『墨攻』
私、あまりマンガを見ないのですが、このマンガの原作を見ていたので、映画化されるとの話を聞いて、楽しみにしていた1本でした。
実はマンガ自体が、小説とは違う。今回の映画化は、小説版で終了した処迄を描いている。ただ、マンガ版にしかなかったキャラクターが映画に出てくるので、今回の映画の原作は、マンガ版になるのであろう。
小説版、マンガ版、映画版と実にキャラクターが微妙に違う。小説版から、マンガ版になった際に、新キャラクターが追加されたが、今回も映画版しかでてこないキャラクターが居るのですが、実にこれが無理がある。(笑)
しかも、これがヒロインなのだから始末が悪い。ヒロインを演じているのが、中国の女優、范冰冰(ファン・ビンビン)ですが、有り得ない程の美人で、彼女が映画の中では、唯一の主人公と絡む女性であるが、掃き溜めに鶴なのである。(笑)
もともとマンガ版には、女性の騎馬隊長のような設定はなく、革離に惹かれていくのは、女間者であるのですが、何でこんな設定を作ったのかが、疑問に思った次第である。
映画は、最初の字幕テロップ1枚のみだが、映画で描く時代と墨家について触れている。
墨家については、テロップで非常に簡単に説明しているが、その他は、演者の台詞でしか振れられていない。時代背景になる、紀元前370年の中国と云われて、どんな時代か、直ぐに理解できる人は少数であろう。
中国映画のチャチさは随所に見られるが、それでも、戦闘シーンは圧巻だし、革離や港奄中、梁王などは、原作に忠実に描かれていて、演技も素晴らしいものである。
ただ、マンガ版の本当の主軸である、革離と墨家の田襄子、薛併の暗闘については、革離のセリフでしか触れていないのは、映画に含めると長くなるので、カットしたのではないかと思われる。
私は原作を知っているが、知らない人が見ると、いっぱい「???」の浮かぶ映画であろう。この映画を見に行こうと思った方は、せめて公式サイトで予習する事をお勧めする。
それだけで、この映画への理解度が違うだろう。
私の評価は、1300円。
PS.マンガ版では、趙の軍勢は15000だったが、それが映画では10万になっていたのには驚いた。(笑)
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