DTProom

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ちょっとそこまで近場の離島(2007.12.1)


 今日は4時に起床。何故こんな早い時間に起きるのかというと、今回は一人旅ではなく、一緒に島へ行く人が釣り人だから。
何でも始発の船で島へ行きたいそうな。行き帰りは一緒ですが、当然島では全くの別行動になります。
でも島へは何度か行っているそうなので、こっちは虫の準備だけ。お陰でいつもより気楽です。
 4時半頃家を出て無駄話をしていると、いつも通りと言いますか・・・忘れ物に気付きました。材割なのに軍手が無いですよ・・・。
 幸い、同行者が途中の釣具店で餌を買うと言うので、その店で軍手を調達。経費が100円増えてしまいました。
でも軍手が無いと必ず怪我しますからね・・・仕方が無いか。
 家を出て1時間半後の6時、船乗り場に到着しました。始発の船は6時20分だったので、私の感覚では結構遅い到着だな・・・と思いましたが、計算の内だったのでしょうか。
 暇なうちに写真を撮っておこう。

2007.12.1 船乗り場

 まだ虫捕りできる明るさではないです。左に写っているのは離島ですが、今回行く島とは別な島です。資料によると、クワガタ・カブトは生息していない模様。
右に写っているのは無人島です(採集記下の方に載っています)。
 船に乗って10分程で島に到着。陸からのアクセスが比較的容易ということもあって、早朝ですが釣り人は沢山居ます。船も結構な混み方でした。
 探索前にまずは地図を・・・と、船着場に置いてあった地図をポケットへ。さて、準備もできたし出発!
同行者の方は釣りポイントまでタクシーで行くそうですが、その場所は私の目的地とは離れているので、ここで別れて徒歩で行くことにしました。
 前に3度行った近くの離島よりは狭い島なので、徒歩でも余裕です。しかし発展している分自然は少なく、島の南部まで行かないと良さそうな場所がありません。予想では林まで徒歩20分・・・。
 まだ日が昇り始めた所なので、のんびり海岸沿いを歩きながら写真撮影。

2007.12.1 海岸

 正面には目的の林が見えてきました。左に写っているのはまた別な無人島です。
 真っ直ぐな道なので、退屈凌ぎに地図を見ながら歩いていると、右下に小さな文字が書いてあることに気が付きました。
「定価:50円(内税)」・・・え!?この地図有料??普通に置いてあった気がしたんですが、代金を入れる缶なんてあったかな・・・?
まぁ地図の事は後回しにして、探索を続行。
 予想通り20分ほどで林に到着し、林道を歩きながら夏場採集できそうな木と、材割出来そうな木を探します。
夏に樹液採集できそうな名称不明の木は道沿いに所々生えていますが、山の傾斜が多少あるので道を外れて林に突入する気にはなかなかなれません。
 少し歩いていると、斜面の2mほど上に誰かが削ったような1mほどの材を発見。しかし登るのが面倒だったので、触らずに通過しました。
 しばらくすると、今度は休耕田・・・にも見えないような所ですが、何故か段になっている場所に来ました。ここなら楽に登れるので、少し登って材を捜索。
木が疎らにしか生えていないので歩くには快適ですが、材の数も少ないです。しかも松ばかり。
この島にはネブトが生息してるのですが、松を掘ってもアリとムカデしか出てきません。3,4段上に登ると、細い朽木を1本発見。蹴り倒してみると、根の部分に幼虫が居ました。

2007.12.1 幼虫

 よーし!何かの幼虫捕獲!この材からは2匹しか出ませんでしたが、島に来てから1時間も経っていないので今日はいけるな!と思いました。
 その後、この近辺を探しましたが他に材は無く、また林道へ戻り先に進みます。
すると展望台に出たので、ここで休憩。残念なことに展望台は老朽化で登れないようロープが張られていますが、展望台があるだけあってこの場所は遠くまでよく見えます。

