2006/06/22
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長いですけどおつきあい下さいませ(汗)




「▽」の意味はすでに述べたとおりですが、
この世ではないあの世からくるという方向とそれを受け止める器の形である「▽」が
水晶が溶け消えていく課程である蝕像として現れる偶然。

そしてもうひとつ。

「▽」と対称のイメージである「△」が組み合わさると、
イスラエルの国旗にも使われている六芒星となります。
上と下、正と負、生と死、男と女。相反するイメージをひとつにしたこの図形は
陰と陽の統合 であり、 「調和」 「完全」 であり、
西欧の伝統では 天空=大宇宙の諸力を制御する鍵 として用いられます。
同じく呪術的意味の強い五芒星(☆)が上下逆になると意味を変えるのに対して、
六芒星は上下を逆にしても形が変わらないために、普遍の大宇宙を示すというのです。

さて、水晶においては面の形は、別の図形のアウトライン(シルエット)であることがあります。
エジプトの女神イシスの象徴であったシリウス(☆)は五角形、
十字軍のテンプル十字のアウトラインはグラウンディング・フェイスの八角形でした。

六芒星のアウトラインは六角形。
そう、言うまでもなく水晶の基本スタイルである結晶の断面の形
です。

六角形の結晶を持つ鉱物は他にもいろいろありますが、
地球上に多く存在する石英の結晶であり、

六角形であるというのは、とても印象深い偶然です。

これを単に偶然とするのではなく、
まさしく大地の結晶である水晶が、宇宙と調和を意味する六角形の形を持ち、
それが溶け消える際に、この世ではないあの世からくるという方向と
それを受け止める器の形である「▽」を浮かび上がらせる。


私は、トライゴーニックに「死」という、
一見恐ろしいイメージが付加されているのを不思議に思いました。

なぜ、「死」なのか。

ここに水晶の六角形が調和と宇宙であるというイメージを重ね合わせると、
この「死」が、個人の「死」を意味するものではないような気がしてきました。
「イシス」や「グラウンディング」について考えたときにも思いましたが、
石のメッセージ(と考えられるイメージ)は、対個人(石の持ち主)に向けられたものというよりも、
むしろもっと大きなものではないでしょうか。

「調和」「宇宙」を意味する形を結晶に持つ水晶が、
溶け消えながらその身に浮かび上がらせた「死」のイメージを持つ「▽」。

ここまで考えたとき、本の(漫画だったかも)一説が浮かびました。

「とって食う」ことばかりを考えて
「とって食われる」ことを忘れたものは、
いつか何かに退治されてしまう気がする。


地球に生きる命は、良くも悪くも「食う、食われる」のルールの中にあり、
そのルールは命が失われることで別の命がつながれていくサイクルを作っています。
しかし、「とって食われることを忘れた」人間は
このルールから、はみ出しかけてはいないでしょうか。

環境を変える術を身につけた人間は、
地球という自然の中に生きていることを、忘れかけてはいないでしょうか。

かつて、人間はやさしく、深く、厳しく、恐ろしい自然を
力の及ばない何か大きなものとして畏敬してきました。
しかし、「まつり」からもおそれ敬い身を慎む「祀り」の側面が失われ、
ただ浮かれ騒ぐ「祭」だけになってしまったように、
人間は「何か」を忘れてしまったのではないでしょうか。

トライゴーニックの「▽」に託された「死」のイメージは、
人間が忘れた「何か」に対するメッセージのように思われます。

「死」を思い出せ。
死んで大地に返る命であることを思い出せ。


それは

地球の命の輪の中で生きていることを思い出せ。


だとしたら……トライゴーニックが「強い石」だと言われるのもわかるかも……。
と、ニブい私は考えました。

最後に。
……というわけなので、 トライゴーニックは「溶けてできた▽」に決定!
個人的に限定させていただきます!





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Last updated  2008/03/22 12:08:41 PM
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トライゴーニック  
リリ&riri  さん
KUROさんが、トライゴーニックを表現するとこうなるのかぁ。とフムフムとうなづきながら、読みました。
いつか私の手元にもトライゴーニックを!とおぼろげに思いながら、まだ先かなあって思っていましたが、やっぱり欲しいなあ。
内側のエネルギーと外側のエネルギーが融合して、一つになり、新たなエネルギー(自分の源)を生み出すキーのような気がしました。
(2006/06/22 09:20:07 PM)

これねえ・・・・・・。  
ローズみたいで、アメみたいで、スケルタルみたいで、
ほんま、不思議な石なんだよなあ^^ (2006/06/22 09:28:03 PM)

面白い!  
にゃは さん
またまた面白いレポートをありがとうございます!
(KUROさんにしては珍しく超自然寄りですね^^)

恐怖の対象を駆逐し続けて創ったのが我々人間の世界ならば、トライゴーニックはそれに対する警鐘なのかもしれませんね。
(2006/06/22 11:45:25 PM)

Re:トライゴーニック(06/22)  
リリ&ririさん

長文、お読み頂きありがとうございます。
トライゴーニックは、見た目ちょっと難ありな石であることが多いので、探してみると、意外なところにあるかも。
どこか溶けたような痕がある水晶は要チェックです。

新たなエネルギーを生み出す……死があってこそ生がある……というイメージもあるのかもしれませんね。 (2006/06/23 12:50:49 AM)

Re:これねえ・・・・・・。(06/22)  
まー@石遊びさん
>ローズみたいで、アメみたいで、スケルタルみたいで、
>ほんま、不思議な石なんだよなあ^^
-----
今度、トライゴーニック同窓会しましょうね♪
(2006/06/23 12:51:22 AM)

Re:面白い!(06/22)  
にゃはさん

長文最後までお疲れ様でした。
超自然より……かな? 
科学的なことは、あまりわからなかったんですよ。

恐怖を忘れたことへの警鐘。
考えさせられる言葉です。 (2006/06/23 12:54:03 AM)

Memento mori  
くりすたりん さん
こんにちは♪

毎回密度の濃い《石雑記》、楽しみにしています。
私はケータイユーザーなので、美麗な画像はたまにしか見られませんが(汗)。本当に、本にまとめていただけたらいいのに、と思います。もちろんカラー写真つきで。

ちょっと前の記事に何故 今頃カキコ? かと申しますと、最近 「全部読みたい!」と、最初に遡り、毎日ちょっとずつ拝読させていただいているからなのです…。
そして、最新の記事にメッセージを入れるのはこっぱずかしいので、ここにこっそり書き込んでみました(笑)


ところで今回の記事を読んで“メメント モリ”という言葉を思いました。トライゴーニックがイメージとしての‘死’だとすると、ヒマラヤ触像水晶のもうひとつの呼び名についているニルヴァーナというのも、イメージの根幹は同じなのかも・・・ (2008/03/22 03:01:23 AM)

Re:Memento mori(06/22)  
くりすたりんさん

いらっしゃいませ。
むやみに長い雑記ですみません。

ニルヴァーナ・クォーツ、直接の由来は、ロバートシモンズ氏に、初めてアイスクリスタルを販売したお店の名前らしいです……(そのお店の人に聞いたんですが)。

もちろん、「ニルヴァーナ」の意味も考えてのネーミングだと思いますが、言葉との出会いはお店だった……?



(2008/03/22 10:08:55 AM)

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