The delusion world

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プロローグ



僕の名前は柚桐 健斗(ゆずぎり けんと)。

11歳になったばかりの男の子です。

僕の家は裕福で、おっきな家があります。

とっても大きな家です。

そんな僕の家には開かずのドアがあります。

地下にあるドアです。

僕が数えただけでも20以上部屋があるのに、そこのドアだけ開きません。

いえ、正確に言うと“開けてはならない”のです。

父は僕に、祖父は父に、代々そう言い伝えられてきました。

なぜ開けてはならないかは解りません。

それでも開けてはいけないのです。

開ければ何かが起こると、父は言っていました。

恐らく良くないことが起こってしまうだろう、とも言っていました。

それを、そんなドアを、ひょんな事から開けてしまうことになるなんて思いませんでした。

そう。

確かに、あのドアは“開けてはならないドア”だったのです。

それは、まだ小さな僕の冒険が始まる瞬間でもありました。

忘れることのない冒険の物語。

父の、祖父の、先祖の遺した想いを知るためにあった物語。

そんな物語が今、始まります―――。

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