許せない田中知事不信任



「声明」
 県民のみなさん
 6月県議会最終日の今日、吉村県政時代の与党として、県議会を支配してきた、県政会をはじめ、政信会、県民クラブは田中知事不信任案を可決させました。日本共産党は反対しました。社会県民連合は退席しましたが、もっとも積極的にダム建設の推進を求めてきた経過をみても、不信任成立のために協力した事実は明白であります。
 一昨年「40年間続いた官僚出身の知事を変えたい」「長野県を変えたい」という思いで選出された田中康夫知事は、「ムダな公共事業を見直す」ことを公約に掲げ当選しました。
 昨年2月、「脱ダム」宣言を行い、ダム建設に疑問を持つ住民運動をはじめ、自然保護団体など多くの県民から歓迎され、全国各地から共感の声が寄せられました。
 脱ダム宣言に反発した長野県議会は「県治水・利水ダム等検討委員会」条例を制定し、脱ダムの流れを阻止しようとねらいましたが、1年間の論議を重ねた結果出された結論は「総合的に判断して、浅川・砥川ともにダムなし案」というものでした。
 田中知事は、この答申を尊重し今議会で「浅川ダム、下諏訪ダムの中止」を、また「浅川ダムは、6月議会終了後契約を解除する」ことを明らかにしました。
これに対して県政会、政信会、県民クラブなどは、「ダムの中止を表明したのに代替案が具体的でなく、住民の生命と財産を危険にさらすもので、無責任だ。」と主張し、それを最大の理由に不信任としました。
 しかし、ダム中止決定時には、全国どこでも詳細な代替案はなく、中止後に具体的な検討を行っています。その点、田中知事は、枠組みを示すなどかなり具体的に方向性を明らかにしています。また、流域住民は地滑りや活断層など危険地帯にダムを建設することが何より、住民の生命と財産を危険にさらすものと考えます。
 県民のみなさん
私たちは、吉村県政の時代から、8年間にわたって浅川や砥川のダム建設地の危険性と浅川下流の水害は千曲川の問題であり、浅川にダムを建設しても解消しないことを明らかにして、ダム建設の中止を求めてきました。しかし、吉村県政時代はまったく県民の声が通らず、地滑りや活断層の危険性すら隠されたまま、ダム建設が進められてきたのです。田中県政になり、すべての情報が公開され、ようやく県民の声が県政に届き、大きく流れが変わりました。それにもかかわらず、県民から直接選出された知事を、議会が数の力で不信任を強行するなど、民主主義を蹂躙するものであり、許せるものではありません。
 私たちはこうした暴挙を許さず、脱ダムの理念を支持し、利権絡みで道理のないダム建設の復活を絶対に許さないために、「長野県政を再び県民の手に」「ダムに固執する県議を変えよう」を合言葉に田中県政の再スタートを目指して来るべき闘いで全力を尽くすことを決意するものです。
 県民本位の県政実現のためにご一緒に力を尽くそうではありませんか。
  2002年7月5日
 脱ダムネットワーク      
  代表世話人  塩 原   俊
         市 村 治 男
 浅川ダム建設阻止協議会    
  代   表  山 岸 堅 盤
 下諏訪ダム反対連絡協議会   
  代   表  武 井 秀 夫

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