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ダイアリー-夢


 そろそろ夏も終わる。
暑いのより寒いほうがすきな私にとって、この時期は1年の中で最も気に入っているので、夏が終わろうと寂しくもなんともない。
 今日もトオコちゃんはハブられていた。でも今日はトオコちゃんが何でハブられているのかやっとわかった。
長年のハブられ生活で、彼女の性格は大分暗くなってしまったのだ。
そのせいで彼女には今の環境を変えようという「ヤル気」や「勇気」がそがれてしまった。
だから、彼女の性格を変えたがる奴がいても、彼女からは近づかない。もし相手から寄ってきたとしてもそれを好意と受け止めない。
そして相手のヤル気もそがれ、結局彼女はずっと一人になるのだ。
 改善には、病院でも行くしかないのだろう、かわいそうに。
 今日もヒトコはトオコちゃんをいじめ、かわいい、いや愛想いい笑顔で私たちに話しかける。
私はというと、それを少しだけ愛想いい顔で見て、トオコちゃんの靴を見つけて、ヒトコに気さくに話しかける。
いつもかぶっているこの仮面は、外れそうにないな。
しつこい奴が現れて、私も疲れ果てたとき以外。

 功治と唯子が帰ってるのを見つけた。顔をあわせるだけでも気まずいし、私としても相手としても最悪なのでそのままずっと遠くを気づかれないように歩いて、40分でやっと家に着けた。
キスするのはいいけど、そのまま素早くHに突入しようとする功治には、彼女を思いやる気持ちはないんだろう。かわいそうに。

 今日もカウンセラー室にきたものの、相談しないで雑談だけに済ませてしまった。相手が気づかないのは、私が何も言わないから。私が言わないのはなんでだか分からない。そんな自分の一部分が、最高に、大嫌いである。

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