大動脈弁狭窄症、閉鎖不全症とは

大動脈弁狭窄症と閉鎖不全症の図
狭窄と閉鎖不全症…二つを合併してしまった

大動脈弁狭窄症とは、大動脈弁が狭くなるために起こる疾患です。
弁口が大きく開かないため、左心室から大動脈(全身)に十分な血液を送り込むことができません。
そのため左心室の中の圧力が高い状態が続き、左心室の壁(心筋)に無理な力が加わって厚くなっていきます。
血管には十分な血液が流れ込まないため、血圧は低下します。
このような状態が続くと、やがてめまいや失神、息切れ、胸痛などの症状が出てきます。


大動脈弁閉鎖不全症は、大動脈弁が完全に閉まらないために起こる疾患です。
弁口が完全に閉じないと、大動脈から左心室に血液が逆流し、やはり全身に血液を十分に送り込むことができません。
無理して血液を送り出すため左心室に負担がかかり、やがて左心室が大きくなり、壁(心筋)ものびてしまいます。
このような状態が続くと、動悸、息切れ、呼吸困難といった心不全症状が現れます。


画像は 日本心臓財団 よりお借りしています。

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