「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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The delusion world
第5話「決意、出発」
あの女の人は、森の異変のせいで僕を庇って死んだんだ。
僕はその森の異変を調べたい。
僕の命は、もう僕だけのものじゃなくなった。
救世主になれるかどうかなんてわからないけど、僕は決めたんだ。
強く、なるって―――!
「ほ、そうかそうか。参加してくれるか」
おじいさんはとても嬉しそうにそう言いました。
「今日はもう休むとよい。まだ疲れはとれとらんじゃろう」
その時、僕は初めて外が暗いことに気がつきました。
混乱していたせいか、僕が起きて1時間近く経ってやっと気づきました。
そうして、おじいさんは何も言い残さずに小屋を出て行ってしまいました。
辺りを、静寂が包みました。
「僕は、どう、なっちゃうの、かな」
小さくそう呟きました。
誰に向けたものでもないその呟きは、僕を震えさせます。
今更になって、いろいろな考えが頭の中をよぎったのです。
帰れるのだろうか。
あんな怪物にもう一度遭ってしまったら。
僕は広い小屋の中で1人震え続けていました。
「お父、さん。お母、さん」
パタリ、と再び僕は布団に横になりました。
今日はもう寝よう。
明日からはどうなるか分からないんだから。
そうだよ、もしかしたら目を覚ましたらふかふかのベッドの上かもしれないんだ。
静かに目を閉じると、意識が遠のいていくのを感じました。
僕は、深い深い意識の底へと落ちていきました。
「おい、起きろ。朝だぞ」
「ん……朝…?」
いきなり誰かに小突かれ、僕は目を覚ましました。
「そうだ。朝だ。いいかげん起きやがれ、調査が遅れるだろうが」
調、査?
そうだ、僕は確か昨日………!!
僕は飛び起きると、目をこすって辺りを見回しました。
「やっと起きやがったか。ほら、早く立て。長老ん所行くぞ」
声のした方を見ると、1人の男の人が立っていました。
身長が高く、鍛え上げられた肉体はまさしく「戦士」のそれのようにも見えます。
「その必要はなかろうて」
その声に、僕も、男の人も声のした方に振り向きました。
そこには長老のおじいさんが立っていました。
おじいさんは小屋の中まで歩いてくると、思い出したように
「おお、そうじゃ。朝食を持って来させておる。食べるとよい」
と言いました。
おじいさんの言葉に合わせてか、一人の女の子が朝食を持って小屋に入ってきました。
僕と同い年ぐらいの、小さな女の子です。
その女の子は僕の横に朝食を置くと、すぐに出て行ってしまいました。
僕は女の子の姿を目で追いかけましたが、女の子が振り返ることはありませんでした。
「それでは、これからの事を話そう。お主は食べながら聞くとよい」
おじいさんにそう促され、僕は布団から出て床に座ると朝ご飯を食べ始めました。
僕がミルクで味を付けたようなスープを飲み始めたとき、おじいさんが話し始めました。
「まず、何を調べてもらうかなんじゃが、当面はこれから言うことを調べてもらう」
おじいさんは顎を擦りながら続けます。
「それは、森にまだ変化していない獣がおるかどうか、じゃ」
「変化していない獣なんているわけないでしょう、長老」
呆れたように、諦めたように男の人が言いました。
それでもおじいさんは続けます。
「可能性がないわけではない、ある程度調べてみらんことにはのう」
そう言い切ったおじいさんは、僕のほうを向くと
「お主のための着物なんかも準備しておる。そうじゃ、今から持ってこようかのう」
と言って小屋を出て行ってしまいました。
僕は朝食を食べ終わり、男の人は何をするでもなく小屋の中で佇んでいます。
しばらく僕と男の人は黙り込んでいましたが、ある時男の人が口を開きました。
「――そういやお前の名前を聞いてなかったな。なんて名前だ?」
とても身長の高い男の人は僕を見下ろしながらそう言いました。
「え、あ、あの……柚桐、健斗、です」
「ユズギリ、ケント? 変な名前だな。なら、ケントと呼ばせてもらうぞ」
僕の言葉に男の人は顔をしかめた後、僕に言いました。
「あの、お兄さんの名前は……?」
僕がそう言うと男の人は、忘れていた、という風に喋りだしました。
「ああ、そうか。俺はキルク。言っとくが間違っても『さん』なんて付けるなよ」
そういう風に呼ばれるのは嫌いだ、と男の人は、いえキルクは言います。
それからしばらくは2人とも黙り込んだままでした。
お互い特に話すこともなく、刻々と時間だけが過ぎていきました。
どれくらい経ったのでしょう。
ひょっこりと、おじいさんが荷物を抱えて戻ってきました。
「すまんのぅ、探すのに手間がかかってな」
そう言いながらおじいさんは抱えていた荷物を僕の横に置きました。
その中には子供用の動きやすそうな、それでいて丈夫そうな服がたくさんありました。
ただ、僕は着替えているときにおかしな物が紛れ込んでいるのに気がつきました。
「――――え?」
僕はそれを手に取り不思議そうに眺めます。
装飾など何もないそれは明らかに戦うための物でした。
「護身用じゃよ。森の中はかなり危険じゃからのう。無いよりはましじゃろうて」
僕が手に取り眺めていた物。
それは“剣”でした。
僕でも何とか扱えそうな、大人の人からすると短剣と言えるほどの小さな剣。
その時初めて僕はこれからは命の保障など無いことに気がつきました。
最初からそんな保障など無かったというのに。
僕は、地面に座り込んでしまいました。
「僕は死ぬかもしれないんだよね」
剣を眺めながらそう呟きました。
僕の言葉を聞いたキルクが静かに、けれど強く確かに、言います。
「そうだ……だが決まったわけじゃない。生きるんだよ、俺達は」
―――の分までな。
キルクは誰かの名前を呟くと、少しだけ目を閉じて、また開きました。
その目は強く輝いていて、僕には少し羨ましい、覚悟を決めた目でした。
その目は、臆病な僕に少しだけ勇気を与えてくれました。
「行くぞ、ケント」
キルクはそう言うと、僕に手を差し伸べます。
俺の手をとって立ち上がれ、と。
お前は救世主なんだ、と。
「行こう。早く行かなきゃ」
僕はそのとおりに行動すると、剣を手に取りキルクに言いました。
それを聞いたキルクは微笑みながら僕の方を見て
「それでこそ救世主様だ」
と言いました。
「ほ、いいことじゃのう」
おじいさんも笑ってくれています。
救世主、かあ。
僕のそんな役、務まるかどうかはわかんないけど、がんばろう。
僕のために死んでしまった人がいる。
僕を信じてくれる人がいる。
こんなに弱い僕のために一生懸命がんばってくれる人がいる。
なら、僕も精一杯がんばろう。
僕は救世主なんだから―――。
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