夢工房 『浩』~☆”

夢工房 『浩』~☆”

一本の藁



仕事も長く続かず、たまたま長く居残れそうな会社は倒産してしまい、

アルバイトをしたりしなかったりの生活でした。

貯金も底をつき、飲まず食わずの生活になってきました。


でもこのままではよくないと、近所の神社にお参りに出かけ

「神様、どーか私を助けてください!

どんな仕事でも辛抱して続けますから。」

と、頼みました。

青年は21日の間、毎朝お百度参りに出かけ、一心にお祈りを続けました。

すると、21日目の朝、青年は不思議な夢を見ました。

夢の中に神様が現れて、

「どんなつまらないものでも、

一番最初にさわったものを大事にするように。」

と、言いました。

若者は、はっとして目を覚ましました。

「神様、ありがとうございます。」

といって、青年が喜んでかけだすと、すってーんと、転んでしまいました。

そして、手に一本の藁を握り締めていました。

「やっばー!こんなもんをさわちまったよー!」

と、青年は思いました。

そして藁を捨てかけましたが

「いやー、拾ったものはなんでも大切にするんだ!」

と神様のお告げを信じて持って歩き出しました。

しばらくいくと、何かが顔の周りをぶんぶんと飛んでいます。

「えーい、うっとしいなー。」パシッ!といってそれを叩き落しました。

見ると、不思議な生き物です。

青年は藁でその生き物をくくりつけると、

知り合いの先生のところへ持っていきました。

「おおーっ!これは

スカイフィッシュ じゃないか!」

先生は青年にTV局を紹介すると、

「これはたいへんめずらしい生物だから、特別番組で取り上げられるよ!」

と言いました。

TVで放映されて、青年はたくさんの謝礼を頂きました。

ある時、街を歩いていると道端に女の人がうずくまっていました。

「お嬢さん、どこか具合でも悪いんですか?救急車をお呼びましょうか?」

と、声を掛けました。

どうやら置き引きにあって、お財布も携帯も無くなってしまったとのことです。

警察に届けると大騒ぎになるので届けていないとの事でした。

「じゃー、僕がご自宅までお送りいたしますよ。ボディーガードも必要でしょ

う?」

その前に腹ごしらえといって、

2人で六本木ヒルズの高級レストランで食事を取りました。

よく話を聞いてみると、彼女は海外からきている留学生でした。

「いいよ、言ったからには君の家の門まで連れて行くから。」

と言って、2人は成田空港から、とある国まで飛びました。

飛行機がその国に到着すると、

出迎えには報道陣やその国の主賓がかけつけ、まるでお祭り騒ぎです。

パトカーに先導され、ロールスロイスに乗って2人はその国の宮殿にきました。

「え“―――!!これが君のお家なのー!!」

彼女はその国のお姫様だったのです。

しばらくして、あの青年はとある国のお姫様と結婚をしたそうです。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: