ウタオドリ日誌

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<甘酢あんかけ生姜もち・その二>



ドラゴンの端くれなので、とても長生きなのだが
変なあだ名には失笑していた。
色々な事があるものだなと。

だが、ある大国のグルメ気取りな国王が
珍味として、甘酢の角に懸賞金を掛けたことから
すっかり話が変わってしまった。

山奥でだらだらと、隠遁生活を送っていた甘酢のもとへ
次々と、金目当てのニンゲンどもが押し寄せてきたのである。

甘酢は、始めこそドラゴンらしく
たどり着いたものたちには
重厚に、いちいち相手をしてやっていたのだが
何せ数に限りがない。

また、甘酢の住処はとても標高の高い霊山で
甘酢のもとにたどり着く前に
雪や土砂崩れ、凶暴なほかの生き物達から
ニンゲンたちはどんどん命を奪われていった。

特に甘酢は何もしていないのだが
いつの間にか、伝説のモンスターと呼ばれるようになっていた。

伝説なら、そうほいほいと姿を現すものでもないだろうと
友人ワイバーンの生姜に言われてからは
ダンジョンの最奥にある、
ワープポイントから行ける観光地で
ちょくちょく羽を伸ばしていた。



(つづく)

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