本気で惚れた女との出会い

10月16日。小学校を卒業してから約半年で僕は転校した。


保守的な僕だが環境が変化するのはむしろ好きなので、


友人と別れるのは少し寂しかったけど


それ以上に新たな場所での生活に抱く期待のほうが大きかった。


職員室から担任に連れられ教室の前へ。


担任が先に入る。


緊張


中から声がかかり、古い木製のドアをスライドさせる。


これから先、二度と味わうことのないあの瞬間の、あの感情。


どうしようもないくらい楽しくて


どうしようもないくらいなさけないストーリーの


プロローグはこうして始まる。






11月。


不確かな記憶。


今思うと僕はこの頃からすでに恋に落ちていたのかもしれない。


一番最初の記憶は体育の授業。


持久走。


朝礼台に座って授業を見学している僕の前を走って行く姿に目を奪われる。


どうしようもないくらい切なくて


どうしようもないくらいなさけないストーリーの


これが最初の1ページ











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