おばはんの体育な日々

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第13回四万十川ウルトラマラソン(07)

第13回 四万十川ウルトラマラソン


 <日時> 平成19年10月14日(日) 曇り、少し小雨

 コース図および高低図は、 昨年の今大会レポート をご覧ください。 

 <結果> ゴールタイム 10時間33分12秒(NET 10時間32分18秒) 

 <順位> 女子 14位/129人中

     女子年代別 5位/41人中

 <10キロ毎のラップ> 
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 昨年との比較になっています。今年のラップは取り損いなどいろいろあって、だいたいです。合計してもゴールタイムになりません。

 100kmウルトラマラソンは生涯3回め、四万十川は昨年に続いての挑戦だ。今年も抽選に幸運にも当選したからには、目標に向かって走りきらなければならない。
 目標は、公にはサブ10.5(内心はちらっとサブテン)。今年6月のにちなんおろちでサブ11を達成できたとき、この山岳ウルトラが10時間台で走れたのだから四万十川はもっと上が狙えるんじゃないか、と思えたのだ。この目論見が甘かったことは後に身をもって知ることになるのだが。


※前日出発から就寝まで 

 出発の3日ほど前から左腰に違和感があり、いくらか不安ではあったが、普段のジョグではさほど痛まないし、とりあえず意欲満々で家を出た。

 昨年と同様、自動車でドライブだ。これも昨年と同様、運転手にいつもの友人を頼んだ。遠征に行けるのはこの友人がおればこそ、彼女にはずうっと足を向けて寝ていない。
 昨年家から受付会場まで約6時間かかったので、午前10時半に出発した。

 途中、高松自動車道<津田の松原SA>でお昼休憩。セルフのうどんを食べた。エビのかき揚げをトッピングして420円、ネギ、ショウガはただで好きなだけ入れられる。だからといって山盛り入れたのでは食べられませんが。

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 高松自動車道から高知自動車道で須崎まで、それからは国道56号線で四万十市へ。須崎の道の駅で、四万十特産のしょうがを買った。

 受付会場到着は3時すぎ。
 受付終了後、宿泊地確保のためちょっとうろうろ。車中泊の予定だが、できればテントも張りたかったので、かねてよりの第一候補地であった大会駐車場になっている中村高校のグラウンドを選んだ。グラウンドの隅に駐車してテントの設営。友人から借りてきたワンタッチで広げられる簡易テント、お値段は意外に安いらしい。今夜のネグラ完成だ。テントの中は充分2人寝られる広さがあるが、私は朝早く起きなければいけないしで、車とテントに一人ずつ分かれて寝むことにした。

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 ネグラが出来上がってちょうどよい時間になり、前夜祭に向かう。駐車場から前夜祭に向かう男性二人と一緒に歩いて商店街の前夜祭会場へ。昨年は参加できなかったので、楽しみだ。どんなものがいただけるのかなぁ。

 会場に着いたのは5時に15分くらい前だった。前夜祭開始前の会場風景。並んでいる料理は開始後30分もしないうちにみんななくなった。

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 始まる前に ハリーさん と再会。 バン-マスさん は遅れるらしい。

 ハリーさんが命を賭けてもらってきてくれた、鮎雑炊、エビ入りそうめん、おでん、そしてカツオのたたき。お腹一杯いただきました。

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 ずいぶん遅れてバンマスさん到着。宿からのバスが道を間違えたらしい(そんなことあり?)。

 ハリーさんは「準備不足だけど、走りぬく」。
 バンマスさんは「キロ5分で入り、サブテンを狙う」とおっしゃる。
 私は「キロ6分弱で押していく、追いつきまっせぇ」。このときは本気だった。
 3人で翌日の健闘を誓い合って別れた。

 商店街の出口のスーパーで翌朝の朝食用の食料を買って、駐車場へ戻る・・・ハズが道を間違えたらしくていつまで歩いても着かない。もう暗くなっちゃったから、って単なる方向音痴なだけなんだけど。道沿いの牛乳屋さんで道を尋ねて教えてもらったら、「明日頑張ってね」と言って、コラーゲン飲料を2本もくれた。四国の人は親切だ。

 無事に駐車場まで戻り、近くの銭湯「平和の湯」へ。

 懐中電灯の灯りのもとで、翌日のゼッケン付けやら、持参する荷物の用意などを済ませ、寝袋にもぐりこんだのは9時ごろだったろうか。なかなか寝られないけど、それも想定内。道を通る車の音がよく聞こえる中、それでもいつしか眠りについた。

 決戦(いつのまにか Magnum160411さん の言うとおりバトルになっている)前夜は更けてゆく・・・。


◎起床からスタートまで

 2時半ころに目が覚めた。曇ってはいるようだが、雨は降っていない。
 グラウンドのトイレで洗面して出てくると、盗難防止用のアラームが鳴り止まないで困っている車に呼び止められたが、そんな最新鋭のメカのことはさっぱりわからず、お役には立てなかった。
 暗い中で着替えと朝食を済ませ、スタート会場行きのバス乗り場に歩いて向かう。

