こしゃくな読書

こしゃくな読書

覚悟


栗山英樹 (著)
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 苦しいこともあるだろう

 言いたいこともあるだろう

 不満なこともあるだろう

 腹の立つこともあるだろう

 泣きたいこともあるだろう

 これらをじっとこらえてゆくのが

 男の修行である



山本五十六さんの遺訓として紹介されているこの詩、

これを読んで真っ先に思い出したのは、上杉鷹山の遺訓だった。



『成せば成る、成さねばならぬ何事も、

成らぬは人の成さぬなりけり...』



そして当然のように連想されたのは、鷹山以来代々伝えられてきたという、

米沢藩の『伝国の辞』である。


一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれなく候

(国家は先祖から子孫に伝えるところの国家であって、

自分で身勝手にしてはならないものです)


一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれなく候

(人民は国家に属している人民であって、

自分で勝手にしてはならないものです)


一、国家人民のために立たる君にし君のために立たる国家人民にはこれなく候

(国家と人民のために立てられている君主であって、

君主のために立てられている国家や人民ではありません)





 実際、栗山監督の『覚悟』を読めば読むほど、鷹山を思い出す。


共通しているのは、私心…我欲とでもいおうか、これがない。


 たった一人で養子として米沢藩に迎えられた上杉鷹山、

現役生活たった7年、取材生活20年以上の新監督栗山秀樹、

いわゆるしきたりや常識の範囲ではどうにもならない使命を背負って、

彼らは未曽有の戦いに挑んだと言っていいだろう。



あくまでも冷静沈着に。



 藩政改革でも失敗することもあるように、

優勝するチームでも必ず負ける試合はある。

トータルで勝ち越す為には、何をするのかということである。


必要なのはやはり、覚悟。


負けた試合を乗り越え、勝利におごらず、私心を捨て、

チーム全員の次の一歩を考える。




 何事も、人格、経験プラスアルファの化学反応、

そのトータルで出来ているのだと痛感した。


子育てだって、インスタントはないもの。

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