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夫婦二人ともに補聴器を付け始めて十日になる。
私は四十になってすぐ老眼鏡をかけた。若いころ遠視であったから早くに老眼になった。
遠視の老眼であったから バリラックスの眼鏡を買ったが慣れるまでしばらくかかった。
以来朝起きるとすぐ眼鏡を掛け寝るとき外す。これに今度は補聴器だ。
私の耳穴に合わせて作ってあるからぴったりはまり外れることはない。
しかし思いのほか面倒でしかも聞きずらい。先ず朝起きると 小さな補聴器に小さな電池を入れ 夜はこの電池を外し手入れをして乾燥材の入った専用の入れ物にしまう。
今だからまだ何とかできるがもう少し年を取ると…思いやられる。
その上当たり前のことであるが耳栓をしたような感はまぬかれない。
しかも音が少し響いて聞こえる 丁度密閉した部屋の中で聞いているような…。
そしてこれも当たり前のことであるが 耳の中で音を増幅しているから音に方向性がない。
どこから聞こえるのかわからないのだ。
両耳付けている主人はよく聞こえると喜んでいる。
先ず第一テレビの音は今までボリュームをメモリ「11」で聞いていたのが「7」になった。
家中鳴り響いていた音が静かになりほっとしている。しかも二人の会話が怒鳴り合わなくてもすみ何よりだ。
しかし老人性難聴ではない私は少し違うようだ。2・3日前調整に来てもらったが いまいち騒音が大きすぎて 肝心の人の声がはっきりしないことがある。
また調整を頼むとしょう。文明の利器も使いようか…。