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ゲームオーバー


捨てる気にもなれなくて、十年以来にやってはみたが
何故だか敵が強くなってて、ゲームオーバー三回目
あぁまるで、今の状況みたい。

どこかへ行った父を追い、仲間もやっとできたのに、つまらぬことで喧嘩して、一人ぼっちのよろいがぽつん

これで勝てたらもしや私は、今より強くなれるかな?
これで負けたらもしや私は、死んで楽になれるかな?

そう簡単にも死ねないで、そう簡単にも勝てなくて、やっぱり瀕死のゲームオーバー。

「それなら一人で強くなって、どんどん敵を倒そうよ!」

心の奥で聞こえる声の、そのとおりに動きたいのに、目からあふれる噴水で、歪みがかかって間違いばかり。

それでもゲームは終わらない。永遠にあるコンティニュー。
セーブデータはひとつだけ。進んだ分だけまめにつけ、それなら忘れることはない。

コントローラー握ったままで、プルプル震えて泣いている、おろかな自分に勝ちたいの。
現実見据えた目はそのままで、ただ突っ立って泣いている、そんな自分に勝ちたいの。

それならやることは決まってる。

プルプル震える手を使い、プルプル震える足使い、あなたのところへ行かなくちゃ。
どんなに時間がかかっても、倒せない自分に勝ちたいの。
血を見るのが怖くって、強いと思い込んだ敵を、倒す勇気がなかったの。

震えても、ぐちゃぐちゃの顔になっても、あなたのところへいかなくちゃ。
勇気はとってもしぼんでるけど、ゲームオーバーのままだけど、
ゲームみたいになりたくないの。私の最後の悪あがき。
あなたのところへいかなくちゃ。

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