書くことの意味

書くことの意味

2004年11月22日
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 何となく、身体に力の入らない日々が続いている。ぼんやりとして、意識を一つに集中出来ない。ここのところ、文章を書くのも億劫で、日記を休みがちになっている。度々、サイトへ訪れて下さる方々、本当にすみません。

 20、21日と、仙台の友人に会いに行って来た。相手は病で5ヶ月間、休職して今月、復帰したばかり。お互いに、心持ちの状況が似通っていて、ぽつぽつとしか言葉を交わさなかったけれど、同じ時間を共有できたのが、恩寵のように感じられた。いまいち気持ちが乗らなくて、20日の朝、新幹線に自分の身体を乗せるまでが一苦労だったけれど、行って良かったとしみじみ思った。

 仙台市内の街路樹は、紅葉の美しい盛りで、ケヤキの赤茶色とイチョウの黄金色にただただ、見惚れた。記者時代、書けなくなったり、気持ちがすっきりしなくなったりすると、無意識に並木の下を歩き回っていたのを思い出した。考えていた以上に、木に助けられていたのだと思う。

 あの頃は、記者である自分にとても違和感があって、「どうしてこんなことをしているのだろう」と度々自問自答していた。街路樹の枝ぶりや木の葉に目を奪われながらも、周囲が絵画のように思えて、あまりの実在感の無さでくらくらと目まいがした。今回、久しぶりに仙台市内を歩きながら、少なくとも今は、それとは全く状況が異なると思った。苦しいのは同じだけれど、歩むべきプロセスの中で、味わうべき感情をかみしめている実感がある。先が全く見えないのは変わらないが、きっと、前へ進んでいるのだろう。

 今日も、仕事が休みだったので、快晴に誘われて、神宮外苑のイチョウ並木を見に行った。歩きやすい靴を履いていったので、調子に乗って、表参道のケヤキ並木を見に行ってまた神宮外苑に引き返し、その後、四谷~市ヶ谷~飯田橋まで歩いた。外堀通りを歩く頃にはすっかり日が暮れて、ライトを煌々とつけて走る電車が、お堀の水面に反射して、あたかも銀河鉄道のようだった。宮沢賢治にこの光景を見せて上げたいと思った。しかし、ひとりで歩くとどうも、早足になっていけない。最初はリラックスして歩いていたのに、神楽坂の喫茶店に入ったら立てなくなってしまって、1時間以上もうつらうつらしながら休んでいた。

 浪人時代、千駄ヶ谷の予備校へ通っていたので、今日のルートは当時からよく歩いていた。もう、あれから15年も経っているのに、全く飽きない。もしかしたら、15年後も同じことをしているかもしれない。とすれば、将来にばかり目を向けるのではなく、今のこの瞬間を、大切に味わえば良いのではないか。自然と、そんな考えが頭に浮かぶ。もしかしたら、あまりにも今という時間をないがしろにしていたのではないか・・。





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最終更新日  2004年11月22日 21時07分15秒
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