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新型インフルエンザ、通常、診断には以下の経緯をとります。 『病院にいく→インフルエンザが鑑別にあがる→簡易検査をする→遺伝子(PCR)検査をする→報告される→集計解析が行われる→公表される』http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/d5fee3b79230b909510ba2b04218b645 先進国では、軽症例からみつかりだして、症例集積すれば重症例・死亡例が出だします。途上国では、通常は、軽い症状のうちは病院に行かない人が多く、重い症状があってからはじめて病院く人が多いのです。また、そもそも医療施設自体が少ない、医療関係者も新型インフルエンザが何かよく分からない、検査に問題があって検査できない、こういった事情のために、新型インフルエンザは、みつけずらいし、特に、軽症例を見つけられないのです。メキシコがそうだったように、重症例や死亡例が増えてくると、さすがにおかしい、ということになるわけですが。特に後発途上国では、 検疫体制もしっかりしておらず、ましてや、上記のように、検査や発見する体制に問題があります。気がついたときには、既に大流行している、という可能性があるので、後発途上国に住む方、要注意です。(先日、私の住む国の検疫を通った際、案の定、サーモグラフィーのモニターは誰も見ていませんでした。あるだけ、でしたし、検疫も簡素なものです。) 既に症例数の多い国においては、全数報告を止めています。アメリカでは、本日のところ、6552人確定ですが、10万人以上が感染していると推定されています。つまり、確定者の報告数は氷山の一角であるわけです。 ですので、感染者数自体は、当てにはできません。一方、WHOのインタラクティブマップ を見ていただくと良いと思うのですが、世界的に確定症例が発見されている国は増えてきています。後発途上国など、症例発見・検査体制に問題があって、「症例を見つけられない国」 に住んでいる方は、比較的信頼のできる周辺国の状況を参考にする必要があると思います。新型インフルエンザの疾患のみならず、後発途上国の人々は、プライバシーへの配慮がなかったり、誤解・盲信しやすかったりする傾向もあるので、こちらも要注意です。 現在、他国で確定した症例と同じ航空便にのっていた3名が、現在私の住んでいるある途上国に入国しているとのこと。 これ自体は、他国の大使館からこの国の保健省にしらせてきた情報なので、問題ありません。ですが、当地での反応というと、新聞に、”「 当局は、まだこのうちの2人を見つけられていない。 (実名・年齢入りで)この人たちは検査をうけるべき」” などと 公表されてしまっています。 どうやら、多くの一般の人は、「感染の疑いがある」 ということと「感染している」の区別が曖昧であるようです。この氏名と年齢を公表された人たちが差別的扱いをうけるのではないか、と心配です。 他国の事例ではありますが、「疑い例の載っているバス」に、投石がおこなわれた、などということも起こっています。http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20090523/20090523-00000013-ann-int.html 私の住んでいる国では、 以前の話になりますけれど、SARSが流行した際に、ある日突然、緑豆が市場からきえました。「まだしゃべることのできない赤ちゃんがSARSに緑豆が効くと、予言した」 という噂が流れ、恐ろしい勢いで人々が緑豆を購入したのです。 もともと、基礎知識がないところに、信じやすい噂がながれると、人々の行動が一揆にかわることがあります。このように、何かがきっかけで、人々が同じ行動に走ることがある点も、途上国では要注意だと思います。 現地の身近で信頼のおける複数の人に、「なにか新型インフルエンザ関連でニュースや噂があたら教えてね」 と依頼しておくと良いと思います。
May 24, 2009
意を過去の新型インフルエンザアウトブレークと今回のアウトブレークで大きく異なるのは、インターネットでの情報提供、収集が行われている点。いくつか興味深いとりくみを紹介します。 1. 厚生労働省がYou tubeを用いて予防策を広報私たちにもできる新型インフルエンザの身近な予防策現在のところ6万view, 意外と好評のようです。 2.神戸市の取り組み神戸市 新型インフルエンザに関する情報 一般的な情報提供のほかにも新型インフルエンザ対応 多言語電話通訳システム、多言語での相談窓口案内、既存の防災ネットを用いたメール・携帯メールへのアラート提供安全・安心情報の電子メールサービスのご案内(ひょうご防災ネット)→ 神戸市(安全・安心情報) 等行われているようです。 中でも、既存の安全・安心情報提供のためのメールサービスに、新型インフルエンザ情報を乗っけており、新型インフルエンザ用にあらたなシステムを作っているわけではないところ、また地域住民に特化した情報を送ることの出来る点が、効率的でエレガントです。 3.ネットで自動的に情報をあつめて地図上に示し、感染の兆しをモニターするシステム Health Map Influenza A (H1N1) Reports Global Health Monitor Biocaster ネットで新型インフル対策 キーワード集め「兆し」報告 Asahi.com 2009年5月13日によると、>英語、スペイン語、中国語など五つの言語を対象に、新聞社などがウェブサイトに掲載した記事やWHO、国際感染症学会などが出す情報を、感染症に関するキーワードを使って抜き出し、地図上に示す。(中略) ただこれらのシステムは自動的に情報を集めるだけ。最終的に人が情報を分析しなければならない。とのこと。しかしながら、この仕組みで新型インフルエンザらしき疾患を捉えたのは、4月1日とかなり早かったようです。
May 19, 2009
