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よそ様のブログを拝見していますと、あちこちに紅葉の画像が。気の早い北海道などではもう雪景色ですが。 明日から12月というのに、信じられないようなその陽気に誘われて奈良に紅葉を観に行ってまいりました。 以前紹介した名曲喫茶店で腹ごしらえ(昼食)をした後、春日さんの方に向かって歩き出しますと、さっそく県庁付近で獲物が。 東大寺を遥か前方に見て南大門をくぐりますと、その辺りから紅葉が目立ち始めます。↓後ろの池は鏡池と申します。なぜか鎖を噛み噛みするのが鹿さんの間で流行っておりました。↓鏡池。水面に映る楓の紅葉が美しい。↓やはり鹿さんがいないと奈良の気分が出ません。 出し惜しみして、撮ってきた半分だけアップしてみました。残りは次回まわしにします。
2007年11月30日
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娘から借りている数枚のDVD、始めの10分ほど観て、これはもういいやと放棄したものもありますが、これぞ映画!と膝を打ったものもあります。そんな一枚「パヒューム ある人殺しの物語」。ちらしに「本年度アカデミー賞最有力!!」と銘打ったその自信のほども決して誇大宣伝、偽装の類いとは思えません。 残念ながら18世紀のフランスに行ったことはありませんが、さもありなんと思える濃密な空気が全編に漂っております。冒頭からぐいぐい引き込む力はさすがです。グロテスクな場面も多々ありますが、映像の魔術で美しく見せてしまうというのも魅力です。 中折のちらしに10ほどの場面が写真で紹介されていますが、その中にも無く、私もネタバラシしたくないシーンが最後の方に出て来ます。その場面は、映画特有の雄弁さで聴衆の思想や感性や価値観をぐらつかせてしまう迫力があります。これぞ映画の醍醐味、面白さだと思うのですが、「ベン・ハー」や「マグノリア」同様、一生私の記憶から消えることの無い映画になりそうです。(注意)この拙ブログの訪問者で蛙嫌いの方がおられますが、その方は間違っても(たとえトム・クルーズの大ファンだとしても)、決して「マグノリア」だけはご覧にならないように。失神すること請け合いです。
2007年11月28日
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きのうは面白い催し物を観て聴いて来ました。1933年に封切られた溝口健二監督の無声映画「瀧の白糸」とチェロ&コントラバスの生演奏によるコラボレーション。曲はこの日のために作られた謂わば付随音楽、作曲は西邑由記子さん。コントラバス奏者が知人なもので。 映画の前にまずロッシーニの珍しい二重奏曲が演奏されました。演奏だけかと思ったら、さすがは映画館ですね、奏者の練習風景やロッシーニのユーモラスな解説フィルムが映されて、お客さんが退屈しないような配慮がなされていました。 休憩をはさんで専門家による解説のあと上映会です。古い映画も最近はあの手この手で修復するのですね。各地に散っていたフィルム数本を集めて来て、傷の少ない所を探し編集し直したそうです。どうしても傷の残る個所は皮膚の移植手術よろしくデジタル編集で細かく消して行ったとか。経済事情もあって、完璧に復元できたわけではありませんが、このようにして過去の作品も比較的見やすい状態で我々の目に触れるようになるのは喜ばしいことです。 ここでは「瀧の白糸」のストーリーや作品の感想は述べず、この映画館の奇抜な企画力を評価したいと思います。この京都シネマは3年前にオープンしたばかり、ミニシアターとして良質の作品のみを手掛ける劇場ですが、年に一度、今回のようなユニークな企画を催していくとのこと。映画館で出来る事をいろいろ模索してみたいと館長さんが述べられていました。 儲かれば良いというのではなく、お客さんに心の底から喜んでもらえ、しかも高い文化の一翼を担いたいという姿勢に感動しました。 (お詫び) 前回の記事でネット葬について書きましたが、ネット葬で検索をかけてもあの葬儀屋さんのそれしかヒットしません。全国に広がっているように思っておりましたが、稀なもののようです。もっと広がってもいいように思います。
2007年11月25日
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初めて体験させてもらいました、ネット葬。 先日亡くなった「ゆらむぼ」さんの葬儀。ちょっと遠方のため参列は遠慮させていただきましたが、そういう者にとってはありがたい企画でした。(そういうのがあると初めて耳にした時は、正直バカにしていたものですが/苦笑) 葬儀屋さんのサイトから、住所、名前、メルアドなど記帳して入って行きます。メッセージも受け付けてくれました。焼香も出来ます。味気ないと言えば味気ないクリック操作ですが、動画で煙も立ち上ります。一礼して下さいとの指示に従ってパソコンのモニターの前で黙礼。ゆらさんの在りし日の姿を思い出しながら。 葬儀会場のライヴ映像(遺影と祭壇/参列者席)が3秒毎に静止画像として更新されます。