャラが主演で、おじーちゃんが死んだシベリアの収容所がスタートのドラマ。たしかあれも石油系の会社に行き、足を引っ張り合い出世していく・・・あー、名前忘れた。ってかググってから書きこめって感じですね(笑)。
(2013年12月10日 22時35分12秒)

Re[1]:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
Tui☆  さん
gogoよっしぃ!さん
>なんでしたっつけ、ドラマを思い出しました。唐沢運チャラが主演で、おじーちゃんが死んだシベリアの収容所がスタートのドラマ。たしかあれも石油系の会社に行き、足を引っ張り合い出世していく・・・あー、名前忘れた。ってかググってから書きこめって感じですね(笑)。
-----
『不毛地帯』ですね?唐沢ドラマは見ませんでしたが、原作は今年亡くなった山崎豊子でしたね。伊藤忠の瀬島龍三がモデルらしいですが、評価の分かれる人物のようですね。実は『海賊と~』に当たるまで、何かこう精神を高めてテンションあげあげになる本はないのかなあって探してて、選択肢の中に山崎豊子作品もいくつか入ってたんです。でも作風が重たそうで逆にテンションが落ちてしまうような気がしたんで(実際にどうかは知りません)、回避しちゃいました。
(2013年12月10日 23時06分22秒)

Re:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
この本、読みたいと思っていました。
百田尚樹さんの本は何冊か読みましたが、滅茶苦茶引き込まれますね。
「永遠のゼロ」には涙したし、ファイティング原田の伝記も爆読しました。
日本に住んでいると、いい本がたくさん気軽に手に入っていいですね。
またブックオフにもいきたいな。 (2013年12月11日 01時05分34秒)

Re[1]:読了:『海賊とよばれた男』/百田尚樹(12/10)  
Tui☆  さん
バンコク「竹亭」さん
>百田尚樹さんの本は何冊か読みましたが、滅茶苦茶引き込まれますね。
>「永遠のゼロ」には涙したし、ファイティング原田の伝記も爆読しました。
-----
百田尚樹作品ははじめてでしたが、単純にドラマティックに描くだけでなく、背景や経緯もしっかり押さえて重厚なものになってますね。この辺がネットとか宮崎駿とかに叩かれる要因と思いますが、ワタシの読みたい本のイメージにはぴったりです。また別の作品にもチャレンジしてみます。永遠の0よさそうですね。

>日本に住んでいると、いい本がたくさん気軽に手に入っていいですね。
>またブックオフにもいきたいな。
-----
ほーんと、ワタシも在タイ時の最大のストレスは、いい本が身近で手に入らないことでした。一時帰国時は真っ先に本屋に飛び込んで、帰りの荷物は本でいっぱいでした。竹亭さんも同じかな?今は電子書籍とかありますが、目が疲れるんでどうかなー。
(2013年12月11日 08時10分36秒)

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