うえけんの株式投資おぼえ書

うえけんの株式投資おぼえ書

配当割引モデル


各期ごとに予想される1株あたり配当を、投資家の要求する利回りで現在価値に割り引いた値の合計が、現在の適正な株価ということになる。この値と現実の株価とを比較し、割高か割安かを判断する。ここでは、株価を保守的に見るために、配当成長率ゼロとして算出する。

■ 算出式
 P=D÷r
  P=株価
  D=配当金
  r=割引率(期待収益率)

■ 割引率とは
  割引率は将来の現金を現在の価値に割引く際に使う係数で、投資に対する期待収益率を示すものである。

■ 割引率(WACC)の計算式

 WACC =[rE × E/(D+E)]+[rD×(1-T)× D/(D+E)]

  rE = 株主資本コスト
  rD = 負債コスト
  D =有利子負債の額(時価)
  E =株主資本の額(時価)
  T =実効税率

■ 負債コスト
  負債コストrD = 支払利息/期首有利子負債と期末有利子負債の平均値

■ 株主資本コスト
  株主資本コストは一般的にCAPM(Capital Asset Pricing Model)に基づいて算出される。
【計算式】
  株主資本コストrE
  =リスクフリーレート+β×リスクプレミアム
  =リスクフリーレート+β×(市場全体の投資利回り - リスクフリーレート)

事例1 4708もしもしホットライン
※平成23年度3月決算数値より算出
○負債コスト
 有利子負債=0
○株主資本コスト
 リスクフリーレート=0.893%
 リスクプレミアム=5%
 β=0.419(会社四季報による)
 株主資本コスト=0.893%+0.419×5%=2.988%
○WACC
 WACC=[rE×E/(D+E)]+[rD×(1-T)×D/(D+E)]
   =(2.988×35305/35305)+0
   =2.988%
○配当割引モデルによる理論株価
 P=D÷r
  =32円÷2.988%
  =1,070円

事例2 5127クリエートメデッィク
※平成23年度12月決算数値より算出

○負債コスト
 負債コストrD = 支払利息/期首有利子負債と期末有利子負債の平均値
        =14百万÷((1216百万円+1393百万円)÷2)
        =1.07%
○株主資本コスト
 リスクフリーレート=0.893%
 リスクプレミアム=5%
 β=0.410(会社四季報による)
 株主資本コスト=0.893%+0.410×5%=2.943%

○WACC
 WACC=[rE×E/(D+E)]+[rD×(1-T)×D/(D+E)]
   =(2.943%×11006/(1305+11006)+(1.07%×(1-0.35)×1305/(1305+11006))
   =2.63%+0.073%
   =2.703%

○配当割引モデルによる理論株価
 P=D÷r
  =33円÷2.703%
  =1,220円

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: