そんでもってまるまる

そんでもってまるまる

音楽のある風景

音楽のある風景

さりげない毎日の、普通に交わされる、音楽な会話。


●5月31日(金) 曇り時々雨 “Back On The Block”

 10時半頃、社内便を出しに隣の部署に顔を出す。ここは男性ばかりのエロネタ天国…、じゃなかった、むさくるしい…、でもなかった、ええと…、まぁ、そういう部署。みんな気のいい人たちばかりなので、気安くお話ができる。たまたま殆ど出払っていて、Nさんだけが待機中だった。

 わたし「おはよーございます。社内便お願いしまっす」
 Nさん「はいはいどうぞ。ところで、最近はよいCDを手に入れていますか?」

 以前、どこかのレコード会社のCD割引セールで数枚買ったときに、「いいものお安くゲットだぜ!」と自慢しまくりヾ(^^;)、「最近、車でかけるCDがネタ切れで」と嘆くNさんに貸してあげたことがあるのだ。

 わたし「この間レンタルで、懐かしかったから “Back On The Block” 借りて来ちゃった」
 Nさん「クインシー・ジョーンズかぁ。また、渋いなぁ。うりこさんは、結構通好みですよね」
 わたし「てへっ(^_^;)。でも、 チャカ・カーン やTAKE6が参加しているから聴いているようなものだよ」
 Nさん「あっ、そっち系なんだぁ。」
 わたし「若い頃とか、周りがついてきてくれなくてカナシカッタんだよぉ」
 Nさん「そうでしょうねぇ。僕も洋楽聴いていると、周りがわかってくれなくて。」
 わたし「うんうん。じゃ、今度買ってきたら貸してあげるね」
 Nさん「楽しみにしてます(^^)」

 そういえば高校生の昔、レンタルもCDではなくLPの頃、通い詰めていた店のお兄さんに、 「ティナ・ターナーなんて、ずいぶん渋いねぇ。行く末が楽しみだねぇ」 とにこにこされたものだ。アレサ・フランクリンも ルーサー・ヴァンドロス も、考えてみたらレンタルLPで知ったわたし。
 しかし、いい年して、未だに「渋いねぇ」と言われると褒め言葉だと認識する、単細胞なわたし。

●2002年6月1日(土) “Happy Birthday”

 おたんじょうびごっこをしているまるまる( まるまる観察日記 2002年6月1日参照)を見ていて、大事なことを忘れていたのに気づいた。5月31日が誕生日だったえびおろしちゃんにおめでとうの歌を歌ってない!

 わたし「まる、おいで」
 まるまる「まーたん、なーに?」
 わたし「えびちゃんにお電話するよ」
 まるまる「なんでー?」
 わたし「えびちゃん、おたんじょうびだから」

 ここで、まるまるの瞳が「きらーん☆」と輝いたのを、わたしは見逃さなかった。すかさず、

 わたし「おたんじょうびには、何をするんだっけ?」
 まるまる「おうた、うたうの!」
 わたし「そうだねぇ。じゃ、いってみよっか。さんはいっ!」

 えびおろしちゃんの電話は、留守電だったので、まるまるが歌うまま吹き込んで置いた。

 「♪はっぴばーっでー とぅーゆー
   はっぴばーっでー とぅーゆー
   はっぴばーっでー でぃあ えびちゃーん
   はっぴばーっでー とぅーゆー♪ おめでとうっ!」

 翌日えびちゃんから、「すごく感激したよ、ありがとう!」とメールが入っていて、まるまるもそれを知るととても喜んでいたのだった \(^o^)/

●6月2日(日) “七色の風”(キンモクセイ)

 ライブから帰ってきてから、まるまるはMCを再現しろとうるさい。
 「キンモクセイのお話、してっ」

 …ううっ、今日は疲れた(>_<)

●6月3日(月) "Biggest Part Of Me"(Take6)

 日記を書いていたら、居間からTVの声が聞こえてきた。

 「日本最高のアカペラグループ、ゴスペラーズ…」

 またまたぁ、ご冗談を。
 ファンの方には申し訳ないけど、そんなご大層なもんかぁ?と、ひとりキーボードを打ちながら毒づいてしまった。SMOOTH ACEとか、他にもっときれいなアカペラやコーラス聴かせるグループはいくらでもあるでしょうに。
 そんなのより、Take6とか、圧倒的に良いのを聴きたいよなぁ、などとひとりごとつぶやいたりして。

 すると、
 「うりこさーん、Take6出てきたよ!」とうーちゃんの声。
 うそっ!?
 慌ててTVの前へ。

 大友康平が司会している、ゲストが他の歌手のカバーをする、という趣向の番組で、なぜかTake6が登場。名刺代わりに"Biggest Part Of Me"と、新しいアルバムから"Beautiful World"(ドナルド・フェイゲンの、ちょっと変わったカバーらしい)を歌っていた。
 まぁ、美しいこと美しいこと。ため息しか出てこない。
 うーちゃんは、演奏が終わった後、ぱちぱちと拍手。

 一度ライブに行ったことがあるのだけれど、見た目はむさくるしいお兄ちゃんたち(おっちゃんたちかも^^;)(でも、とても和やかであたたかなステージングでしたよ、念のため)なのに、歌声は夢の中にいるみたいに美しく、様々な表情を持ち、一瞬ごとに変化していく。あれほど自由でしなやかで若々しい芸術も、そうはなかなか無いだろう。

 ああ、機会が許すなら、また生で聴きたいなぁ。 


●2002/6/8  "LIBERTY"(吉田美奈子)

 まるまるが子守歌をねだる。
「みなこしゃん、歌ってぇ」

 そういえば、まるまるが生まれたばかりの頃、よく子守歌に歌ってたっけ、全然うまくないけど。

わたし 「難しいから、やだ」
まる  「え~っ(泣)」
わたし 「…わかった、母が悪かった。
     で、美奈子さんの、何のお歌がいいの?」
まる  「いばてぃ」
わたし 「…"LIBERTY"だな?」

 最近のまるは、わたしが歌うと、自分も覚えて歌いたくて、すごく集中して聴く。それも、追っかけて真似るように口ずさみながら聴く。
 しかし、"LIBERTY"は歌詞が英語なので、一生懸命真似るけど、意味がわからないこともあって、困った顔になる。そこで、出来る限りわかりやすい言葉で訳して説明する、当然我流だが。

わたし 「わかるか?」
まる  「うんっ!(元気な返事の割には困惑の表情、当然か)
     ままたんは、いばてぃ好きなんだよね?」
わたし 「うん、いちばん好きなお歌だ」
まる  「わたちも、いーっぱい、すきーっ。CD、かけて」
わたし 「1回だけだぞ」

 CDを小さな音でかけてやる。

まる  「ままたんと同じこと歌ってるね」
わたし 「当たり前だ、歌詞は完璧に頭に入ってるぞ、母は」
まる  「すごい、みなこしゃん、じょうずだね」
わたし 「当たり前だ、当代最高の歌い手だ」
まる  「あたりまえだっ(^O^)」

 曲が終わろうとしている。隣で寝息が聞こえ始める。
 いつか、自分なりに意味を捉える日が来るのかな、などとぼんやり考えながら、眠った。

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