中華圏うぬうぬ歩き

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クリスマスだよ、香港に全員集合5日目-②


 ホンハムのバスターミナルでバスに乗った。香港のバスは乗車するときに、オクトパスカードをセンサーにかざす。ところが、Sさんのオクトパスカードがかばんの奥底に入ってしまったようで出てこない。Sさんかばんの中身を全部出して、やっと見つけ、センサーにかざした。
 旺角で下車して、女人街へ。途中「臭豆腐」の店があることを覚えていたわたしは息を止めて歩くが、Sさんは知らずに思いっきり息を吸ったらしく「げ~くさい!」と叫んでいた。
 女人街とは有名なナイトマーケット。時計やおもちゃ、ライターに衣類、雑貨や偽ブランドのバッグなどありとあらゆるものが売っている魅惑の場所で、わたしは香港に来るたび、女人街参りを欠かさない。
 しかし、今回は琴線に触れるものがなく、「つまんなーい」と言いながら歩いていたのである。しかし神はわたしを見捨てなかった。ついにステキなお店に出会ったんのだ。それはTシャツのお店。好きなサイズの好きな色のTシャツを選び、好みの絵のアイロンプリントを選んで、その場ででっかいアイロンでTシャツを作ってしまうというお店だ。つまりTシャツのセミオーダーとでも言おうか。
 さっそくおばちゃんと値段交渉だ。
 「1枚でいくら?」「50HK$。」「じゃあ、2枚買うからまけて。」「2枚なら90HKSだね。」「3枚なら、もっと安くなる?」「3枚で120HK$だ。それ以上はまけられない。」1枚40HK$になったところで、手を打つことにして、Tシャツとプリントを選んで、オリジナルTシャツを作ってもらった。おばちゃんの手際のいいことといったら。われわれの気が変わらないうちに、作ってしまえーと言わんばかり。
 さて、事件はここで起こる。いざ支払いをしようとして、わたしが120HK$準備したら、「ない・・・。」Sさんがつぶやく。「えっ、財布、ないの?」「うん・・・。」「落ち着いて、探してみなよ。」2人でSさんのかばんの隅から隅まで探してみたのだが、やっぱりない。
 わたし「すられたのかな?」Sさん「それはない。」わたし「お財布出したのって、レストランだよね。」Sさん「バスでオクトパスカード探すのに、かばんの中全部出したからそれかも・・・。」
 その財布には日本円にして10000円ぐらい。カードは何も入っていないのが不幸中の幸いだ。とりあえず、Sさんの分のTシャツ代はわたしが立て替えておいたが、これ以上買い物を続ける気にもなれず、それぞれホテルに帰ることにした。
 Dセットシービューホテル前にはフルーツパーラーのチェーン店「許留山」がある。そこで「金撈爽(マンゴーピューレ+マンゴーをさいの目に切ったもの+ゼリー+ココナッツミルク+グレープフルーツのような柑橘系の身をほぐしたもの)」を外賣してホテルの部屋に帰った。
 ホテルの部屋からは近くのアパートや遠くの香港島のビルの光がとてもきれいで、「この部屋にしてくれてありがとう。フロントのお兄ちゃん!」と心底感謝して眠りについたのだった。



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