ウタオドリ日誌

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<甘酢あんかけ生姜もち・その三>


どんどん山にやって来ていた。

甘酢は、ニンゲンどもを、甘く見ていたのだが。
ある日、久々に根城に帰ってから
魔術で住処の山周辺を見て、愕然とした。

隣の山が、消えているではないか。

隣山は整地され、市が立っていた。
沢山の天幕とのぼりがたっている。
のぼりには、「凶悪!激辛竜まんじゅう」だの
「悲劇!激辛竜物語 第8シリーズ」などとある。

なんじゃこりゃーと、呆然としていると
友人の生姜がやってきた。

「うーむ、すごいぞニンゲンども」

物凄くひとごとな口調で言いつつ、生姜は腕を組んだ。

「あ、因みにこれは市で売ってた面白グッズな。
バカ売れだったぞ」

生姜は「これでラクラク攻略★ドラゴンバスター必須グッズ詰め合わせ」
と書かれた袋をほおってよこした。

中には、塩だのとんぶりの漬物だの花崗岩だの
金持ちの家にありがちな、大理石の灰皿だのが入っていた。

「なんじゃこるあーーーーーーー!!!!」

ニンゲンってわけわかんねええええ!
と、心の底から思った甘酢、1288歳オス。
どうしましょう。



(つづく)

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