「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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The delusion world
第6話「街から来たハンター達」
そう言った後言葉を切って、一瞬だけ待って横道を飛び出してリオソウルの方へと向かう。
一瞬だけ待ったのはカズの様子を見るため。
カズの瞳には光が灯っていた。
突然やってきた“恐怖”に未だ混乱気味だったが大丈夫だろう。
何せベースキャンプまで走るだけなんだから。
そう、本当に大変なのは間違いなく俺のほう。
「――手持ちは5個か」
腰に下げていた皮袋から、小さい、閃光玉よりも2回り以上小さい玉を取り出しながら呟いた。
こんなことならもっと持ってきておくべきだったか。
などと自分に愚痴をこぼしつつリオソウルと対峙する。
先ほどの閃光玉がよほど効いたのかリオソウルはそこかしこに噛み付き尻尾を振り回している。
獲物の匂いがするのだろう。
半ば混乱している中であれだけ効く鼻なのだからやはり潰しておいた方が良い。
「さてと、問題はあれにどうやったら当たるかだよな」
むう、と唸ってリオソウルを睨む。
だが思案している暇はない。
閃光玉の効果は長くて4、5分。
つまりそれまでに目的を終わらせて逃げなければならないのだ。
「……とりあえず投げるか」
シュウは取り出していた玉をおもむろにリオソウル目掛けて投げた。
狙うは頭、当たってくれれば恐らく安全に逃げ切れるはず。
しかし思惑通りにはいかず、玉はリオソウルの翼の付け根辺りに当たると、少量の液体とともに強烈な臭いを辺りに撒き散らした。
ペイントボール。
シュウが今投げたのは飛竜と戦う上で必須とも言われるほどのものだ。
破裂すると強烈な臭いを発し、鍛えたハンターなら細かな位置までわかるという。
「ちくしょう、顔に当たらなきゃ意味が、っておわっ!?」
「ギイオォォォン!!」
耳を塞ぎながら咄嗟の判断で横に飛ぶ。
直後、シュウがもといた辺りをリオソウルの吐いた火炎が通り過ぎていった。
リオソウルが天に向かって吼えた後火炎を吐いたのだ。
ペイントボールの飛んできた方向に向かって吐いたのだろう。
「意外と骨が折れそうだな……」
草原の草が燃え、火炎の通った道ができているのを見てシュウはぼやいた。
言いながらもう2つペイントボールを取り出す。
(当たったらこっちを向いて火炎を吐いてくるのか。それなら)
シュウは思いついたように先ほどと同じようにペイントボールを投げる。
それがリオソウルの首筋に当たる直前、もう1つのペイントボールを投げた。
1つ目のペイントボールが弾け、リオソウルは先ほどと同じようにペイントボールの飛んできた方向へと振り返る。
そこに、2つ目のペイントボールが当たった。
「よしっ!」
ペイントボールはリオソウルの顔面で弾けると、先ほどと同じように強烈な臭いを発した。
――――これで奴の鼻はつぶれた。
「ついでにこいつも喰らえ!」
シュウは閃光玉でもペイントボールでもない球状のものをリオソウルの上空に向かって放り投げる。
と同時にシュウはベースキャンプに向かって走り出す。
後は俺が逃げればいい。
そう考えて走り出した直後、シュウの後方では甲高い音が辺りに響いていた。
「はぁ…はぁ……着いた…………」
エリア3から2、1と2つのエリアを抜けてようやくカズはベースキャンプへとたどり着いた。
焚き火の跡、仮眠用のベッド、釣りをするための桟橋。
そのどれもがこの依頼に出るときに見た風景と変わっていない。
「よかった。馬車はまだある」
馬車は仮眠用のベッドがあるテントの向こう側に停められていた。
近づいてみると、カズは馬車につながれている2頭の馬の様子がおかしいことに気がついた。
目に見えて落ち着きがない。
この馬たちはリオソウルの存在を感じ取っているのだろうか。
(……情けないなぁ)
自然と膝が笑い出す。
まず最初に目が合っただけで死を連想させられた。
