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おばはんの体育な日々
鳥取マラソン2010
鳥取マラソン2010
日時:平成22年3月21日(日) 天候:強風、雨、アラレ、雷も
ゴールタイム 3時間28分39秒 (NET 3時間28分31秒)
ラップ(5km毎) (0.08) 23.51 22.46 23.57 24.01 24.20 2428 27.46 25.08 12.18
コース図は、昨年の
鳥取マラソン2009レポート
をごらんください。
昨年の鳥取は自己ベスト更新の会心のレースだった。
今シーズンはコースベスト続出で好調を維持している。鳥取でもコースベスト、すなわち2年連続の自己ベスト更新を狙って前半から突っ込む作戦だ。
前日の土曜日は強風が吹き荒れ、翌日のコンディションが気になる。予報では曇りマークに風速は6~7m、暑くなってくれるなよ、とひそかに雨乞いを続けた。
鳥取自動車道の半分開通のおかげで、寒くても多分峠越えの心配がないのは助かる。
<スタートまで>
昨年と同じ早朝4時半に家を出た。
せっかく(前祝いに)昨夜炊いたお赤飯のおにぎりを持って出るのを忘れた。幸先悪し。おこわは必要なので、高速に乗る前のコンビニで調達した。
中国自動車道走行中に夜明け。お日さまがぼんやり黄色くて、フロントガラスも黄色く埃だらけになっている。黄砂のようだ。鳥取まで行けば多分黄砂はもっとひどかろう、空気が悪いのはイヤだなぁ。
粟倉から河原まで昨年開通した志度坂峠道でトンネルだらけの道をすいすい。1週間後には残りのルートも供用開始で、作用から鳥取までつながることになっている。来年からは鳥取がいっそう近くなるな。
大昔、フェリーに乗って海を渡り、何時間もかけて雪の峠を越えていた頃と比べると、隔世の感がある。
鳥取に入ると雨が落ちてきた。雨乞いが効いたか。
道中は超スムーズに会場近くまで到達した。
駐車場はすでにほぼ満車状態、正規のスペースは見つからないので、縁石と白線の間の空間に無理やり入れて駐めた。隣の車との間は40cmくらい、車中で準備をされていたランナーさんはえらく怒っておられたけど、降りられるのだからそんなに言わなくてもいいのでは。反対側の隣の車との間は1m以上空いてたし。
受付し終わったのは7時半ころだったか。
受付を済ませ更衣、赤飯おにぎりの朝食を摂り、バナナを食べた。
更衣室は競技場内の女子更衣室。参加者倍増で更衣室に至る通路は人だらけだったが、室内はランナーはまばらでゆったり更衣できる、トイレもたくさんあって並ばなくていいし、シャワーも完備している(シャワーを使うには受付でコインを購入する必要があるらしいが)。
ウェアは、長袖シャツに長タイツ(CW-X)、いまだ撃沈のない縁起のいい組み合わせ、黒のキャップに冬用手袋。ウェストポーチに、パワージェル1本、塩キャラメルと塩飴、痙攣対策とお守りの芍薬甘草湯。
外に出てストレッチとサブグラウンドで軽くアップ。この大会はスタート直前に整列すればいいので、それまでイヤでも充分アップできるのだが、雨がけっこう降っているので早々に切り上げた。
写真はスタートゴールのスタジアム。
防寒防雨用のビニール袋をかぶって外に出たところで
たくろう69さん
に遭遇、健闘を誓い合った。
1時間間隔の目標タイム別のプラカードに従って整列、あくまで目標だから今年も「目標3時間」の中ほどに並んだ。ここでもりもりさんに遭遇、雨の日に重宝するとビニールのオーバー手袋をくださった。このときはまだ強気、5キロを23分半で入ると宣言してしまう。
9:00 スタート。スタートロスは今年も8秒。
★0~5km 23.51
スタートしてすぐ、桂見大橋の上はえげつない向かい風、雨も混じってとても前をむいて走れないし、呼吸が苦しい。このままいくととラスト2キロが強烈な向かい風ということになる。ここで早くもベスト更新はありえないと悟った。西に、湖山池南側湖畔の道を吉岡温泉方面へ向かう。
当然ながら序盤の5キロで宣言より遅れてしまった。23分で入ると言っていたもりもりさんも目の前に見える。
★5~10km 22.46
折り返して来た先頭集団、すぐにたくろうさんとすれ違う。さすがに速い。
ほどなく
mk_r44さん
ともすれ違う。
5km過ぎで折り返し、折り返すとそこは追風、楽に走れる。もりもりさんを追い越し先行したのはこの辺だったろうか。東山でお会いしたhiroさん、
かなんぼさん
ともすれ違いエールをいただいた。
桂見大橋をわたり、10km手前で左折して鳥取大学方面へ。
雨が降って寒いが、各エイドではドリンクを欠かさずにいただいた。エイドでは雨も降るし強風で紙コップが飛んでしまうようで、スタッフの方々はたいそうご苦労されていた。
★10~15km 23.57
鳥取大学を左手に見ながら北上、左折して線路沿いを西に、西向きになるときっちり向かい風だ。アップダウンも少々あってなおさらきつい。風よけのために集団の中で走りたいが、周りのランナーとペースが同じにならなくて、油断するとすぐに人間距離が空いてしまう。ここでかなり体力を消耗したみたいだ。
うら若きころ教育実習をした高校の前を通り、鳥取大学正門前を通過、学校から寮まで酔ってフラフラ帰った道を、ひたすら走る。この頃雨が上がってニカっと日が照って来た瞬間があり、着ていたビニール袋とビニール手袋を脱いだ。これが失敗だったかもしれない。
