[眠れない日の為の夢]





「随分、遅かったね。」

「・・・・・・。」
「そろそろ、ここに来ると思ってた。」

「・・・そう。」

「どうだった?今まで?」

「繰り返しの日々だった、ただそれだけだった・・・。」

「私は、ここで待つことしか出来なかった。何か得るコトがあったなら・・・」

「ううん、何も。ただ、死ぬのがイヤだった。」

「・・・」

「この世界に生まれ、そして死ぬ。そんな当たり前のことがイヤだった。」

「だから、ここに来たの?」

「逃げてるのは分かってる。もう、休みたい・・・」

「そう・・・なら、ここにいればいい。誰も咎めない。」

「・・・いつか、目覚めるならば」

「せめて、今一時の夢を。」

『おやすみ・・・』


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: