Macとえいちや  in 楽天広場

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むかしまっこう さるまっこう



 私が 生まれたころの話です。

 大蛇伝説のあるところで うまれまして・・・。

でかくてふかい山に おやじは 肺がんと診断されて(のちに誤診と判明)仕事にいけず。お袋は 山に私を背負ってそのやまに 炭焼き用の木を切り出しにいってたそうです。

 仕事場について お袋が仕事をはじめると わたしは 籠のなかにいれられて、籠は 小高い丘みたいなとこの木に縛っていたそうです。ふとお袋が わたしのいる籠をみると いない!!

すわっ、蛇にでもつれていかれたかと 手に持ってたものも ほりすてて あたりを探したが 見えん。こりゃー、やまった。神隠しにおうたろーかと 内心おもいながら 少し下におりてきたと。

 ほいじゃら、少ししたの溝に頭から突っ込んで 足をばたばたしよるもんが みえたと。それが まだ 赤子のわしじゃったと。

ちくと おそかったら 息ができんようになって死によったぜ・・と 昔よう(度々)おふくろがいいよりました。

 まー、いろいろあってひとつになる前に 高知(シティーじゃ)にでてきましたが。これもたいへんじゃったのお。ま、この話は また。

 さて、大蛇伝説じゃが。親父(よたんぼのおやじも天国いったのお)から聞いた話をちくと書くきに まー 気長に よんどおせ。



 昔からつたわっちゅう話では このあたりには 人をまるのみするばあでかい蛇がおるそうじゃ。じゃから わりこと(いたずら)したりする子供には 親が 大蛇がくるぞー どうしよりゃ いうて さとしたそうじゃ。

 親父が 身近できいたはなしでは

 あるとき しりあいのひとが 山で仕事をしよって その大蛇におうたと ほんでもって 詳しい話は わからんが どうも頭まで 蛇にのみこまれよったらしい。そんで とおりががりのもんが いきあっときには いきもたえだえで たおれちょったと。高熱がが何日もつづいて 大蛇にくわれるーとか ぎっしり おーきな声で さけびよったと。何日たったか しばらくして その人は なくなったそうじゃ。

 もうひとつは その大蛇に 山でばったり 鉢合わせに なったひとが おって このおんちゃんも どこをどうはしったか わからんけんど なんとか にげかえったそうじゃが。それから一週間とか二週間とか高熱がでたそうじゃ。その間は ずっと 大蛇とおうたー、くわれるーゆうて すごかったそうじゃ。

 その人が 記憶がしっかりしてれば 話もきけるがとおもうたら どうも 高熱で そのときの記憶もはっきりせんしー、からだの調子もくずして しばらくたいへんだったらしいのお。

 まー、よたんぼの親父が はなしよったがやき、ようにわからんが、四国の山には まだまだ わたしらーの考えをこえるものが あるとは おもうのお。



 自分が うまれた家に いったのは はたちすぎてからじゃったねー。

 ここが おまんのうまれたとこじゃ いうて 親父が案内したいえには 親父の友達親子がすみよって・・・。年のころは おんなじぐらいのまー器量のえい娘が おったけんどー。おじんの好みのタイプじゃったが、もう嫁さんに行って 孫もできちゅうろうのお。

 このあたりは 坂もきついので 高知のほうから 幡多方面へ学校の先生が 転勤とかで あるいて いきよったら、もーえい しんだい(しんどい:つかれた)きに もうかえるちゅうて いうて新任地に行くのをやめて なきながら 下にくだって かえっていったそうじゃ。これは 有名なはなしで、今は そうなったらこまるので? きれいな道が ずいぶんと横にできちゅうきに、安心して国道をとおって 幡多方面にいっとおせ。





 これから また はみ(まむし)が 出てくる季節になるけん、山にいくひとは 気をつけとうせ。 

 腹もへったきに ここらで シティのモーニングとやらを

味見しに いくかのお。

 ほいじゃーのお。

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