毎日のようにテレビは見ているくせに、現場に自分の目だけが転送されたような奇妙な気分を味わいながら暫く注視しておりました。 午後出かける所があったので式そのものは見ることが出来なかったのですが、帰って来てから「ゆらさん」のサイトの掲示板を見て、素敵なお見送りがされたことを知りました。良かったですね、ゆらさん。ご冥福をお祈りします。 それにしても本当に残念な方を亡くしたものです。クラシック音楽が好きな方(初心者の方にもわかりやすい文章です)、読書が好きな方はぜひ一度ゆらさんのサイトを訪れてみて下さい(現在はお兄様の文章が巻頭に置かれていますので、それ以下にいろいろとメニューが出て来ます)。 「ゆらこめ」や「Buch」で、宝庫というにふさわしい記事の数々がお目にかかれます(私も未読の記事がたくさんありますので、閉鎖されてしまわないうちに読めるだけ読んでみようと思っています)。
2007年11月23日
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いま悲しい出来事を知りました。ネットで知り合い、実際に演奏会場でも何度かお会いし、お話したことのある方が亡くなられました。まだ45歳という若さ。ウツを患っておられ一進一退を繰り返していらしたのですが、直接の死因はクモ膜下出血だったとのこと。(ウツも手伝って、仲間の誰もが心配するような不健康な生活、特に食生活をされていましたが、まさかクモ膜下とは!) クラシック音楽方面(ネット上)では知る人ぞ知る、けっこう有名な方でした(と思う)。また、これもネット上ですが、彼はたくさんの書評を書いておられました。まだまだ長生きしてもらって、多くのことを彼から教わりたかった者として、彼の早過ぎる死は残念でなりません。 天上の美しい音楽に包まれて安らかにお眠り下さい。
2007年11月21日
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2002年8月、私は長江三峡下りの観光船国賓2号の船窓から江上の景色を愉しんでいた。愉しみ方にもいろいろあって、私の場合はもっぱらそこに生きる人々の生活、人生を想像することにあった。 農家、廃屋、アパート、船上、道路を行き交う車などなど。それらは人の存在なくしては意味を持たない。だが私の想像力と言ったってタカが知れている。帰国して自己満足の一篇の詩をものしたが、所詮その程度の代物だ。 この私の想像に血肉を与え命を吹き込み、現実の中国に生きてうごめく人々を目の前に見せてくれたのがこの「長江哀歌」である。三峡の目のさめるような美しい風景が何度も出て来て、それだけでもうっとりさせられてしまう。 ところで現代中国はグローバル化に翻弄され、深刻な格差社会の中で多数の暴力団を生んでいるという(岩波新書/興梠一郎著『現代中国 グローバル化のなかで』)。どの町にもチンピラが大勢いることだろう。そんな不穏な世相もしっかり描いていた。 ドラマチックな構成や高邁なテーマを売りにした作品ではなく、あくまでも中国の日常、と言っても三峡ダム建設によって今までの生活を壊されたり転居を強いられたりする人々の困惑や、解体工事に携わる男たちの人情の機微を淡々と描いているのが、かえって作り物めいていなくて清々しい。またさりげなく奇抜なユーモアを嵌め込んでいるところは憎いばかりだ。 エンドロールに北野事務所の名が出て来たのには驚かされた。
2007年11月16日
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「ALWAYS 続・三丁目の夕日」観て来ました。 CGを駆使して昭和30年代を再現した、人気コミックの実写化第2弾。 今回も夫婦50割引を使いましたので、1000円で150分近いこの映画は実にお得。 私はこの原作コミック読んでませんが、まあ我々昭和30年代に少年時代を送った者としては、たとえ東京と大阪の違いはあっても無条件に懐かしいのですよ。 私の生い立ち、小説家への夢、などなど、個人的に感情移入しやすい所もふんだんにちりばめられており、そして涙あり笑いありの人情喜劇。子どもの愛、若者の愛、そして大人の愛。前作同様、ファンタジックなエピソードも加え。 難しいことを何も考えず素直にスクリーンに身を委ねられる娯楽大作。久しぶりにウルウル状態で心が揺さぶられました。 今注目の朝ドラ「ちりとてちん」の貫地谷しほりちゃんがスト○ッパー役で出演。もちろん実際に舞台で踊っている場面はありませんからご安心ください。 もし前作を見逃した方は、レンタルで借りてでも観ておいた方がいいと思います。
2007年11月14日
