関係性マーケティングと演劇消費


crown2関係性マーケティングと演劇消費

<著者>
和田充夫

<内容>
第1幕 なぜマーケティングが演劇消費を語るのか(演劇消費の熱気
関係性マーケティングのフレーム)

4Pでくくられる従来型のマーケティングの限界が叫ばれる中、にわかに注目を浴びる「関係性マーケティング」その概要を説明すると同時に、我が国を代表する三つの劇団の活動に「関係性マーケティング」が見事に実現されていると説く。

基本的にはメーカーから消費者への働きかけである従来型の「マネジアルマーケティング」は潜在需要があることを前提としているが現代にはそれは必ずしも当てはまらない。 
関係性マーケティングはステークホルダーのインタラクションによって新しい需要を生みだす。

第2幕 演劇消費のマーケティング(宝塚歌劇の顧客囲い込み戦略
劇団四季の顧客誘導のマーケティング
劇団ふるさときゃらばんの顧客維持マーケティング)

演劇の舞台自体がライブな関係性マーケティングの場であるが、ここでは三劇団が観客を引きつけ、囲い込み、維持する活動の中に関係性マーケティングがどのように取り込まれているかを論じる。

それに先立ち、それぞれの劇団の沿革にも触れている。


第3幕 演劇消費のマーケティングはこう役立つ(ロングライフ・ブランド形成のマーケティング
新製品開発のプロセス・マネジメント
顧客リテンションのマーケティング
新マーケティング発想法)

この章では演劇で見られる関係性マーケティングを商品のマーケティングに々生かすかが論じられている。
ロングライフブランドを作るには関係性マーケティングが有効だ。

<感想>
消費者の成熟とともに消費は生活基盤形成部分と生活の豊かさ演出部分に2分されていると説く。 そしてその違いは必ずしも価格や使用頻度で決まるのではなく消費者の関与度で変わる。 安いものでも高いものでもこだわるものにはこだわるという姿勢が最近は良く見られる。

基盤形成部分の消費は極限まで合理性を追及したものになり、豊かさ演出部分は価格にこだわらない消費となりうる。 

そして、豊かさの演出部分をになう商品にはロングライフブランドの確立が非常に有利に働く。

それを確立する優れた方法が関係性マーケティングであるというのが、この本の趣旨。

ブランドの重要性が叫ばれなるかで、多くの日本企業はいまだにブランド確立の方法論を見つけられないでいる。
その現状に大きな示唆を与える一冊。

三劇団の成り立ちも非常に興味深い。

<勝手にレーティング>
納得度:4.5
オリジナリティ:5
実用度:4.5
アマゾン:まだなし。 よって3.5
合計:17.5

<その他の作品>
マーケティング戦略
ブランド・ロイヤルティ・マネージメント
ブランド価値共創

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