2007.12.1 景色1

 手前に見えるのが海岸沿いで撮影した写真に写っていた無人島で、左奥にうっすら見えるのが半島。
中央より少し右に写っているのが先週行こうとしてアクセスの面倒さから中止した島(隣の県の有人島)です。
写真の右の方(かなり見難いですが)に写っているのは去年の夏に行った隣の県の島(採集記未作成)だと思われます。
 展望台で休憩した後も林道を進んでいきますが、たまに樹液採集出来そうな木は見つかるものの、私の好きなドングリ系の木は1本も無く、朽木に至っては材採出来そうな木が全く見当たりません。海に近い為、殆どの木が乾燥してしまっています。
 初の幼虫を割り出してから約2時間・・・飽きました!疲れも出てきたので、釣りの方でも見に行ってみることにします。
これは釣り日記じゃないので詳しくは書きませんが、結構大きなヒラメを2匹と小魚を釣り上げていました。こっちは碌な収穫が無いというのに・・・。
しかし釣りはなかなか楽しそうだったので、2時間以上堤防で釣りを見ながら休憩していました。
 昼。流石にこの収穫で帰るのもな・・・。そろそろ出かけますか・・・。嫌々虫探しに出発。同じ林道をもう一度見てみる事にしました。
朝は通過した、誰かが割ったような朽木の場所へ到着。一応割ってみると以外にも柔らかい。しかも細めながら食痕が沢山ある!
何か出そうな気がしたので丁寧に割っていると、やっと出ましたコクワが!

2007.12.1 コクワ♂

 コクワでも初成虫なので嬉しいです。この木からはコクワの成虫4♂2♀と幼虫(きっとコクワ)5匹を採集。近くに別な朽木は無いか急な斜面を登りましたが、登った先は草が密集していたので諦めました。
その場所から200mほど進んだ所(1周目は素通り)に登れそうな場所があったので登ってみると、ここも段になっていました。
近くに松の朽木があったので掘ると、やけに柔らかい・・・。そして直ぐに幼虫が2匹出てきました。
この色の薄い頭・・・ネブトだーーー!やっとネブトの幼虫を発掘しました。

2007.12.1 ネブト幼虫

でもこの土の柔らかさは異常です。誰か(といっても心当たりはありますが・・・)が採集して、埋め戻したのでしょう。きっとさっきコクワが出た朽木も・・・。
取りこぼしですが、この場所からはネブト1♂と幼虫が10匹出てきました。

2007.12.1 ネブト成虫

 周辺にも朽木があり、掘るとネブトの幼虫が出てきましたが、あまり荒らしたくなかったので少し掘って1♂1幼虫を追加したところで止めました。
 この周辺は開けていたので段を上のほうへ登っていくと、昔使われていたと思われる焼き物を焼く(?)窯跡がありました。この辺はその為に開拓されたのでしょうか。
 さらに上へ登り、丘の頂上部に来ると、初めてドングリの木が!しかも近距離に10本ほどあり、殆どの木が写真のように抉れていました。

2007.12.1 ドングリ

これは凄い!夏場に来れば大収穫は確実ですね!!ドングリはこの辺でしか見ていないので、クワガタ達はここに殺到するに違いない。
ノコギリが生息しているなら必ずここに来るはず!来年の夏がとても楽しみになりました。
 この発見に満足してしまったので採集はここで終了。
林道を散策していると、1周目には気が付かなかった良い景色の場所があったので撮影。

2007.12.1 景色2

 意外に海が綺麗に見えます。
 撤収の時刻が迫ってきたので急いで船着場へ。南端にいたので20分以上掛かりました。
船着場で同行者と合流し、最後に気になっていた地図置き場を見てみると、箱には「ご自由にお取り下さい」と書いてあり一安心。やっぱり無料でしたね。
 帰り際に、朝の写真(1枚目)に写っている無人島を撮影。

2007.12.1 無人島

 もしかしたらコクワぐらい居るかもしれません。

【今回の費用】
・軍手100円
・交通費4140円(船代含む)

 計4240円 ∴虫1匹176円67銭

 今回は新発見出来ませんでしたが、夏にまた来たくなる発見をしたのでいい旅だったと言えるでしょう。
次は夏に徹夜虫捕りしに行きますよ~。
最後に、今回最大だったコクワ36mmとネブト小♂の画像。

2007.12.1 島コクワ36
2007.12.1 島ネブト

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