この区間で、青襷を渡したクロさんに追いつかれた。すぐに先に行ってしまわれて追いつけなかった、と思っていたが、タイムからするといつの間にか追い越していたようだ。向かい風で下を向いて走った区間が長かったから、気がつかなかったのでしょうか。
線路をまたぐ陸橋の上が15km。
★15~20 km 24.01
左折して湖山池沿いを南下。相変わらず雨は強まったり弱まったり、一時止んでみたり。
20km手前で右折して、路面の凹凸のある農道に入る。ずうっと先まで見通せる直線道路、ただでさえ気持ちが折れそうな道なのに、向かい風が辛い。
★20~25km 24.20
この辛い農道の終わりごろが中間点。こんな強風なのに昨年と同じ1時間40分台で通過した。ちょっと驚き、もしかして夢はまだ捨てずにいけるかも、という気になる。 中間点を過ぎると上りになって、吉岡温泉をぐるりと外回りする。上りは上りだが、距離が短いのでさほど辛くなく通過。
吉岡温泉の入口が25km。ここでウェストポーチから塩キャラメルを出してひとつ食べる。手がかじかんでこの作業が辛い。
★25~30km 24.28
一度通ったコースをもう一度通り、ゴール地点の競技場を通り過ぎる。ちょうどトップの選手が競技場に帰ってきたところだった。
坂を上りきったところが30km地点。もう24分を越えている。
★30~35km 27.46
右折して南西方面へ向かう。わずかだがずうーっと上りなのだが、上りかどうかもわからない強烈な向かい風が襲いかかる。これが5kmも続くと思うと、もうタイムはどうでもいい、ただ完走のみが目標になる。昨年とほぼ同じ地点でたくろうさんとすれ違った。たくろうさんのタイムを計算する余裕は今年はなかった。
mk_rさんともすれ違う。ほとんど下を向いて走っているのに、気がつけてよかった。
この区間だったか、雷鳴を数回聞いた。ランナーに落ちたらどうなるのだろうなどと、考える余裕はない。
折り返しの手前で35km、キロ5分半をも越えた。
★35~40km 25.08
折り返すと逆にわずかに下りで追風、急に楽になって蘇った気がしたが、脚は思うように動かない。これまでの風との闘いで体力を使い果たしたようだ、キロ5分を切れない。
おご-けんさん
が大きく手を上げてエールをくださった、元気が出た。
もう手がかじかんでキャラメルを出すことはできず、エイドではバナナを一切れいただいた。
★40km~ゴール 12.18
左折してあと2km。曲がったとたんに、これまで最強の向かい風。雨が強くなってきて、アラレも混じってきた。前から地面と平行に降ってくる。顔に当たるアラレが痛い。わずかな上りが辛い辛い。路面は水浸しで、シューズの中も冷たい水浸し、足の先が凍えるようだ。必死に脚を動かすが、フトモモも凍えてきてまるで動きが悪い。
坂を上りきって、ゴールまであと1km。
下りになってもアラレは降り止まない。競技場入口の坂は川のように水が流れている。競技場に入ってトラックさえ水浸しだ。バチャバチャと水しぶきを上げながら最後の1周、向かい風からは開放されたが、もうラストスパートなんかする力は残っていない。ただただゴールに向かって淡々と走るのみ。ゴールにたどり着いたときは心底ホッとした。
写真はゴール手前、白い点々はアラレです。
<ゴール後>
水をもらい、バナナとチョコパンをひとついただく。できれば熱いお茶が欲しかったなぁ。
すぐに完走証をもらう。3時間28分39秒、30分を切れたのは上出来でしょう。昨年より5分落ちだが、一般女子5位入賞だった。
歯がガチガチ勝手に震えるいくらい寒いので、すぐに更衣に向かった。更衣室に向かう通路で「カニ汁は終了しました」というアナウンスを聞いた。あったかいカニ汁をいただきたかったわぁ、残念至極。
どこもかしこもかじかんでいるので、更衣はひと苦労。やっとのことで着替え終えたときには、表彰式は終わってしまっていたが、賞状とメダルをいただいた。副賞はらっきょう。
昨年はアクエリアスの大箱だったのに、順位がひとつ下がった差は大きいみたい。実はらっきょうは苦手なんです、ごめんなさい。
ゴール後はたくろうさんには会えず、今年も入賞されたかなぁ。
帰り道、鳥取自動車道の粟倉ICを降りたところの「あわくら荘」で入浴、「あわくらんど」で腹ごしらえして帰った。
※ 総括
毎回自己ベストを目指して臨む鳥取マラソン、今年は天候に阻まれたカタチで終わった。あんなに吹かれたのでは、失速は免れられない。終盤にはアラレのおまけまでついて、マラソン人生で最高のコンディションだった。あの天候の中、30分を切るタイムでゴールできたのは上出来であった。
今後は悪条件でも走りぬける自信が出来た、あとで思うといい経験ができたと思えるかな。
あの悪天候の中、ずぶ濡れになってともに戦ってくださった、すべてのスタッフ関係者の方々には、心から感謝申し上げます。
今年の参加賞、Tシャツはなくなって、プラスチックのタンブラー・おせんべい・タマネギ茶などがエコバックのような袋に入っている。RUNNETの大会評価で「参加賞がお粗末すぎる」と書いている人があったが、年々しょぼくなっているような、不景気の影響でありましょうか。
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