2011.04.07
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今回のワインは、膨大なストックで有名なネゴシアン『ルモワスネ』のややマイナーなアペラシオンの古酒です。
この時期だからセラーに入れずに壁に立てかけて澱を沈めていたのですが、あの大地震で揺さぶられどうなったか心配です。(倒れて転がっているかと思ったのが奇跡的に無事だったのですが...)
どんな香り・味わいなのか、半分期待しながらも恐る恐る開けてみると...


Volnay-Santenots 1er Cru 1966

ネゴシアン: Remoissenet Pere & Fils

購入元は、ウメムラ ルモワスネの60年代と78年(サントノは在庫:9)


ルモワスネ・Volnay-Santenots.jpg

     【テイスティング・コメント】

  • 色は私の経験の範囲からすると、殊のほか若く濃く見えます。縁に結構オレンジは入っているもののレンガ色まではいかず、1970年代中から後半ぐらいの色合いに感じられます。こちらのDRCグランゼシェゾー1972より濃いぐらいです。⇒ Yumiwineryさんのテイスティング・ブログ(ページの真ん中より少し後)

    注)Yumiwineryさんのブログの画像が綺麗で色が分かり易いので引用させてもらいました。

  • 香り
    開けたては香りが立たず駄目かもと思いましたが、30分ぐらいで完璧に開いてきました。大人しいながらも妖艶な香りがあり、熟成したピノの本領発揮です。
    DRC程のボリューム感はありませんが、ドライフルーツや茸の香りが満載です。
    最初は香りは閉じ気味か? 但し、熟したメルローのような香りがあり、チョットピノノワールらしからぬとも思いましたが、良く嗅ぐとピノと共通的なドライイチジクの香りがします。この香りはずっと維持されていますが逆に香りの変化がなく、その点は物足りないです。

  • 味わいと料理との相性
    味も未だシッカリ酸味が残っていて若々しい感じがします。惜しいのはコク・膨らみがチョット足らず、旨味成分もチョット足らないかなぁという点です。但し、時間が経つとコク・旨味が出てきたような気もします。
    料理との相性では、鴨は燻製よりもステーキの方が合うのを認識しました。やはりブルゴーニュとマグロの刺身とは良く合います。そして、天然鰤ともそこそこ合います。このワイン、2時間以上経っても香り・味共に落ちることなく、未だ未だ持ちそうです。

  • 全体の感想
    ウメムラ購入ワインは私との相性が悪いのか美味しかったことが殆どないので心配でしたが、完璧で久々の当りでした。
    澱は意外にも少し出ている程度ですが、色の透明度から地震で舞い上がったことはなさそうです。それに驚いたことに、時間と共に色が濃くなりました。白では良く見られる現象ですが、古酒の赤では初めてです。最初は1970年代ぐらいの色と思ったのが、最後は1980年代前半か?
    少しマイナーなアペラシオンであっても一級ワインが良い状態で保管されていれば、これだけの年数持ち見事なワインに変貌すると言う例でしょうか。



【ルモワスネの古酒(1990年代もあり)】

      ウメムラ ⇒ [1966],[1967],[1969]、[1978]

     葡萄酒蔵ゆはら ⇒ ヴォルネイ1級 サントノ[1993](在庫:5)

 (他の古酒のリンクもあり)
     天の橋立「千歳」 ⇒ ヴォルネイ1級 サントノ[1992](在庫:1)

             ⇒ ヴォルネイ1級 サントノ[1976](在庫:5)


それにしても、ルモワスネの古酒の品質はやはり流石です。こうなるとグレートな1978の1級以上を飲みたくなります。懐が許せば... 後は造り手がどこなのか気になります。 ウィンク





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最終更新日  2011.04.07 23:03:10
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