Practice!!!




良い勉強方は盗むのだ!!と、高校時代英語の先生によく言われていました。

私自身の日々の練習法を紹介することで、皆様からのご意見を仰ぐと共に、私自身の練習法からも何か皆様の練習に生かしていただける部分があれば幸いです^^



■□一日の練習

*バズィング
*マウスピース
*軽い音だし
*スケール
*タンギング
*リズム・アーティキュレーション
*リップスラー・グリッサンド
*リップトリル
*フォルテ・ピアノ
*ゲシュトップ
*ロングトーン
*エチュード
*曲
・・・etc

基本的には、一時間ほどかけてロングトーンまでを終わらせ、エチュードと曲は出来上がりや時期に応じて時間を振り分けています。

今現在私は教則本を中心に細かい練習メニューを組んでいるので、詳細についてはManualのページにて紹介させていただいている、『HORNがもっとうまくなる』(フロイディス・リー・ヴェクレ著)を参考にしていただくのが、一番良いかと思います。


さて、上記にあげたメニューのポイントや注意点など、ひとつずつ解説を交え説明していこうと思います^^



■□バズィング・マウスピース


バズィングとは、マウスピースをあてずに、唇のみで音を出す事を言います。

はじめなかなかできない人は、ピースサインを作って、マウスピースが当たる位置にそれぞれの指を軽く当ててみましょう。

バズィングをすると、唇の内側の筋肉が鍛えられます。

また、正しい筋肉の使い方が出来ていないと、バズィングはなかなか出来ないとも言われています。

あ、ここに力を入れると音が出るぞ!と言うポイントを探して、正しい筋肉の使い方を見つけましょう^^



マウスピースをつけての音だしは、ピアノやチューナーを使って自分が出している音の音程を確認しながら行いましょう。

マウスピースで音だしをする際は、親指・人差し指・中指の三本で、そっとシャンクを持ち、マウスピースを軽く唇に当てて音を出します。



この二つの練習で注意しなければならない点は、あくまで全力投球する練習では無いと言うことです。

練習はまだまだ続きます。そして何より、この練習は楽器を吹く前のウォーミングアップも兼ねていると言う事を忘れないで下さいね。

肩や頬の力を抜いて、ゆっくりたっぷりのブレスをとって、行って下さい。



■□軽い音だし


さぁ、楽器をつけてみましょう。

始めは、唇や体がびっくりしないように、準備運動の意味で、出しやすい音を出しやすい音量で吹き始めます。

唇だけでなく指もほぐしましょう。

F管と♭B管の両方で、1オクターブくらい半音階をしてみるのもお勧めです。

軽い音だしの時点で簡単な童謡や民謡をみんなでアンサンブルしてみるのも面白いかもしれません^^

いろいろ試してみて、面白いものがあったら是非教えて下さいね。



■□スケール・タンギング


スケールは、すべての調をさらいましょう。

難しい場合は、簡単な調から始めたり、日替わりで三~四個ずつさらっていくなど工夫してみて下さい。

吹奏楽で良く使われる調は、♭B・Es・As・C・Dなどです。

吹奏楽でプレイしている皆さんは、特にこの調は良くさらっておきましょう。



タンギングの練習は、毎日コツコツすることがとても大切です。

普段からダブル・トリプルの練習はしておきましょう。

また、いくら速く舌をつけても、美しくはっきりと出来ていないと意味がありません。

速さではなく美しさを重視し、耳を使っていいタンギングを探しながら、スローテンポから始めましょう。



■□リズム・アーティキュレーション


日頃からいろいろなリズムパターンに慣れておくと、新しい楽譜を手にした時スムーズに譜よみが出来ます。

しかしながら、リズムパターンは自分で考えてもなかなかバリエーションが浮かぶものではありません。

リズムの練習をする場合は、教則本を頼りにするのが一番手っ取り早いと思います。

お勧めは、吹奏楽部でよく使われている「TIPPS for Band」の冒頭(最後だったかな?)ページのリズムパターンを利用することです。

また、今練習中の楽譜をすべて同じ音でリズムだけさらうのも面白いでしょう。

リズム・アーティキュレーションを練習する上で注意する点は、細かい音符ほどはっきり演奏すると言うことです。

特にホルンと言う楽器は、1度壁に音を当てると言う特性上、発音がクリアに伝わりにくい楽器です。

本番で響の良いホールで演奏しても、細かいつぶがはっきり聞こえるよう、日頃から少し大げさなくらい発音をする癖を付けておきましょう。



■□リップスラー・グリッサンド


ホルンはどの楽器よりも倍音が多い楽器です。

同じ指使いで出せる音がたくさんありますよね?

例えば、F管の開放だと、
 ド⇒ミ⇒ソ⇒♭シ⇒ド⇒レ⇒ミ⇒♯ファ⇒ソ⇒ラ⇒♯ラ⇒シ⇒ド

という具合に、たくさん音が出せます。

例にあげているのは上昇系なので、下降系も含めると、数え切れないほど倍音があります。

どの指使いでどんな音が出るか、と言うのは是非自分で練習の中で見つける楽しみをもってもらいたいのでここでは載せません。

(どうしてもと言う方はフロイディスさんの著書を読みましょう。)