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花や木に疎い者が珍しいものと言ったところで本当に珍しいものかどうかは解りかねます。この時期に、と言っても地球規模で異常気象が起こっている昨今、季節はどうでもいいことにしましょう。 遠目に見た印象では、朝顔と私には見えるのですが。でも朝顔が宿り木の如く他の樹木に絡みつき覆ってしまうことなんてあるのでしょうか。なるほど朝顔は蔓植物です。ですからどこにでも巻きついて伸び放題ということも解らないではないですが、細い棒や釣瓶ならともかく、4、5メートルもある木にねえ。 そこで、どなたかご存知の方にお教えを請いたいのです。これは果たしてあの普通の朝顔であるのかどうか。また、こういう現象はそれほど珍しいものではないのかどうか。よろしくお願いします。
2007年11月12日
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昨日は久しぶりに一人で面白いものを観て来ました。知人に教えてもらった、CGによる「銀河鉄道の夜」。KAGAYAさんの作品だそうですが、浅学にしてその方の名前も初めて知りました。 場所は大阪市立科学館。プラネタリウムの全天周スクリーンを利用しての上映(これだと自分も鳥になって一緒に翔んでるような不思議な感覚が味わえます)。 いやあ、美しい!! 大自然の美しさは何をかいわんやですが、人の手になるものでここまで美しいと感じたことは私の過去に一度もありません。そう断言してもいいくらい素晴らしい作品でした。 「銀河鉄道の夜」はもともとが美しい夢のような話です。読者がそれぞれに頭の中で描いているイメージというものもあるでしょう。でも、このCGはそれらを無残に壊すことなく、より普遍的なイメージにみごと昇華させることに成功した作品と言えるかもしれません。 夢のような美しい映像 それはまるで死後の世界のようで その世界に身を委ねているとき 私は本当に この世の者ではありませんでした あなたの近くで上映される機会がありましたら、ぜひ行ってみて下さい。(DVDが発売されていることを今知りました)(ちなみに奥さんを誘わなかったのは、青い画面が見れないのと星にあまり興味がない人だからです)
2007年11月10日
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今日はとても天気が良かったので、家に籠って読書やビデオで時間をつぶすなんてのはもったいないと、一人ふらりと山に向かいました。 子供たちが小さかった頃は休み毎に登っていた生駒山。ただし大阪側からだとけっこう急なので、山頂を目指すことはめったになく、いつも中腹で済ませていました。 しばらくぶりに登ったところ、体力が落ちてるのですねえ、麓に一番近い展望台まで行くのに何度も休憩を取り。でも行って良かった! 真っ赤に美しく色づいた樹が出迎えてくれました。 そして、その展望台から見降ろす大阪の街。 今日はここからすぐに引き返しましたが、そのうちもっと体力をつけて、さらに上の展望台まで登りたいものです。
2007年11月07日
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~華麗なバロックダンスとオリジナル楽器による音楽の愉しみ~と題された催し物に行ってまいりました。 場所は神戸の近くの御影、開場は「母の家ベテル」の教会。知人のビオラ・ダ・ガンバ奏者の所属するベテル室内アンサンブルの演奏会も今回で10回目を迎えました。ただし我々がこの演奏会に顔を出すようになったのは2年前からで、今回が3回目です。残念ながら今回はのっぴきならない急用のため知人は欠席でした。 バロックの生もつい最近聴きだしたばかりですが、今回のバロックダンスというのは初めて観ました。相当珍しいもののようです。そう言えば、ベルサイユ宮殿が舞台の映画などで貴族が優雅に踊っているのが、まさにこれでしょう。 私も大人になったもんだなあなどと妙な感慨に浸りながらダンスを見守っておりました。どういうことかと言いますと、若い頃の私ならきっと我慢できずに噴き出してしまったであろうような、ある意味滑稽なおもちゃみたいな踊りだったんです。それは決してダンサーのせいではなく、踊り自体が古風で取り澄ました貴族趣味そのものとも言える動きなのでしょう。 音楽だけだといつもちょっと長く感じるのですが、ダンスが入ると時間のたつのが不思議と早く感じられました。
2007年11月04日
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今日までだというので滑り込みで観て来ました、「パンズ・ラビリンス」。ネットでは、グロテスクで残酷という酷評が飛び交っておりましたが、チラシの美しさに惹かれてずっと気になっていた映画です。 ファンタジーというには確かに残酷、反戦映画というには子供だましっぽい。ホラーでもなく、ミステリーでもなく単なるスリラーでもない。けれど私はこういう映画もけっこう好きなんです。 子供だましっぽいとは言いましたが、先が読めそうで読みにくい、意外な展開にハラハラドキドキでした。 くれぐれも次のような方は観るのを控えた方が良さそうです。○他人の傷を見て、痛みが走る人○バッタ類の昆虫が苦手な人○大きな蛙が恐い人
2007年11月02日
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