近づいてくるうちに死が確実なものになっていくようで、逃げ出してしまった。
「とにかく、待たないと」
叫びだしたい、逃げ出したい衝動を抑えてカズはその場に座り込んだ。
力を入れて震えを止めるとエリア1へと続く道を睨む。
こうなったら5分といわず何時間でも待ってやる。
そう決意してから少し経ったとき、道の向こうに人影が見えた。
近づいてくる赤い人影は間違いなくシュウだ。
「シュウ! 無事だったんだ!!」
「ああ、なんとかな。それよりさっさと逃げるぞ」
カズはシュウがベースキャンプに入ってくると喜びの声を上げた。
だが再会を喜ぶ間もなくシュウは馬車の運転席へと飛び乗った。
カズもシュウに促され馬車に乗り込む。
「しっかりつかまってろよ!! 全速力で行くからな!!」
馬車に乗り込んですぐにシュウの声が聞こえたかと思うと、馬車が走り出した。
「あいたっ」
まだ座っていなかったカズは軽く頭を打ってしまい悲鳴を上げた。
が、そんなことはお構いなしに馬車は進んでいく。
備え付けの窓から外を眺めると、すごいスピードで景色が流れている。
この分だと30分程度で村に着くだろう。
そうして、カズはようやく安堵の息を漏らした。
鼻は効かず、耳も聞こえない。
ようやく目が見えるようになっただけの蒼き王者は辺りを見回す。
――逃げたか。
本能でそう悟るとリオソウルは歩き始めた。
先ほどの音でまだ感覚が狂っている。
飛べないことはないがもう少ししてからでも悪くないだろう。
「グルルルル…………」
辺りを見回しながら草原を歩いてみたが、生き物らしい生き物はいなかった。
やはり、ここには我以外の何者も存在していない。
「ギイオオオォォン!!」
リオソウルはそれに満足したのか、一度だけ天に向かって吼えると翼を広げた。
翼に当たった光が乱反射し、瞬時に蒼い世界を創り出す。
そのまま少しの間日光浴をする。
その姿はまさしく王者そのものであり、彼に敵う者は事実此処にいない。
次第に音で狂わされていた感覚が戻り、リオソウルは翼を広げたまま脚の力だけで飛び上がる。
体が宙に浮いてから翼を羽ばたかせ天高く舞い上がる。
ある程度の高さまで上昇すると飛竜の巣へと体の向きを変え飛んでいく。
逃げたハンターを追ってもよかったがもうあまり興味はなくなっていた。
王者は逃げるものを追うことはない。
まだやるべきことはあるのだから。
リオソウルは優雅に翼を羽ばたかせながら空の中へと消えていった。
村に馬車が着いた頃、日が傾き始めていた。
山吹色の夕日を背に受けながら酒場に向かって走る。
「一刻も早く知らせよう」
そうシュウは言った。
当然だ。
村の近くにあんな化け物がいるんだから、それを誰にも知らせないなんてことは出来ない。
「…はぁ、はっ……はや、い」
これでも全速力で走っているつもりである。
が、まだ100mも走っていないというのに既にシュウとの差は10m近く開いている。
一体どういう体の造りをしているのか。
「ねえ、シュウっ! 酒場の場所わかるの!?」
「ああ、大丈夫だ。この村のことはよく知ってるよ!」
正直あまり信じられない言葉が返ってきた。
村のことをよく知っている、とはどういうことなのだろうか。
「痛っ」
そんなことを考えていると突然何かにぶつかった。
ぶつかったものから離れて顔を上げると、そこにはシュウが立っていた。
シュウは辺りをきょろきょろ見回している。
どうしたの、と聞こうとしてカズも辺りの異変に気がついた。
「みんな、酒場の方に向かってる……?」
近くの家のおじさん、道具屋のお姉さん、武器屋で働いてる俺よりも年下の女の子。
誰もが酒場の方に小走りないし早歩きで向かっている。
その表情には明らかに不安が貼り付けられている。
気がつくと、村からは人影が消えようとしていた。
その時、カズの目に見知った人影が飛び込んできた。
「リーアおばさん!!」
カズの呼び声に反応して、酒場に向かおうとしていた小太りの女の人が振り向いた。
「おや、カズじゃあないか。どうしたんだい? それにそっちの人は?」
「あ、この人はシュウって言ってちょっとした知り合いなんだ」
