ある方から相談を受けた。 その方はどうすれば自分を好きになれるかわからないと言っていた。 ちょうど先日他の方と子育ての話をしていたのだが、 小さい頃育っていた環境で、人は自罰的か他罰的か決まると思う。 この自罰的というのは、全て問題が起こると自分のせいだと思う人。 他罰的というのは、全て他人に責任転嫁する人。 小さい頃から親の顔色を伺っていい子になろうとしてきた優しい子ほど、 大きくなって自罰的傾向が強くなる。 それはその人の中で「まずは人の目」が最重要事項になるからだ。 逆に親に全肯定の態度で褒められて自由に育ってきた子供。 これは他罰的な子供になる。 行き過ぎるとかなり我がままにもなるが、それ故自らの内に抱えるストレスは 少なく行動も自由で発展的である。 今回の相談者は明らかに前者だ。私はまず、 「自分の好きなように我がままに振舞うこと。 自分で決め付けている枠を一旦外してみて。後はそのうち付いてくるから」 と答えた。具体的にどうすればいいかと尋ねられたので、 「人の意思を尊重するのではなく、自分の意思を主張してみて。 その基本として、自分で考え、人を説得する力を養うこと」と。 すると、かなり思い当たるところがあったらしく、その方は 「人の意見を考えすぎて失敗している自分」のことを話された。 最後に「あなたは根が優しいのだから、どんなに我がままを言っても そんなに酷い我がままにはならないと思う。だから気軽にやってみて」と締めた。 たくさんのストレスに押しつぶされてきたその方にとって、誰の反論も受けずにすむ、 相手を肯定し続ける作業はそれなりに大切な自分らしい生き方であったのだろう。 でも、もうそろそろ手放したっていい。 自分の自由意志をもって自分で選択していって欲しい。 少しずつ、少しずつ。 その過程の中で、あなたはもっと自分を好きになる。 そして、そんな内側から自信の溢れてきたあなたをきっと誰かが見つけるだろう。 それでいいと思うよ♪ |