さて、話を元に戻しましょう。

上記に例に挙げたように、同じ指使いで色々な音をスラーの中で演奏する事をリップスラーと言います。

名前の通り、唇の技術によって音を変える必要があるわけなんですが、この練習で気をつけてもらいたい点は、息の流れとテンポです。

意識を唇だけでなく、お腹やテンポまで向けましょう。

息をたくさん入れて少し勢いをつけると、やり易いかと思います。



■□リップトリル・フォルテ&ピアノ


リップトリルとは、木管楽器のようにキィを使うのではなく、唇のテクニックのみでトリルをする奏法のことを言います。

吹奏楽などではほとんど使われることは無いのですが、オーケストラや、ソロではけっこう出没したりします。

有名なところで言うと、モーツァルトのホルン協奏曲は、リップトリルの嵐と言っても過言ではないほど、使用されています。

リップトリルだけは、一朝一夕で会得出来るものではありません。

リップトリルの練習は、フロイディスさんも著書の中でおっしゃっていますが、一日5分程度の練習でも成果がはっきり出ると言われています。

スローテンポから初めて、毎日継続的に練習しましょう。



フォルテ&ピアノを出す練習は、出来るだけ限界に挑みましょう。

ここで意識して欲しいのは、フォルテは乱暴なのではない。ピアノはか細いのではないと言う事です。

フォルテというと、ビンビンバリバリと音を割ってしまう方がいらっしゃいますが、フォルテの意味は強くです。

音が割れるか割れないかぎりぎりのいい音でフォルテを出す練習をぜひして下さい。

しかしながら、音を割ると言うのも、音楽の表情付けに必要な技術です。

フォルテの練習と、音を割る練習と、区別してどちらも行いましょう。

また、ピアノも同様に、か細くプゥ~・・・・と吹く方がいらっしゃいますが、あくまでピアノは弱くです。

リズムやアーティキュレーションが死なないぎりぎりの弱さを、自分の中で見付けましょう。



■□ゲシュトップ


ゲシュトップとは、右手でベルを塞ぎ、ビン!!と張った音を出す奏法の事を言います。

ストップ奏法と言われたり、楽譜上では、+マークで書かれていたりします。

演奏の際は、音程が半音上がるので、指を半音下げて調整して演奏します。

ゲシュトップの練習は、短時間で肺活量や唇の筋肉を鍛えるのに効果的です。

なかなか練習時間が確保できない方は、ロングトーンの代わりにゲシュトップでの練習を取り入れてみても良いのではないでしょうか。

この練習では、右手の位置を、開放・閉鎖がすぐに行えるポイントに置くと言うことに注意して下さい。

曲中では、瞬時にゲシュトップを行わなければならない場合が多々あります。

日頃から訓練して、正しい音程ですばやくゲシュトップが出来るよう気をつけましょう。



■□ロングトーン


人によって意見は様々ですが、私はロングトーンは基礎練習のしめに行うようにしています。

練習の頭にしてしまうと、ほぐれきっていない筋肉への負担が大きいし、しめに行えば適度なきつさで心身ともにだらけないので。

ロングトーンをする時は、必ずメトロノーム先生を使いましょう。

テンポや拍数は各自自由に設定して良いと思います。

ただし、日々自分の肺活量の限界にチャレンジするようにしましょう。

また、全音階で良いので、出せる音域すべてで行うとより効果的です。

さらに、余裕のある人は、クレッシェンド・デクレッシェンドをつけましょう。

ロングトーンは唇と腹筋・背筋のスタミナをつける練習です。

出来るだけきついことをして、自分の限界にチャレンジしましょう。



しかしながら、退屈でつまらない、刺激のない練習だというのも事実です^^;

飽きないように、窓の外を眺めながら行ったり、友達と長さの競争をしたりしながら、工夫して行いましょう。

何か面白い工夫をしている人は、是非教えて下さいね。



■□エチュード・曲


さぁ、ここまでくると、楽しい楽しいエチュードと曲です^^

両者とも、練習に行き詰った時は、

 *つながっている物は分解。
 *細かい物はつなげる。
 *休符には音符を入れる。
 *同じリズムの序列はタッカで。
 *速いパッセージは変え指で。

上記の練習法を試してみて下さい。

大抵の場合は、解消されます。



つながっているフレーズは、どうしてもリズムが甘くなりがちになります。

タイやスラーは、まず、とってから練習しましょう。



また、細かい音符がたくさん出てきた時は、舌にばかり意識がいって、息がちゃんと流れていないことがよくあります。

ぜんぶスラーで演奏して、全体のフレーズ感や息の配分を掴みましょう。



裏打ち等の休符を挟んだ音符の演奏は、テンポがどうしても揺れます。

まずは、休符に音を入れて練習をし、他の楽器の役割やテンポ感を理解しましょう。



同じリズムの序列は、指がまわらない!!と言う壁にぶつかり易いです。

そんな時は、リズムをすべてタッカに置き換えて練習してみましょう。

また、余裕のある場合はタカッタカッと、逆のリズムでも練習してみて下さい。

これはかなりききますよ。お勧めです。



ホルンは変え指の多い楽器なのです!!

せっかくですから大いに使って下さい。

速いパッセージでは薬指はあまり使いたくないですよね。

そんな時は、23ではなく1でとっちゃいましょう。

しかし、変え指はあくまで最終手段です。

頼りすぎは良くありません。

先生や先輩、同僚の方に相談してみてから使うか否かを決めましょう。



長々書いてきましたが、練習については大まかに言えばこんな感じでしょうか^^:

練習法と言うのは、日々進化する物だと私は思っています。

お勧めの練習法や、記載されている練習法へのご意見などありましたら、ぜひご連絡ください。

より良い方法をみんなで分かつため、随時このページには新しいことを載せて行こうと思います。


(更新日07.11.24)

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