陽気な声で話しかけてきたリーアにシュウは軽く頭を下げる。
「それよりも、みんな酒場の方に行ってるけど何かあったの?」
だが今はそんなことを話している場合ではない。
カズが単刀直入に聞くと、リーアは少し真面目な顔になって言った。
「それがねえ、なんでも飛竜がこの村の近くに逃げ込んだらしいのさ。それでルーティスの街から2人のハンターが来てるって話だよ」
「2人のハンター?」
今度はリーアの言葉にシュウが反応した。
「なんでも、ちょうどあんたぐらいの年のハンターだとさ。凄腕だって話だけど?」
「……まさか」
リーアが話し終わると、少し考えてシュウは一言だけ呟いた。
街から来たハンターに心当たりでもあるのだろうか。
「カズ、俺は先に行く。お前もなるべく早く来いよ」
突然、シュウはそれだけ言って走り出した。
そのスピードは先ほどよりも速く、すぐにシュウの体は道を曲がり見えなくなった。
「どうしたんだろう?」
「さあねえ。心当たりでもあったんじゃないのかい?」
やれやれ、とリーアは酒場の方に歩き始める。
「さ、あんたも早く行きな。ステリアが待ってるよ」
ついでにカズの背中を叩いてさらに言った。
まるで母親のような顔のリーアを見上げて、カズは陽気に笑った。
「そういえばそうだね。リア姉を早く安心させてやらないと」
「うわ、人多っ」
村のほとんどの人間が集まっているのだろう。
ハンターだけでなく商人や村人などのたくさんの人で酒場の前はざわついていた。
「すみません、通してください」
人ごみを分け入って進む。
人ごみに揉まれるのは慣れていないが我慢するとしよう。
しかし、酒場の給仕係まで外に出ているのはどういうことだろうか。
未だざわつく人ごみの中そんなことを考えていると、ふと知り合いを見つけた。
「ロウさん!!」
「おや、シュウくんではありませんか」
相変わらずの丁寧な口調でロウが返事をする。
“くん”付けはちょっとばかり止めてほしいのだが今は置いておくとしよう。
「この人ごみはどういうことですか?」
周りの人達に聞こえないように小声で単刀直入に聞く。
ロウも世間話などをする気はないらしく、真剣な顔でそれに応える。
「…例の飛竜の話ですよ。どうやらこの付近にいるというのは本当だったようです」
どこにいるのはわかりませんが、とロウはため息を漏らす。
「ああ、それなら森の方にある飛竜の巣にいますよ」
「それは、一体どういう……!」
さすがにシュウの言葉にはロウも驚いたらしく、驚愕の声を上げた。
だがシュウは急いでいるのかお構いなしに話を進める。
「遭遇したんですよ、あそこの草原で。正体はリオソウル、標準的なサイズよりも多分2回りほど大きい。それに……ハンターとの戦いに慣れてる感じでした」
軽く手を握り締めながらシュウは言う。
リオソウルがこの村を襲わなかったことは幸運だが、この先村が襲われない保障はどこにもない。
それなら、出来ることをしなければ。
「それじゃあ、俺はこれで」
「ええ。一刻も早くその情報を彼らに伝えてあげてください」
軽く挨拶を交わしてシュウは再び酒場の入り口へと向かって進み始めた。
しばらく進むと人ごみがなくなり、酒場の入り口へと着いた。
入ろうとするが、シュウは入り口のところに張り紙がしてあることに気がついた。
“しばらくの間立ち入り禁止”
張り紙には不恰好な字でそう書いてある。
「そんなこと関係あるか」
シュウが入り口の前で立ち止まったのは一瞬で、すぐに堂々と扉を押し広げて中へ入っていった。
勢いよく開かれたドアの向こうには人が4人。
その中の2人には案の定見覚えがあった。
見覚えがありすぎて少々困るのだが。
「なっ、シュウ!?」
「えっ、シュウくん!?」
赤い鎧の男と緑の鎧の女がシュウの顔を見て驚いた。
そりゃあそうだ。
俺だってまさかこんなところで会うとは思っていなかったんだから。
シュウは2人の下へと進みながらため息を吐いていた。
何でこんなことになるんだか、と愚痴をこぼしながら。
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