頑張れ！アトム奮闘日記

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2007年05月08日

ツヨシ君とユタカ君

(1)

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ある町に２つの整体院が開院しました。

その２つの整体院の先生は同じ学校の友達でした。
２人はとても仲良しで、勉強熱心で真剣に痛みなどに
困っている人を助けてあげたいと考えていました。

開院して３ヶ月。
２人は、居酒屋さんで近況報告をしあいました。
「なあなあ、どうだい？お前ンとこは。」
「うーん、そうだねぇ、患者さんが少ないんだ。」
「お前ンととこもかぁ。」

結局、２人とも
「整体院は保険が利かないからなぁ。」
「まだ開院して間もないから、
一生懸命やってればジワジワと広がってくるよ。」
と相手ではなく自分に言い聞かすように
つぶやいてお家に帰りました。

「あ～、あいつには負けたくないよな。」
ツヨシ君は負けず嫌い。
飲みから帰ってからも、不安に負けそうな心を
押しつけて明日からも頑張ろうと自分を励ましました。

「ツヨシ君も頑張ってるなぁ、僕もしっかりしなきゃ。」

飲み会に帰ってからも、
不安だけどどうにかなるさと眠り込んでしまいました。

開院して５ヶ月。
またツヨシ君とユタカ君は前回と同じ居酒屋へ。
この飲み会も報告会として定例化したようです。

オレはこの間予約が埋まったぜ！」

「すごい！ツヨシ君。
僕なんてまだ患者さんがゼロの日の方が多いんだ。」

「おいおい、元気を出せよ～。
また学校の定期勉強会に顔出すんだろ？
技術を上げないと患者さんにも喜んでもらえないぜ。」

「う、うん。参加費が結構きついけど。多分行くと思うよ。」

ツヨシ君は自信に満ち溢れた感じで、
ユタカ君は相変わらずボンヤリ。
でも、少し前よりも元気がない感じで分かれました。

ツヨシ君はお家に帰ってからも、
来月隣町である技術セミナーに申し込みしました。

「ユタカのやつ、すっかりしょげてたな。
患者さんも俺だけ増えて申し訳ないけど・・。
こればっかりは勝負だからなぁ。」

患者さんも増えて自信がついたツヨシ君は、
もっと売上を上げるためには
自分の技術を上げるのが一番と
より腕を上げるために頑張りました。

ユタカ君は、お家に帰ってため息１つ・・。
「もしかして、ずっとこのまんまなんじゃないかしら？」
不安に思うと涙が出てきました。
「ツヨシ君はすごいなぁ。僕には向いてないのかも、この仕事は。」
公務員にでもなれば良かった。
ツヨシ君は胸が痛くてよく眠れませんでした。

ユタカ君はある日あんまり暇だから
本屋さんに行ってみました。
本屋さんは人がイッパイ。

「これだけこの町に人がいて、
僕の整体院に来てみようって人はいないのかしら？」
つい愚痴っぽくなったユタカ君は暗い顔で本屋さんをブラリ。

お金や自分の将来の不安ばかり考えていたからか
日頃来たことがないないコーナーに来ていました。

【ビジネス書】

「あ～、こんな本に頼るようになっちゃお終いだな。」
儲かる秘訣を人に教えるような
おバカさんがいるはずないじゃん。

ユタカ君はそう思いながら
一冊の本に目が釘つけになりました。

「毎日が給料日」

昨日は出村さんが日記でご紹介下さいました。
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