日本でも新型インフルエンザ 国内 ヒトーヒト感染 がみつかっており、現時点で、神戸の2つの高校の高校生8例が確定症例。別の大阪の高校でも、疑わしい症例が出てきています。 現在症状のある人がかなりの人数いそうであることがわかりだしており、集団感染の様相を呈してきています。積極的疫学調査といって、「感染の疑いがある患者が受診した医療機関から連絡を受けた保健所の疫学調査員が、12時間以内に、患者がどこで誰から感染した可能性があるのか、感染した後、どこに行き、何人と接触したかなど患者の行動を調査。患者の接触者リストを作る。 者の発病の日を起点に、その前日から発症後7日目までに接触した人たちがリストに掲載される。 その上で36時間以内に、リストに載った、二次感染の可能性がある接触者を最低1回は訪問。面談し、健康状態を確認する。症状がなくても、感染者と接触のあった日から7日たつまで自宅で待機してもらう。毎日、検温の結果を保健所に知らせてもらう ということにはなっているわけです。しかしながら、 これが実施可能、かつ功を奏するのは、感染の規模がある程度小さい時。 かなりの拡大になっているとこの作業自体を行うことが困難になってきます。 火事が初期消火が重要なのと、似ています。 今後、海外渡航暦があろうがなかろうが、もし、と思わず、インフルエンザ症状が群発する場合には、新型インフルエンザを疑うことが重要です。参考になる新型インフルエンザ情報のまとめを見つけました。岡部信彦 国立感染症研究所感染症情報センター長の講演をまとめたサイトです。感染症は ヒトからヒトに伝播する特徴上、 個人ではなくて集団での利益を最大化することを考えねばなりません。 ですが、集団の利益といっても、まずは個人の知識と行動から。こちらのまとめの一読をお勧めします。 あらたにす 新型インフルエンザの現状と対策 岡部信彦氏
May 16, 2009
アメリカの疾病コントロールセンター CDCでは、新型インフルエンザについての情報を Podcastsで 出しています。H1N1 Flu and Antiviral Drugs Clean Hands Help Prevent the Flu などがトピック。3分程度と、聞き易い長さでもありますし、英語の勉強を兼ねて、聞いてみてはいかがでしょうか?
May 4, 2009
連日、新型インフルエンザ確定症例のでる国が増えていますね、海外で働いている人、渡航が多い人は、外務省安全情報もまめにチェックする必要有り。 外務省 海外安全ホームページ退避勧告が出ている国渡航注意が出ている国 要チェックです。 住んでいる国だけではなく、退避の際の経由地がどうなっているのか、にも注意がいります。 在外邦人は、在留届をしおくと、大使館から外務省のお知らせが流れてきます。在留届を出していない方も、このサイトから見ることが出来ます。新型インフルエンザ 外務省の対応
May 4, 2009
新型インフルエンザが、どのように拡大してきているか、いろいろなサイトで 経時変化がわかるように、地図にされています。カーソルを動かすことで、日に日に拡大してくるようすがわかるのは、以下のサイトです。New York Times: Interactive Graphics -Tracking Swine Flu Cases Worldwide 確定と疑いが見やすく同心円になっていますBBC: Outbreak Map 確定症例のみ
May 3, 2009
New York Timesで、過去の流行病大流行についてまとめられていました。病気だけではなく、ある民族・人種が差別されたり、政治家や感染症対策実施者がスケープゴートになったり、と、まあ、いろいろなことが起こるものです。メキシコでは、今回の新型インフルエンザの対策 (感染予防のための外部者の面会一時停止)に関連して、刑務所で暴動が起こったとか。新型インフルエンザ対策を騙る、コンピューターウイルス、タミフルの偽薬、それを売ろうとするスパムメールの増加。現代らしい話です。特に途上国居住者は、流行病増加のみならず、流行病増加や、対策に対して発生するかもしれない、社会不安についても要注意です。当地の政治家は、「対策を取っているから、何ら問題はない」と言い張っています。もともと、不安定な状況にある政治家としては、問題がある、とは言えない事情があるのでしょう。 実は対策は取っておらず、問題山済みだったとしても、です。
May 3, 2009
私の住んでいる、ある南国では、サーモグラフィーを空港で使い出しました。が、機械がおいてあるのがメインで、運用は? まあ、いつものことではありますが、やっぱりか、です。それに、もともと、何の病気であっても発見ができないのが常なのですが、医療職スタッフであっても、「(新たな病は) われわれの国にはぜったいに遅れてやってくる」と、根拠のない自信。恐るべし、です。 一般の人に至っては、「(政治家が)この病気は、わが国にはやってこないといっていた」を盲信。 びっくりです。以前、SARSが流行した2003年にも同じ国にいたわけですが、突然ある日、市場から「緑豆」が消えました。SARSに効くという噂がながれ、多くの人が、緑豆を競って買ったためです。 基礎知識も乏しく、また、なぜ?と疑わずに信じやすいので、まずはいろいろなことがおこるのです。さて、こんな環境に住んでおりますと、自衛策を講じざるをえません。マスクの使い方、手の洗い方にはコツがあります。ニュースでマスクをつけている人を見ていても、効果的ではない使い方をしているひとがいます。また、マスクは捨てるときに、表面の側を触らないで捨てるのがコツです。こちらをご参照下さい新型インフルエンザ:こう防ぐ マスクは1日1枚、捨て方にも注意… 毎日新聞
May 2, 2009
アジア初の新型インフルエンザ確定症例が香港で出たそうです。ついに、アジアへ。 アジアの途上国では、症例を発見できない、検出能力が低い国も少なからずありますので、そういった国(特に途上国)に住んでいる場合は、自ら気をつけるしかありません。JOHAC 海外勤務者のための総合健康管理施設では、海外勤務者や、海外勤務者を管理する管理者向けの情報をだしており、海外居住者にたいへん参考となります。海外勤務者のための新型インフルエンザ対策Q&A途上国では、その国の保健省や政府を信じられないことも往々にしてありますので、日本よりも、自分の身は自分でまもる、と準備する必要があります。
May 1, 2009
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