本を読めば『道は開ける』

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2.数学で能力開発することを考える


受講対象者として「数学で能力開発をおこないたい人」と書いた。

自分で書いておいてなんだが、微分方程式を解けるようになることが
一般的な能力開発につながるかは疑問である。

こちらがやろうとしていることは、

初めて微分方程式を学ぶ人(もしくは基本的な微分方程式を高校の時に
習った人)を対象に、基本的な解法から始めて、惑星の運動や波動方程式
などの自然現象にまで対象を拡げ、微分方程式というもを理解していこう
と考えていたが、能力開発という部分に焦点をあてることも可能かどうか
ということも考え直していきたいと思うようになった。

「数学での能力開発」とはどんなものがあるだろうか。

今売れている本(ワークブック)に「脳を鍛える大人の計算ドリル」
(くもん出版)というのがある。

これは一桁同士の足し算、引き算、かけ算を100問やって、どれだけ速く
解けるかということを毎日練習していくドリルである。

東北大学の川島隆太教授の研究により「簡単な計算を速くやる」、
「朗読をする」ことで脳の前頭前野という感情や情緒を司る部位を、
最も活発に働かせることができることがわかり、痴呆老人もこのような
計算や朗読を行うことで症状の改善が見られることがわかったという。

健康な人がやっても、前頭前野が活発になるので能力アップにつながるかも
しれないのだ。(と一応この本ではそう書かれている)

私も実は実践している。

この本では、計算を5回するごとに行う前頭葉機能試験というのを行う。

1.数字を120まで声に出して数えて、その時間を計る。
2.単語30個を2分間でどれだけ覚えられるか。
3.ストループテストの時間計測
  (赤、青、黄で書かれた「あか」、「あお」、「きいろ」を
   文字ではなく書かれた色で声を出す)

どれも時間を計ることになっていて、どれだけ進歩したかわかるように
なっている。

確かに私も進歩してきた。1は30秒を切って、2は20個思い出せて
3も24秒という自己記録を出した。

だが、これで自分の能力が高まったのかどうかはよくわからない。
ただ、この形式のテストに慣れてきたというだけに過ぎないのかも
しれない。

この「単純な計算をなるべく速く行う」ということは、数学的な思考の
能力を高めるというよりも、速く解こうと夢中になって、「集中する」
ということが前頭前野にいいのではないかと思う。

事実、陰山メッソッドを実践していた山口小学校では、百マス計算を授業
の最初に行うことで、脳のウォーミングアップをしてから授業を行ってい
るそうだ。

単純な計算は脳のボルテージを上げるのだ。

「円周率の暗誦」も脳の鍛錬によさそうである。
(円周率の暗誦は数学そのものではないと思うが、何万桁もイメージ記録
 する人は普通の人より脳を活用することができるらしい。円周率暗誦に
 ついては、別の項にて)

仕事やアイデア出しの前に、このようなことをやってみるのもよいのかも
しれない。


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