 乗り場にはすでにバスが待機していて、乗り込む。次々にランナーたちが乗り込んでくる。満席にはならなかったが3:30の時間になったので出発した。約20分で蕨岡中学校着、まだ人は少なく閑散としている。

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 このスタート会場にも、更衣室が完備されている。女子は校舎内を使えるので、次回からはここで着替えたらいいなと思った。暗く狭いテントや車の中より快適そうだ。荷物の準備や洗面もここのほうがよさそう。

 トイレに行ったり、ストレッチしたり、知り合いがいないかウロウロしたりして時間を過ごすが、楽天ランナーさんや知り合いは見つけられない。レース前の補給にカステラとヴァームを飲む。左腰の違和感は取れていない、やや不安。
 この時点では雨は落ちていないが、予報の降水確率は高いので、雨よけのビニール袋を携帯することにする。カメラも防水仕様に。

 スタートのウェア--長袖のシャツ(CW-X)、長いタイツ(CW-Xプロモデル)、5本指ソックス、帽子。
 ウェストポーチの携帯品--パワージェル2本、梅丹、芍薬甘草湯(痙攣防止薬)、デジカメ防水ケース入り、ビニール袋。

 開会式が終わり、荷物を預けてスタート地点へ向かう列に加わる。ここでJogNote友達のgenimiさんに会い(彼女は東京から初ウルトラ参戦)、健闘を誓い合う。
 更に、24時間リレーで個人の部優勝のまゆみさんに会う。ウルトラ14回目の鉄の女だ。幸先いいかもしれない。

 5:30スタート!

★スタート~10km 60分

07simantocandleroad.jpg スタートラインまで約1分。
 暗い道を、松明が明るく照らしてくれる。
 路上に並べられたろうそくの灯りが幻想的だ。このあたりはランナーが詰まっていて立ち止まることが出来ず、走りながら撮ったので、こんな写真になっちゃいました。
 山に向かってだんだん上り。
 空からは霧のような雨が少し落ちる程度。

 エイドはほぼ2.5km毎、最初の頃は給水のみ。

★10~20km 61分

 だんだん坂が厳しくなってくる。15kmからは相当な急坂だ。
 昨年こんなに急だとは感じてないのはナゼだろう。遅いペースだったからか。

★20km~30km 55分

 20km過ぎで峠、エイドで給水と梅干を補給して、下りに入る。
 この下りもかなり急だが、ここで飛ばすのは自殺行為らしいので、抑えて走ったつもり。
 下りに入ったところで歩いている「タカちゃん」を追い抜いてしまった。もりもりさんに「この人についていったらサブテンできる」と聞いていたのに、目標を失った気分になった。
 道沿いには湧き水があちこち湧いていて、カップもついて自由に給水できるようになっている。

★30km~40km 59分

 山を出て、清流四万十川が見えてきた。ここからは最後まで四万十川沿いに走る。
 この間、急におなかが痛くなってトイレタイム。しっかり出すのに3分を要した。

★40km~50km 57分

 四万十川の対岸に60kmのスタート地点、こいのぼり公園が見えてきた。
 42.195km地点はだいたい4時間とちょっとで通過した。
 「スズメバチに注意」という看板があり、スタッフの方が箒を振り回している姿を目撃した。自然の中のレースはそういう危険もあるんだ。誰も被害に会わないことを祈りながら通過。
 昨年はこの区間で60kmの先頭集団に抜かれたが、今年はまだ来ない。

★50km~60km 58分

07simanto1.jpg 四万十川名物沈下橋を渡って戻ってくる。橋がすんだら上りだ。距離は短いが傾斜はきつい。
 この坂はこんな感じで何とか上っていく。
 この坂が終わったあたりだと思う、60kmの先頭集団に抜かれた。 ちょっぱーチョッパーさん もその集団に入ってた。後姿にエールを送ったつもりだけど、あっという間に彼方へ行ってしまったから届いたかどうか疑問である。

★60km~70km 74分

 60km前後あたりから、脚の動きが悪くなった感じがする。
 オカリナを吹く男性が今年も応援してくれていた。曲名は・・・なんだっけか。写真は撮り損ね。 

 レストステーション「カヌー館」に到着。着替えなどの入った袋を受け取ったが、着替えはせずそのまま返却した。給水、梅干、缶詰ミカン、クリームパンをいただいて、レスト6分で出発。

 レストSを出る途中に「あと38km」の標識。

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 昨年はこれを見た瞬間に溜息が出たが、今年もこれを見てから尚いっそう脚が止まった気がする。これから先は長く辛い38kmになりそうだ。

★70km~80km 68分

 ますます脚が動かなくなった。
 エイドで立ち止まって水を飲み、何歩か歩いて、走り出そうとすると左膝が痛むようになった。痛い腰をかばって走っていたために膝に負担がきたのだろうか。痛いなりに走っているとそのうち麻痺するのか痛みは感じなくなるので、以後2.5km毎の給水はなるべく止まらずに、ゆっくりだけど走りながら行うことにする。

 この頃から無性にコーラが飲みたくなってくる。前を走っていた女性ランナーが、自動販売機に止まって何か買ったようだ。その手があるんだぁ。来年からは小銭も持って走ろう。

★80km~90km 72分

 80kmのエイドは止まらず通過、81km過ぎに有名な私設エイドがあるからだ。ここは止まらないわけにはいかない。

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 到着すると冷たいお絞りをくれる。
 公のエイドには置いていないコーラをもらう。どうしてウルトラのコーラはこんなに美味しいのだろう。
 四万十川の川エビの焼いたの、甘く煮たの、お刺身、ヌタ、などごちそうがいっぱい。おはぎもひとついただいた。
 テントの下にビールの樽が置いてあるのが見える。去年も思ったけど、ここでビールを飲んだらこれ以上の幸せはないだろう・・・いつかそういう日が来るかしら。
 もはやサブテンは当然、サブ10.5もほぼ諦めていたが、長く休むともう走れない気がして、ここの休憩を4分に抑えて通過した。

 90kmぐらいで、雄大な四万十川が迎えてくれる。立ち止まって写真を撮ったら、やはりあとが辛い、止まらず走るしかない。

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★90km~ゴール 68分

 最後から二番目も、最後のエイドもほぼ止まらず通過。
 ほとんど脚が上がらず動かないが、ツりそうな感じはしない。
 四万十川西岸をゴールに向かってひた走る。多分ここでウォッチを誤って止めてしまったようで、タイムが全くわからなくなった。わかっていてもこの走りしかできないのだからたいした差はないとは思うが、サブ10.5も多分だめだろうなぁ。
 沿道の応援の方々は「お帰り、お帰り」と言ってくれる。ゼッケンから名前を呼んでくれる。
 住宅地に入り、最後の坂。昨年は全く走れず半分以上歩いてしまったが、今年は歩くとその先走れないので、無理から全部走った。99kmを過ぎて下り。曲がりくねったコースを下りていく。今年は紙吹雪がない。

 ゴールのグラウンドに入った。足は攣らない。前後にランナーはいない。思い切り両手を上げてゴール!

07simantogoal.jpg いいゴール写真が撮れたかな。
 ゴールを通過するとき会場の時計を見たら、10時間33分台だった。

◎ゴール後

 ゴールすると、完走メダルをかけてくれて、アイシング用の氷袋とドリンクをくれる。椅子に座らせてもらい、若いおねーさんがチップを外してくれ、靴紐を緩めてくれる。汚い足もとにそんなことをしてもらうと、ありがたいけど申し訳ない気持ちで一杯になる。去年もそうだったっけか。

 ゴール地点では、駄目押しのように、梅干とアンパン、チョコレートをいただいた。

 会場で一応あたりを見回して、知った顔がいないか探してみたが、一度も後姿が見えなかったバンマスさんも誰も見つからなかった。
 荷物をもらって出てきたら、同行の友人が待っていてくれた。
 今年はほぼ普通に駐車場まで歩いていって車に乗り、昨日と同じ「平和の湯」で汗を流し、すぐ帰路についた。

 帰り道すがら、メールで、バンマスさんが初ウルトラでサブテン達成の偉業を成し遂げたこと、ハリーさんも目標を達成したことを知った。

 高速道路に乗って、南国SAで夕食「カツオのたたき御膳」。
 それからは、うとうと寝ているまに10時半に家に着いてしまった。

※総括

 3回目の100kmウルトラ、ほとんど日の照らない曇り空は最高のコンディションと言えたが、あわや目論みのサブテンはおろか、大目標のサブ10.5もあと3分で届かなかった。
 最後まで故障せずに走りきれたし、一応100kmの自己ベスト更新は成し遂げたので、そんなに悲観する結果でもないとも思うが、目標が達成できなかったのは、やはり悔しい。
 この先、更にタイムを縮めて目標を達成するためには、エイドやレストでの短縮はこれ以上大きくは望めない、前半に貯金を貯める方法もキロ5分前半で行くのは無理がある、となると、終盤の落ち込みをいかに少なく抑えるかにかかっているようだ。
 課題ができた。「70km以降止まらない脚作り」

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 今年の完走メダルと参加賞Tシャツ。
 完走タイム入りフィニッシャーTシャツの購入は、晴れてサブテン達成のアカツキまでとっておくことにした。永遠に買えないかも。



 最後に、大会スタッフやボランティアの皆さん、沿道で応援してくださった皆さん、参加ランナーの皆さん、すべての皆さんおかげで、楽しく走りきることができました。心より御礼申し上げます。


 約1ヶ月後、記録集と一緒に送られてきた完走証。
 できれば写真はもう少しアップにしてほしいです。

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